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里山便り
 
 
2008.12.29
「師走の行事 」
毎年年末となると、年内に納品の仕事に追われ、また家事においては正月を迎えるための準備に追われ、あわただしいものです。(でも正直言うと、家の方は自動車を洗った以外まだほとんど進んでいませんが…。)

餅つき

餅つき

餅つき

餅つき
28日には毎年必ず餅つきと決まっています。今年も4升のもち米を蒸して餅つきをしました。(といっても、臼や杵を使ってつくのではなく、昔から使っている餅つき機でやっているんですけど。)切り餅用に一杯半、お飾り用とその日の食事用に半分ぐらいです。食事用にはあんころ餅、黄な粉餅、だいこんおろし餅が毎年の定番です。卵汁と一緒にお昼ご飯にいただきます。(もちろん仏様にお供えをしてからです。)

父母や祖父母が生きていた頃は、大体今の倍(8升ほど)のお餅をついていましたから朝早くから大変でした。(正確に言うと準備は前日から始まっていますが…。)今のようにガスで蒸すのではなく、庭で火を焚いて「はそり」を載せてその上で大量の餅米を蒸していました。

小さい子供の頃はもちろん臼と杵で、その後世間並みに餅つき機の導入となり少しは速くなったとはいえ、朝7時ごろから昼過ぎまでかかっていました。準備と片付けに火の車のような忙しさで、実はゆったりとお餅をいただいたという記憶が無いくらい、慌しい一日でした。それが12月28日という日の決まった過ごし方でした。

それからはほとんど毎日というくらいお餅の食事が続きます。毎朝お雑煮、たまにぜんざい…そういう日が1月の半ばぐらいまで続きます。私は毎朝6個ぐらい食べました。父は8個ぐらい。父の話によるとそれでも少なくなったということで、若い頃は1食で10何個食べていたそうです。

昔と比べると子供たちもあまりお餅を食べませんし、スーパーへ行けばお餅はパックで売っていますから、買えば済んでしまいます。でも、やはり季節感は大切にしたいと思いますから、これからも28日のお餅つきは欠かさず続けていこうと思っています。それにやはりパックのお餅よりうんとおいしいですし…。
 
2008.12.09
「もったいない」
もうとうの昔に亡くなりましたが、私は祖母が大好きで、子供の頃はよく祖母と一緒にいました。たいていは畑仕事か家の周りのこまごまとした仕事をやっていましたが、一緒に手伝っていると、よく割烹着のポケットから藁くずのついたキャラメルやら飴やらをくれたものです。

この祖母は、まったく何でも捨てずにとっておく名人でした。輪ゴム、ビニール袋、紐一本にいたるまで、本当に何でもかんでもとってあり、また上手に使っていました。きっとお金に苦労したせいでしょう、「ものの大切さ」を知っていました。祖母に言えば、ちょっとしたものならたいていの場合いつでも出てくるというかんじでした。

考えれば子供の頃は、例えば図工の時間になると家から箱やら包み紙やらいろいろ持っていって作ったものです。ですから、そういうものは捨てずにとってありました。今はそういう事は無いですね。残念な事です。

サンドペーパー私はこの祖母の影響もあるでしょうか、結構ものをとっておくタイプです。これは何だかわかりますか?…実は日々仕事で使うサンドペーパーの使い古しです。こんなのがとにかくいっぱいたまるのです。ほとんど磨り減っていて、捨ててもいいぐらいなのですが、性分でしょうか私はなかなか捨てられません。ついつい「まだ使える」と思ってこうして大き目の箱の中にためておきます。

実際これが結構重宝するんです。いつも新品のペーパーでなくても、ちょっと手でサンディングしたいと思った時はこれで十分。いや実はこういう使い古しの方がいい場合だって多いんです。つまり、こういうのは適度に擦れていて、いい感じに細かくなっているんです。例えば新品の#240だと少し荒すぎるし、かといって#400だと細かすぎる…なんていう時には、この使い古しの#240がちょうどいいのです。

とにかくこんなのが、私たちのような木工の現場では日々大量に消費されていて、多分捨てられる場合も多いのではないかと思います。例えば中学校の技術で生徒がちょっと使う分ぐらい、こんなので十分だと思うし、誰でも喜んで差し上げると思いますよ。これだって、立派な「エコ」です。

