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無垢一枚板の手作り家具とオーダー家具





里山便り
 
 
2012.04.19
「庭作り」
昨年の11月から手を付け始めた旧工房跡地の庭作り。遅々として進まずですが、ぼちぼちやっています。モットーは「できるだけお金をかけない」「できるだけその辺にある材料を使う」…そうする事によって、どこかの造園業者が作るような「いかにも」”庭”というような「きれいな」庭ではなく、素朴な田舎の(カントリー風の)庭を作ろうとしています。雑草や草花さえも楽しむようなそんな庭がいいなあ。

例えばボーダーはレンガやなんかじゃなくて、その辺に落ちている大きめの石や古くなった枕木。家にあった大きな甕を埋めて水生植物を育てる場所にしたり、昔米つきに使っていた重い石を置いて飾りにしたり。盛り土は「水資源公団」へ行って川の土を再利用した物をもらってきたり…勿論、塀やら構造物はできるだけ自分で作ります。(そうなるとどうしても木製という事になってしまいますが)

土留め 土作りで…やったことは…最初に(昨年)隣地との境の塀を作った後、南側の溝沿いにブロックを積んで土留めをしました。

次に、全体に水はけが悪い土ですので、花を植える部分を深く起こして牛糞堆肥や落ち葉堆肥(これも自分で作ったもの)を混ぜくっておきました。

庭造り少しづつ花も植え始めました。モッコウバラを塀のそばに2株。これが塀全面を覆う日がとても楽しみです。鉢植えのブルーベリーを移植もしました。

宿根草を数種類。エキノプス、ジギタリス、カラミンサ、ルピナス、オダマキ、アジュガ、コレオプシス、都忘れなどなど…何をどのように植えたらよいのやら良く分かりませんが、適当に植えてあります。そして、半つる性のバラ1株と木立ち性のバラを1株、延長して作った塀の前に植えました。

庭造り 庭造り 庭造り

切り株

庭造り
直径30cmほどあるモチの木を切り倒したので大きな根株が残っています。これを人力で掘り起こして除去しようというのだから大変です。掘っても掘っても次から次へと根が出てきて…そしてこの間ついに抜けました。

まだまだ通路に砕石を入れて固めたり、東屋(パーゴラ?)を作る構想があったり、シンボルツリーを植えたり、さらにさらに…まだまだ今年いっぱい(ひょっとすると来年?)はかかりそうです。

いや本当に庭らしくなるには数年かかるかもしれません。きっと失敗も数々あるでしょうが、それもまた良し。でもやはり自分で作るのって楽しいですね。

庭造り 庭造り 庭造り

ところで、思う事があります。以前は「花」「植物」なんて全くと言っていいほど興味がありませんでした。ところが亡き母親は大変花や植物が好きな人で、家中のいたるところにいろんな植物を植え育てました。近隣を見ても我が家は植栽の多い方だと思います。様々な木や宿根草、山野草、イングリッシュ風、和風などスタイルを問わず、様々な植栽を作りました。よくある植物から大変珍しいものまで数知れず植えてありました。

しかしその頃の私は何の興味も持たず、母親が亡くなってからも庭を放ったらかしにしていました。どんどんはびこる「あまちゃヅル」などを見て、「全く何でこんなものを植えるんだ」と逆に怒っていたぐらいでした。そんなわけでどこも庭は荒れ放題という状況でした。

ところが、いつからか興味が出てきて今こうして庭づくりをしています。花木センターなどで花の苗などを見たり、あらためて庭を見ていると「あれ?こんなところにクリスマスローズがあるぞ」「これは珍しい花だぞ」「これは母親が植えていた花だぞ」などと気がつく事が多いのです。そして不思議な事に私が今植えようと考えている植物が、母親が植えていたものと同じという事が多いのです。つまり、結局私は母親と同じ事をしているのに気づくのです。

いくら反発をしていても結局はDNAなんでしょうか。同じ道を行くのですね。今では「もう少し母親が生きている間にいろいろ教わっておけばよかった」などと思ったりもしますが、時すでに遅しです。素人ですが、私は私なりの庭を作りたいと思います。
 
2012.04.11
「お客様からの言葉」
遠い福島県のお客様に「栓(セン)2枚接ぎこたつ座卓」をお作りし、納品後の感想のお言葉を頂きました。


先日、「セン2枚接ぎ板こたつ」を受け取りました。短期間で仕上げていただき有難うございました。佐藤様から、「注文の品出来上がりました。思った以上の素晴らしい材料でした」との電話をいただき、楽しみにして待っていました。ちょうどその日は母親の介護ヘルパーさんもいた時で、搬送業者の方が梱包を外して設置したところ、ヘルパーさんが「これ何ですか。すごい。もったいなくて使えませんよね。でも早くそこでお茶飲みしましょう」…私も妻もその素晴らしさに言葉も出ませんでした。

