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「面」の話
「面」と言っても顔につける「お面」のことではありません。家具を作るとき、例えばテーブルの天板の角を少し丸くしたり、脚の角を丸くしたりします。逆に丸くしすぎないようにピン角に仕上げることもあります。箱物家具でも同じように角を丸くすることもあればピン角に仕上げることもあります。

そのように各部材の角を丸くしたり、ピン角にしたり、はたまた飾り模様の角にしたりなど様々な仕上げ方がありますが、これを総称して「面を取る」と言います。

一般的には次のような「面」があります。
「切り面」
切り面角平面などとも言います。45度に削り取った面のことです。その大きさは様々に作ることが出来ます。
「糸面」
糸面切り面の一つではありますが糸の大きさほどの小さな切り面で、ピン角に近い切り面です。鉋などでさっと当たって角を取るとこんな風に仕上がります。

昔は現場で「(角を)殺しておけ」と言われればこの糸面にしておくことを言いました。シャープな印象になりおしゃれでもあります。あるいは静謐な印象も与えます。デザイン重視、スタイル重視の大人の家具であれば出来ればこういう仕上げをしたいものです。

糸面糸面箱物家具では大抵こういう面取りをします。

しかし、実際に使われる実用家具であることを考えると(とくにテーブルや椅子、子どもの家具など人が触れることが多い家具の場合)、あまり角の立った感じになるこの糸面は考え物ということになってしまいます。(特にお子さんのいる家庭では余計に考えなければいけません。)

「ボウズ面」
ボウズ面丸く仕上げた面です。その大きさによって3R(半径3mm)とか5R(半径5mm)とか10R(半径10mm)など…様々な大きさになります。
以下、主なものを図(写真)と共に書いておきます。(言葉で説明しても分かりにくいですから。)
「銀杏(ぎんなん)面」
銀杏(ぎんなん)面
「ひょうたん面」
ひょうたん面
「さじ面」
銀杏(ぎんなん)面
「几帳(きちょう)面」
銀杏(ぎんなん)面
以上のような様々な「面」の種類がありますが、私は「銀杏面」や「ひょうたん面」「さじ面」「几帳面」と言ったような飾り面は好きではありません。(いかにも「機械でやりました」と言っているようなものなので…。) ですから、これまで一つとして使ったことはありません。

トリマービットさて、以上のようなさまざまな面の加工ですが、トリマーという電動工具にさまざまな形の刃を取り付けて加工すれば誰でも簡単に出来てしまいます。

さまざまな面の中でも一番良く使われるのは「ボウズ面」だと思います。これもトリマーに所定のアールの刃をつけて加工すれば簡単に出来てしまいます。そのあとはサンドペーパーなどでこすってざらざらを取れば仕上がりと言うわけです。
ボウズ面でもね……私はそういうやり方をした「ボウズ面」はどうも好きではありません。トリマーで加工したボウズ面は私には「角が立っている」ように見えます(いかにも機械で作りましたという顔をしているように見えます)し、ミクロで考えるとでこぼこしています。

又、後々までざらつきが残りやすいからです。(トリマーは高速で回転する刃で木材を削り取っていきます。むしろ「むしり取る」と言った表現のほうが合っていると思います。ですから木材の繊維がどうしても毛羽立ってしまうのです。)
鉋での面取りそれで私の場合は、必ずトリマーでボウズ面をとった後、鉋で削ってさらに面を作ります。トリマーのボウズ面をあえて崩すと言うか、角をなくすようにするのです。
鉋での面取りそれに鉋で削ったあとはざらつきもなくなるので、サンディングした後も手触りが良くなります。
鉋での面取り鉋での面取りこの作業をいつの場合も必ず行うようにしています。私の家具に施されている「ボウズ面」の全ては、そのようにして作られたものです。
このホームページの冒頭にも書いていますが、私のモットーの一つに「手仕上げ」と言うのがあります。「日常、人の手が触れる家具だから、人の手で仕上げたい、人の手で仕上げた手触りを味わってもらいたい…と思っています」そういうわけなのです。

以下、蛇足ですが…上記に挙げた面は主に部材の角に取る面の種類ですが、その他には例えば板の木端あるいは木口全体を削り取る面の種類もあります、1つ2つあげると次のようなものがあります。
「丸面」
丸面
「蛇腹面」
蛇腹面当工房の商品の一つ「ちゃぶ台」の天板には、この面取りがしてあります。
「なでおろし面」 なでおろし面当工房の商品の一つである「学習机」の天板の手前部分には、これを逆さにして使用してあります。