端材もちろんペーパーに限らず、日々出る端材も捨てる事が出来ずに、たまりにたまってこの通りです。これ以外にも工房の隅にいっぱいです。処分すればすっきりして作業もしやすくなるのでしょうが、まだまだ十分使えると思うとついついためてしまいます。買えば高いものですからね。もったいない、もったいない…。

薪ストーブ 薪ストーブの燃料本当に使えない端材は薪ストーブの燃料として使います。焚き付けには鉋くずと松の端材がベスト。広葉樹のよく乾燥した端材は本当によく燃えます。
端材納屋の中にはこうして一冬分の薪となる端材がストックしてあります。

考えてみれば私たちの仕事は全くエコな仕事だと思います。それも「もったいない」精神があればこそですけど。
2008.11.22
「学習机」
この季節になると俄然お問い合わせの増えるのが「こたつ」と「学習机」です。学習机については定番というものはまだ作っていませんが、ご希望をお聞きして「世界に一つの学習机」をお作りしています。

学習机

学習机

学習机

学習机

以前にもこの里山便りで少し書いた事がありますが、我が娘と息子には、それぞれ小学校に上がる時に学習机を制作してお祝いをしました。楢(ナラ)材を使って幅120cm×奥行70cm×高さ70cmほどの大きさで、机とワゴンと本立てをセットにしました。

椅子はKOSI-KAKEかπチェアを組み合わせます。ワゴンの引き出しの前板部分には名前を彫刻しました。

二人とも喜んでくれまして、特に娘の方はずいぶんしっかりと使ってくれたようです。息子の方は2、3日は大喜びで机を触りまくり、果ては机の上に上ったり降りたり…大変な喜びようでした。

ただ、あまり勉強は好きではないようなので娘ほど使ってはくれていないようです。でも、きっとこれから大人になって又使ってくれる時も来るでしょう。この机は大人になってからも使えるような、しっかりした作りとデザインになっていますので…。

又ご要望があれば是非お作り致しますし、あまり「学習机」らしくない学習机なんていうのも作ってみたいと思っています。よかったらどうぞお問い合わせ下さい。今なら何とか4月にも間に合いそうです。
学習机 学習机 学習机
2008.11.22
「錦秋2題」
ふるさと祭り

ふるさと祭り

ふるさと祭り

ふるさと祭り
久しぶりの里山便り更新です。楽しみにしていて下さる方(いるのかなあ?)、すみません。

秋も深まり、この時期になると我が富加町でもご多分に漏れず「ふるさと祭り(産業祭)」が開催されます。(今年は11月15日、16日に行われました。)

この産業祭、実はこの辺りではけっこう有名で、町民は言うまでも無く、近隣の市町村から大勢の方々がお出でになります。目当ては多分、富加町特産の豚肉。これは安くておいしい!お勧めです。朝早くからこれを目当ての人が殺到しますので、すぐに売り切れます。買いたかったら、朝8:30から9:30くらいに来なくてはだめです。

その他、姉妹都市となっている三重県志摩町からの海産物や、地元の商店が露天を並べて様々な食べ物に腕を振るいます。手打ちそば、へぼ飯、マツタケご飯、団子等々…。

そうそう忘れてはならない、地元の新鮮野菜の数々もお勧めです。今年も私はここで豚肉とへぼ飯、たまねぎの苗200本、ごぼうなどを購入しました。少し天気は悪かったのですが、今年も盛況でした。良かったら皆さん来年どうぞお越し下さい。
玄関前

玄関前

クリスマスリース
そしてもう一つ。本日は完成した家具の塗装が乾く時間を利用して、久しぶりに山歩きをしました。山歩きといっても裏山に少し登るぐらいですが…。

目当ては、玄関前に飾る木や木の実を探すことです。今日は比較的暖かで山歩きも快適でした。このあたりの里山は落葉広葉樹、針葉樹、照葉樹などが雑然と混在していて、しかもあまり手入れもされていないので、いろいろな物が生え放題といった所です。

錦秋というにはもう少し遅いほどで、多くは盛りを過ぎていましたが、それでも紅葉した名も知らない木の枝を少し、サンキライ、山柿の枝を少し、それと蔓を少々取ってきました。これだけあれば十分です。