ここ、いわき市の私方は、昨年3・11震災で幸い津波の被害は約200メートルで免れましたが、原発事故の風評等に現在も苦しんでいます。思い描いていた夢や計画の変更余儀なくに至り、無気力状態が続いていました。そんな折、地震で傷ついた既製品のこたつの上で、ネット検索をしていたところ半布里工房さんに行き当たりました。「一枚板のこのようなこたつでお茶でもゆっくり飲みたいなー」と妻と意見の一致を見たのでした。

栓(セン)2枚接ぎこたつ座卓

栓(セン)2枚接ぎこたつ座卓

栓(セン)2枚接ぎこたつ座卓
今使用している食卓テーブルが無垢一枚板のセン材ですので、佐藤様からご提案のあったセン材に決めました。接ぎ部分に飾りとしてチギリを入れていただきました。植物オイル仕上げという点も食卓テーブルと同じです。ウレタン塗装とは違って、素材の感触が直に伝わってくることが嬉しいです。

加工後まだ日が浅いために色白の表情をしていますが、約5年使用している食卓テーブル同様、徐々にうっすらと色がついてくるものと思われ楽しみにしています。

こんなこともありました。先日突然帰宅した、自然素材の素晴らしさなど理解していない二男が、帰る際に「このこたつと食卓テーブルは兄貴と弟にはやらないで。僕がもらうから」素晴らしいこのこたつが何らかのメッセージを発し、彼の心のドアをノックしたのかもしれません。勿論、私達夫婦は喜びでいっぱいです。

最後になりましたが、その最初から納品後に至る現在まで、佐藤様には当地の震災被害を気にかけていただきましたこと、本当に有難うございます。退職まであと7年となりましたが、ぜひ夫婦で半布里工房さんを旅行で訪ねてみたいと思っている次第です。


今回最初にメールが来た時、その住所が福島県でしたので当然の事ながら昨年の「3.11東日本大震災」の事、そして「原発事故」の事を真っ先に思いました。しかも、住所からすると福島原発から程遠くない場所であるようで、被害は如何ばかりかと心配をしました。きっと大きな被害や苦しみの中で過ごされていることであろうと想像をしました。しかし、そんな状況の中で当工房にお問い合わせ、ご注文を頂いたという事に尋常でない喜びを感じざるを得ませんでした。

話は少し離れます。昨年の「3.11」以来、無数のメディアやサイト、あるいは個人のブログなどでその事に触れて論じています。被害状況、ボランティアの報告、原発の是非、個人の感想や意見などなど…数え上げればきりがありません。個人のサイトの多くは、どこか専門家の文章の受け売りやコピーである場合も多かったと思います。そしてそれらが、インターネットサイトの特性上仕方がない事ではありますが、「無責任」な投稿・記述であります。(信じるかどうかは読む人の自己責任という事。)お叱りを受けるのは覚悟の上で言うと、単に更新の「ネタ」の一つとしてこの事に触れているものも多かったと思います。

私は昨年「3.11」が起こった直後、多くの方と同様に衝撃を受け、しばらくの間やはり平常心ではいられませんでした。何をしていても、何を考えていても全て「3.11」に結びつき、思考停止・行動停止という精神的な状況もありました。「里山便り」も、さて書こうとすると全て「3.11」の事につながってしまい書けませんでした。中途半端に触れる事は罪悪のように思ったからです。

例えば、当工房のお客様の中にも関東地方のお客様は多く見えます。「大丈夫なんだろうか」と思った事はたびたびあります。テレビのニュースで見るたびに「あの方の住んで見える地域に近いぞ」と心配する事は多かったです。でも、そう思うだけで連絡をする事も何もしてはきませんでした。何故ならば…

私自身は何もできませんが、おかげさまで被害を受けなかった当地で生活している事に感謝しつつ、日々の生活・仕事を今までと何ら変わりなく過ごしていく事が一番大事なことであるというスタンスでやってきました。ですので、このホームページではあえてこの震災の事には一切触れて来なかったのです。そういうスタンスでしたから。

