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墨付け
墨付け用のペン機械や手工具を使って加工をする前に、定規と鉛筆などを使って線を引きますが、それを私たちは「墨付け」と呼んでいます。人によってさまざまな方法で墨付けをしておられると思いますが、私は始めた頃からずっと同じペンでやっています。そのペンというのがこれです。特に変わったものではありませんが使い続けて10数年になります。

ところで「墨付け」というのは非常に大事な作業で、この作業の精度が直接加工の精度にも結びついてきます。ですから、できる限り細い線でクリヤーに書く必要があります。中には0.3mmというような細いシャープペンシルもあるのですが、これはすぐ折れたりして使いづらい。しかも本当を言うと0.3mmでは太すぎるぐらいです。
墨付け用のペンその点、私の使っているこのペンは、サンドペーパーで先をサッとこするだけでピンピンになります。やりようによっては0.3mmよりもさらに細い線を描く事も可能です。しかも折れにくい。そしてさらに良いのは、線の細さ太さを自由自在に調整できるのです。細く書きたい時は細く、太く書きたい時は太くという具合に。
墨付け例えば「蟻組み」の加工の墨付けの場合、こんな感じで墨付けをします。
墨線について※ ここで解説。私たちは墨線について次のような呼び方をしています。

「墨上」… 墨線の真上
「墨内」… 墨線の内側に沿ったライン
「墨外」… 墨線の外側に沿ったライン
墨付け墨付けが終わると、のこぎりでこの墨線に沿って切り込んでいきます。この時、墨線のどこを狙って切り込んでいるかというと、「墨外」を狙って切り込んでいるのです。まさに0.1mm精度の仕事という事になります。
墨付け切り終えると、こんな感じになります。なかなか難しいですが、写真で墨外を切っているのがわかるでしょうか?(まだまだ未熟ですが、なんとなくお分かり頂けると思います。)

ところで、このような作業の場合、材料となる木の種類によって硬さなどに違いがありますから、嵌め合いも考えなくてはいけません。たとえば欅(ケヤキ)や桜(サクラ)、楢(ナラ)のような硬い木であれば、あまりきつくすると嵌りにくくなります。逆に胡桃(クルミ)や桂(カツラ)、松(マツ)などのような柔らかい木であれば、少しきつめでも良いという事になります。

そこでどうするかというと、この「墨線」の太さを変えれば良いのです。太くして「墨外」を切れば嵌め合いはきつくなりますし、細くして「墨外」を切れば嵌め合いはゆるくなります。そういう調整がしやすいのが私の使っているこのペンです。「墨付け」の作業は、ほぼ毎日行われる作業と言っても良いぐらいです。加工の精度を決める大事な作業なので、そのツールとなるペンはとても大事になってきます。

あっ、それともうひとつ言い忘れましたが「よく見える目」…これも大切ですね。私は眼鏡を着用しています。老眼も入って遠近両用眼鏡です。最近は視力の衰えを感じます。目が見えなくなったらこの仕事も終わりかなと思ったりしています。これ以上視力が落ちない事を祈るばかりです。(蛇足でした)