玄関の唐津焼のつぼに自己流にラフに生けてみると、なかなかいいんじゃないかと自画自賛。残った蔓とサンキライを使ってリースも作りました。もうすぐクリスマスです。

もうすぐクリスマス?えっ、もうクリスマス!(@_@) 気が付けばもう12月です。1年は早いですね。まだまだ今年中にやらなければいけない仕事もたくさん…気が焦ります。年賀状のデザインも考えなくちゃ。
 
2008.09.23
「彼岸」
彼岸花

彼岸花

渋柿
あっという間に暑い夏が過ぎ、長い雨も過ぎて、今日はお彼岸です。朝から快晴でとてもさわやかな一日でした。

毎年この時期には、不思議なほどぴったりと彼岸花が野山のそこかしこに咲き揃います。この体内時計(?)には驚かされます。ほんの2、3日前には全然咲いていなかったのに、あっという間に周りをこの花が埋め尽くします。

そしてまたあっという間に消えていきます。その様は全くきれいで、その潔さもなんだか好きです。

写真は工房隣のお寺の山門沿いに咲きそろった彼岸花です。我が畑の渋柿も色づき始めています。

明日からは少し気温も下がり、ますます秋景色が深まっていくとの事です。良い季節になりました。行楽がてら当工房へもふらっとお立ち寄り下さい。私はあいかわらず休日も平日も無く、工房におります。(結局宣伝だったの…?^_^;)
 
2008.07.26
「日常 その2」
今年は例年以上に暑い日が続いていると実感しています。工房内はクーラーは使えませんので、日中はすごい暑さになります。そこで、少しでも仕事がしやすいように朝は早くから始め、昼ごろまで続けます。そして一番暑い時間は休憩し、また3時から4時頃に再開し、そのまま夜まで続けるというパターンが続いています。

昨年は12時頃まで比較的楽に仕事ができたような気がしますが、今年はもう10時頃から暑くてたまりません。地球温暖化は確実に進行しているようですね。

野菜ところで、今年の畑は豊作だったと言っていいでしょう。いや、「異常な豊作」だったと言った方がいいかもしれません。前に書いたようなジャガイモの異常な成長に加えて、スイカもここ数年で一番の出来です。

スイカ 数も大きさも今までで一番でした。我が家では毎日スイカをいただいていますし、親戚や知人、ご近所などにもおすそ分けをしたりしています。味は皆さんが「おいしい!買ってきたものと全然違って甘いし、柔らかい…。」と言って下さるのでとても喜んでいます。

スイカ
中には今までで最大級の大きさのスイカも出来ました。外周を測ったら何と1m2cmもありました。左側の小さいスイカが普通スーパーで2000円程度で売っている大きさのものですから、比べてみるとその異様なでかさが分かると言うものです。

中身は切って見ないと分かりませんが、あまり大きく育ちすぎるとたいてい中が棚落ちしているものですから、ひょっとするとそうなっているかも…きれいだったら、「奇跡」と言っていいでしょう。楽しみです。

冒頭に異常な暑さを書きましたが、こんな野菜の出来具合もやはりこの異常気象と関係があるのでしょうね…複雑です。
 
2008.07.18
「学校では教えてくれない」
木工ナイフ子供の頃、工作の授業でナイフを使う時、「左利き用」「右利き用」と習って使っていました。「ぼくは右利きだから右利き用ね」「あなたは左利きだからこちらね」というような具合に…。そして、それが正しいと思ってずっと育ってきました…大人になってもしばらくは。

ところが、この仕事を始めてから、実はそれが勘違いであるという事を知りました。つまり、「右利き用」「左利き用」でなく、「右勝手」「左勝手」というのが正しいのです。

木工ナイフ 木工ナイフ木には木目があり、木目に沿って切削していかないと「逆目(さかめ)」になってしまい、うまく切れません。これは常識。

だから、ナイフを使う時も木目の流れを読んで、その時その時で右左を使い分けなければいけません。つまり、右利きの人も左利きの人も、両方のナイフが必要なのです。


もう一つ…子供の頃、図工室にある作業台を見て、どうして大きな木の盤が両側に2つ乗っているのか分かりませんでした。中学生になっても、高校生になっても…。

作業台「硬い木だから金槌で叩く時に便利なんだろうな。」ぐらいの認識でしたが、この仕事を始めて、作業台を使うようになって、その便利さにようやく気がつきました。

両側に大きな木の盤が乗っている事で、様々な加工を容易にする事ができます。例えば、鉋がけの時は左の写真のように、この盤の上に材を置いて下からストッパーを適度に押し上げて、それに固定して削ります。