今回ご縁があって福島のお客様からお仕事を頂けた時には、「精一杯良い物を作ってお客様に喜んで頂ける事が、今回の震災に対しても私ができる一番の事なんだ。私の作ったこたつの上でお茶をすすりながらのひと時に、いくばくかの癒しを感じて頂けるならば最高に幸せな事だ」と思ったわけでありました。おかげさまで、お客様にも喜んで頂けたようで嬉しく思います。

3.11直後は、「日々食べて寝て生きていく事だけでも大変なのに、私のしている仕事は何の役に立つのだろうか。食べ物や生活必需品ならともかく、私の作っているものが本当に人々に必要とされるのだろうか」などと思った事もたびたびありました。何を今さらと思われるかもしれませんが、そのくらい動揺していました。しかし、今回お客様に感想を頂き、逆に少し元気づけられた感じがしました。

福島のお客様、どうもありがとうございました。
 
2012.01.26
「オガクズストーブその後」
オガクズストーブ先日の里山便りに書きましたオガクズストーブ。室内で使ってみると言いながらなかなか煙突工事ができず、やっと今日設置しました。そしていよいよ工房の中で焚いてみました。使用感を書きます。

まず着火するのに1発でいかず手間取りましたが、これは慣れてくればうまく出来るようになるはずです。ちなみに、2回目はうまくいきました。しみこませた灯油に着火して大きく火が立った後に一度火が消えたようになりますが、そこであせらずティッシュに火を付けてくすぶった煙にもう一度着火してやれば、今度は完全に燃えだします。

ストーブ内部次に、温まってくるのに結構時間がかかりました。大体1時間ぐらいたってからようやく温かくなってきた感じです。これではだめです。どうしたらいいか考えました。せっかく温まったストーブ内部の熱気がどこかへ逃げていっているのだと思います。 その原因はストーブ内部に入れた底板だと思いました。

ストーブ本体の内寸は直径600mmですが、この底板は入れやすくするように直径590mmで作りました。そうすると、周りに5mmほどの隙間があく事になります。これが原因じゃないか…つまり、せっかく温まった熱気がこの隙間から逃げていくのか、あるいは本来は中央の直径70mmの穴からだけ空気が入ってくるはずなのが、この隙間からも入ってくるのでうまく熱がストーブの中で対流を起こしていないという事ではないか?結果、ストーブの中がなかなか温かくならない…。

隙間ふさぎそこで、この隙間をふさぐ事にしました。煙突工事の時に使った耐熱材の切れ端があったので、それをこの隙間に詰めました。この耐熱材は800℃まで大丈夫だそうです。こうして2回目をやってみると、全然違いました。火を付けてすぐにストーブ本体が熱くなってきました。熱気がストーブの中でうまくこもっているのが分かります。

熱量の調節それからもう一つ。やはり薪ストーブと比べると熱量が弱いです。もう少し熱くなって欲しいです。そこで、オガクズがある程度燃えてから、その上に薪を少し入れました。すぐに薪が燃えだし、熱くなってきました。

つまり、薪を入れる事で熱量の調節もできるという事です。常時はオガクズだけでやわらかく温め、時に薪を入れてどかどかと燃やすという使い方です。しかも良い事は、前回も書きましたようにオガクズは4、5時間燃え続けますから種火はその間残っています。その間いつでも薪を入れればすぐに火が付きます。

こうして、今日はまずまずの結果になりました。今までの薪ストーブとこのオガクズストーブをうまく兼用すれば、冬場の暖は完璧です。次回は羽釜をのせてご飯を炊いてみようと思います。
2012.01.10
「念願のオガクズストーブ」
オガクズ日常的に木工の工房からは木を削った屑(鉋くずやオガクズなど)が大量に出ます。そして右の写真のような集塵機の袋にいっぱいたまります。我が工房では大体1ヶ月半でこのような袋が軽トラ1杯分(6袋)たまります。そして産業廃棄物として近隣の廃棄物処理場に持って行っては処分費用を払って捨ててきました。

昔高山の木工所で修業していた頃は、これを近くの牛舎の方が取りに来て牛糞と混ぜて堆肥にして再利用していました。勿論、こちらの方でもそういう処理の仕方をしてみえる方もあると思います。環境問題の見地から。

ただ、私はこれを堆肥にする気持ちが起きません。詳しく書く事はしませんが、このごみが堆肥として利用された時、それが本当に体にいいものなのか疑問を感じるからです。日ごろ実際に野菜作りをしているから、よけいにそういう事に敏感になるかもしれません。(牛糞堆肥にするならオガクズよりはもみ殻を混ぜたほうが絶対いい堆肥が出来ますよ。)

さて話を戻します。日々大量に出るこのオガクズを「有効に利用できたらなぁ」と思うのはごく当たり前の事でしょう。そこでずっと前から「ソーダストーブ」ならぬ「オガクズストーブ」を作って工房で使おうと思っていました。九州のある木工家の方が実際に使っておられるのを知り、真似をして作る事にしました。

実は1年前に近隣の野菜農家の方にも話をしたので、ようやく約束を果たせた事になります。その方はビニールハウス内の保温にいい方法はないかと考えておられました。重油の価格も高騰していますし、大量の燃料が必要だから何か良い方法はないものかと…。

ストーブカマドまず、HONMA製作所の「ストーブカマド」を購入。このままでは使い勝手が悪いので少しだけ改造をします。灰受けを作って入れたり、ロストルを少しだけ切ったり、蓋に取っ手を付けたり、中央の穴からだけ効率的に空気が上がってくるように底板を作って入れたり…。
ペール缶次に20リットルのペール缶を用意します。近所の自動車修理屋さんにもらってきます。このペール缶も、もったいない事に結局使い捨てなんですね。「どうぞどうぞ、どれだけでも持って行って下さい」という事でした。本当にありがたい事です。そして底に空気の穴(直径70mmほど)を開けます。
オガクズ燃料その中にオガクズを詰めていきます。真中に丸い棒を立ててその周りに詰めていきます。丸棒作りは木工ろくろで簡単に出来ます。下(直径70mm弱)から上へと少しテーパーを付けて丸棒は作っておきます。後で引き抜きやすくするためです。

こうして詰め固めたオガクズ入りペール缶をストーブの中に置いて、丸棒を引き抜きます。ドーナツ状のオガクズ燃料が入りました。少しだけぼろぼろと下の灰受けに落ちますが、これは着火の際に下からの追い炊きになります。

オガクズストーブ オガクズストーブいよいよ着火です。内部の丸い穴の部分に少しだけ灯油を沁み込ませ、着火します。そして灰受けに少しだけ落ちたオガクズにも少し灯油をしみこませてこちらにも着火します。

初めは黒い煙、そして白い煙が出てくすぶったようになりました。「失敗かな?」「バックドラフトか?」と心配になりましたが、様子見…少し時間が経つと内部から勢いよく炎が上がってきました。

オガクズストーブ

オガクズストーブ
火はいい感じに燃え上がりました。今回は燃焼実験として屋外でやりましたので(しかも今日は風が強く寒い日でした)温かさはいまいちよくわかりませんでしたが、上部に置いた鍋の水が沸騰するぐらいに温まりましたので結構いい感じだと思います。

中を開けて覗いて見るとよく燃えていました。こうしてペール缶1杯に詰めたオガクズ燃料は結局5時間ぐらい燃え続けました。オガクズの量としては本当に少ない量ですが、これで5時間ももつのですから、これは効率の高いストーブになります。

今使っている薪ストーブも勿論とても気に入っていますが、欠点の一つとして薪が燃え尽きるのが早くて、常に薪を追加しなければならない事です。薪の量も大量に要ります。それに比べるとこちらは燃料が少なくて済むし、一度つけたら追加しなくてもずっと長くもちます。

今日は初めての燃焼実験という事で屋外でやりましたので、実際の温かさを体感するために次は屋内でやってみるつもりです。今日の感触からすると結構温かくなりそうな感じがします。それにこのストーブ、上の部分でふかしイモを作ったり、ご飯釜などが置けます。いろいろに使えそうな気配が…楽しみです。
 
2012.01.01
「年始のご挨拶」
仕事 作品あけましておめでとうございます。昨年も多くのお客様に恵まれ、良い出会いをさせて頂きました。この仕事の喜びはそういったお客様との出会いでもあります。今年もどうぞよろしくお願い致します。

内輪の話になりますが、昨年は我が家にとっても良い1年であったと思います。娘は就職が決まり、長年の念願であった職に就く事ができました。

高校野球息子は高校野球夏の大会で岐阜県ベスト8。3試合に登板し、充分な活躍をしてくれました。延長15回2アウトランナー無しという崖っぷちの状況からの逆転さよなら勝ちなど、素晴らしい試合も見せてくれました。現在は大学入試に奮闘中です。私たち夫婦もそれぞれの仕事で忙しく過ごしました。

さて今年は我が家にとっては新しい「出発(たびだち)の年」となりそうです。希望にあふれた未来の礎の年となるよう、精一杯頑張りたいと思います。
 
 
 
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