作業台 作業台板の木端面は左の写真のようにこの盤にクランプで固定して立てて削る事ができます。

長い板の木端面も右の写真のように少し引き出した引き出しの上に置いて、盤にクランプで固定すれば削りやすいです。

作業台 作業台組み立てた部品も固定すれば削りやすいです。



作業台 作業台又、引き出しの仕込み削りの時は、この盤をうまく使って引き出しを固定して削る事が出来ます。2つの盤の間には、一段下がった空間ができますので、ここに様々な道具を置いておけば、作業中の邪魔にはならないから便利でもあります。

これらは使い方のごく一部ですが、他にも工夫次第でずいぶん便利な使い方ができます。「学校では教えてくれない」…なんかドラマのタイトルのようですが、これらもそういった事の一つです。
 
2008.06.15
「野菜のその後」
玉ネギ

ジャガイモ
畑の野菜は順調に育っています。先週の間にたまねぎとジャガイモの収穫をしました。たまねぎは約200個、ジャガイモは…((+_+))数え切れない。軽く1000個以上はあると思います。これから、親戚、知り合いなどにおすそ分けをしたりして、後は半年から1年分の保存食となります。

ジャガイモは、今年は異常な事になっています。例年以上に出来が良く、大きくなりすぎて逆に心配になるほどでした。本当ならもう少し後で収穫する予定でしたが、あまり大きくなりすぎると病気が出たり、腐りやすくなったりするので、葉茎はまだまだ青々としていましたが急遽あわてての収穫でした。


野菜畑

人工授粉

雌雄同体の花
スイカは今まさに雄花、雌花が咲き誇り、受粉期です。放っておいても虫が受粉の手助けをしてくれるのですが、確実にするために人工授粉をします。雄花をちぎってその花粉を雌花に擦り付けてやります。中には雌雄同体の花もあります。話には聞いていましたが、今年初めて出会いました。

スイカを作り始めて約10年。少しづつ分かってきた事もありますが、いまだに分からないのは、どの雌花がおいしいスイカに育つのかをこの段階で見分ける事です。すべてを残しておいてはいけないので、適当な数だけを残し、良さそうなもの以外は結局摘み取ってやらねばなりません。そんなこともできるようになりたいと思っています。

「本を読んで勉強すれば?」という声が聞こえてきそうですが、私の野菜作りは知識から入っているのではなく、全て1年1年の積み上げで、遠回りしながらの野菜作りです。まるで私の木工の仕事と同じみたいです。ですから、このままゆっくりやらせて下さい。

実は数年前に1個だけ特別おいしいスイカができた事がありました。それはそれはおいしく、甘く…例えて言うと、スイカじゃないようなメロンのような甘さ。一かじりしたら、口の中に尋常じゃない唾液があふれてきました。それまで食べた事のないおいしいスイカでした。それ以来、またそのようなスイカを作りたくて、毎年毎年作り続けています。毎年おいしいスイカができますが、そのスイカにはまだ再会していません。 

野菜畑トマト、ナス、きゅうり、ゴーヤー、その他いずれも順調です。畑は工房のすぐ前にありますので、その成長を日々目にしながら仕事をしています。仕事に疲れたり、煮詰まったりすると畑に行き、トマトの芽を欠いたり、手を取ってやったり、スイカに受粉させてやったり、ただ眺めていたり…それがすごく良い息抜きになっています。静かな里山の気持ちの良い空気の中で、野菜の持つ癒しのパワーも受け取りながら、また仕事に戻るのでした。
 
2008.05.21
「野菜作りの季節」
イチゴ

野菜畑

野菜畑

野菜畑
今年も野菜作りの季節を迎えました。わが畑では今年もたくさんの野菜が順調に育っています。ちなみに今年の生産品目は、いちご、ジャガイモ、トマト(桃太郎)、ミニトマト、なす、ゴーヤー、きゅうり、スイカ、ピーマン、ししとう、フルーツトマト、ネットメロン、かぼちゃ、すくなかぼちゃ、まくわうり、小松菜、ほうれん草、たまねぎ、ねぎ…などです。やがて7月になると、おいしい旬の野菜がたくさんいただけることでしょう。

今のところはいちごが旬を迎えています。今年はイチゴが豊作で、2、3日に1度のプチイチゴ狩りで、かごにどっさりいっぱいの完熟イチゴを収穫できます。畑に行くとそばに近寄っただけでイチゴの甘い香りがしてくるほどです。

お店で売っているものと比べると形も大きさも良くないですが、味はすばらしく、それに何より完熟なのでお日様をたっぷり浴びて栄養価も良いこと間違いなしです。当然無農薬ですし…。

もうしばらくすると玉ねぎ、そしてあと半月もするとじゃがいもが収穫期を迎えます。待ち遠しいです。野菜作りの一番の楽しみは、旬の物を、しかも間違いなく安全なものを、おいしくいただけることです。

旬の期間は必ずしも長くはないですが、それだけに余計においしく感じられるものです。昔の人は旬のものだけを食していたのだから、今よりよほどグルメだったでしょうね。

さて今週末はいよいよ大物の納品です。雨が降らないことを祈っています…。
 
2008.02.13
「焼印」
焼印 当工房の作品は完成すると、ほとんどの場合最後に焼印を押します。しかもできるだけ見えないところにそっと押してあります。

ところがありがたい事に、たいていのお客様が「このロゴの焼印をよく見えるような向きで設置してほしい」などと言って下さいます。

元々このロゴはえらい書家などに書いて頂いたものではなく、実は我が妻の手によるものです。私の書いた字よりも評判がよかったので(T_T)、こちらにしました。(妻は「こんなたいそうな事になるならもっとちゃんと書けばよかった。」と言っていますが…。)

ところで焼印を押すのは結構難しいものですね。まっすぐ均一な力で押さなければ、うまく全体が写りません。(そうそう、ちょうど印鑑を押す時と同じです。印鑑もよく失敗してかすれたりしますが、あんな感じになってしまいます。)毎回、木っ端で練習してから押すのですが、それでも難しい…。

ともかく、このロゴにしてから既に8年以上が経ちます。多くのお客様に「よく見えるところに焼印を押して。」と言われるように、良い家具作りを続けて行きたいと思います。
 
2008.02.08
「薪ストーブの楽しみ」
薪ストーブ

お餅
仕事の合間にちょっと一息。薪ストーブのそばに座って、コーヒーを飲んでほっとする時間が私は好きです。

肉体労働ですから、結構おなかもすいたりします。そんな時、私はこの薪ストーブでお餅を焼いたり、焼き芋をして食べたりします。

これが結構美味い。妻や子供たちにも焼いてあげるのですが、みんなおいしいと言ってくれます。しょうゆをつけて2度焼きにしたお餅は、香ばしくて、外も中もすごく柔らかくて、本当においしいのです。

妻曰く「こんなおいしいお餅は食べたことがない。」と。 たしかに普通に焚き火の火や、ましてやガスで焼いて食べたのではこんなふうには出来ないでしょう。薪ストーブの遠赤外線効果(?)のおかげなのでしょうか…。

小さな幸せのひと時です。
2008.02.04
「接ぎ合わせ」
接ぎ合わせ

接ぎ合わせ
このところ椅子の注文も多く、座板の接ぎ合わせ制作をする事も多いのですが、木工作業の中でも板接ぎは神経を使う作業の一つです。いや「私の場合特に」と言った方が良いかもしれません。

その訳は少し昔にさかのぼります。まだ木工所で働いていた頃の事…ある日ぺザントチェアの別注制作が入り、椅子の背板を接ぎ合わせる作業となりました。

「佐藤さん、接ぎ合わせをするから手押し(手押し鉋盤の事)をかけておいて」と言われ、ホイきたとばかり、あまり考えもせず普通に手押しをかけました。

確か30脚近い数の背板の部材であったと思います。通常の接ぎ合わせと違って少し角度のついた接ぎ合わせででしたから、難しい作業であったかもしれませんが、いずれにせよ難なく作業は終わったと思っていました。そしてすべての工程を終えて出荷となりました。

ところがしばらくして、「背板の接ぎが切れた」との苦情の電話が入りました。そして次々と戻されてくる椅子たち…。私は真っ青になるばかりでした。結局、先輩の職人の方がもう一度切りなおして接ぎ合わせなおし、うまく対応して送り返してくれました。

その時に「接ぎ合わせ」の難しさと、それを甘く見ていた自分の未熟さを知り、それ以来、接ぎ合わせには神経を使うようになりました。

先輩の言葉の「接ぎ合わせの時は手押しをそれ用に調整する方法がある」というのも、その時はあまりよく分かりませんでしたが、やっているうちに分かるようになりました。

と言うわけで、今では「接ぎ合わせは得意な方だ」と言えるようになりました。あの時の痛い失敗のおかげです。社長、先輩、ありがとうございました。

「失敗は成功の元」というお話でした。
2008.01.31
「窓」
工房

工房

工房
窓が気になっていた。去年もまた大掃除の時に工房の窓拭きまで出来ずに終わっていた。

工房を建ててすでに6年近くになるが、なかなか出来ず、埃や汚れが相当たまっていた。気になるものの、窓枠の数およそ100枚の窓拭きとなるとついつい及び腰になり、「またいつか」で終わっていたのだ。

ところがついに今日、作業のぽっかり空いたすきまの時間に、思い切ってやることにした。結果はどうだ。今までと見違えるように外の景色がきれいだ。たったこれだけのことでこんなに違うのなら、もっと早くやればよかった。

この工房はもともと、構造部分だけ大工さんに建ててもらい、床張り、壁張り、水道工事、窓・扉などの建具作りはすべて自分で行ったものだ。工房を建てる時一番考えたことは、「自分が生まれ育ったこの穏やかで美しい里山風景を壊すことのないような建物にしよう。」ということだった。

すでにずいぶん昔に廃校になってしまったが、自分が通った小学校が100mほどのすぐ近くにあって、一部二階造りという珍しい木造校舎だった。(どこかに移築して保存するという話もあったようだが、結局実現しなかった。)

全校児童数100名に満たない小さな小学校の校舎だったが、この校舎が懐かしかった。それが今は無い。「ならばそんな感じの建物にしよう。」それが思い付きだった。 それに、私は木の窓が好きだ。それも格子で仕切られている木の窓が。格子から見える外の景色が好きなのかもしれない。

先日BSでJane Austen原作の映画「Pride and Prejudice」を放映していたので、学生気分に戻りそれを見たが、イギリスのビクトリア朝時代(?)を背景にしたこの映画は主人公のキーラ・ナイトレーの美しさもさることながら、「窓」から見えるイギリスの田園風景が美しかった。

私がまだ学生の頃、イギリスやフランスの田舎の風景や住居が載っている雑誌を好んで見ていた。その中にも美しい格子窓がいっぱい載っていて、そんな家に住みたいと憧れていたものだった。(実はこのあたりに私が家具作りを志すことになったルーツがあると思うのだが。)

そんなこともあって、私は格子窓とそこから見える外の景色に魅かれる。逆に格子窓から見える温かな光のともった室内の景色もいいものだ。

工房 工房扉の取っ手は、インターネットでイギリスのメーカーを探して直輸入したものだ。すべて英語でのやり取りで、到着するまで本当に間違いなく伝わっているかどうかドキドキしたものだったが、無事着いた。

しかも、手作りのものにしてはおどろくほど安く、日本円にして3,000円ぐらいだったと記憶している。国内にこんなものはまずないだろうし、もしあったとしても10,000円以上はするのではないか。

工房アルミサッシの窓に比べると、隙間風は入るし、風が吹くとガタガタ音は鳴るし、断熱性も劣る。それでも木の格子窓は見ていて安らぐ。

それになんと言っても、自分で作れば安いし…(たしか材料代 は(水に強いヒバ材だが)窓10箇所20枚、扉8枚合わせて10万円もいってなかったと思う。)

先日もお見えになったお客さんがこの格子窓と周りの風景を褒めてくださった。建築当初と比べると年季もまして渋い色合い(古いだけ?)になってきたこの窓と扉。これからもたまには掃除をしよう。
 
2008.01.01
「新年のご挨拶」
工房

工房
あけましておめでとうございます。

昨年も皆様のおかげで忙しい日々を過ごさせて頂く事が出来ました。多くのお客様との出会いの中で、昨年は一人一人のお客様とより密で良好な関係を築く事の大切さを学ぶ事が出来ました。

今年もより一層精進し、お客様に喜んで頂けるような仕事をしていきたいと思います。本年もよろしくお願いします。
マスコット猫「ジャガー」我が家のマスコット猫「ジャガー」です。

「今年はネズミを捕るのを少しひかえようかな。」
 
 
 
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