一般的には聞きなれない名前の木ですが、タモや欅（ケヤキ）、楡（ニレ）などと木目もよく似ていてよく使われる木の一つです。

私の独断と偏見で言いますと、木目を見ると、タモは少し尖って男性的、欅（ケヤキ）は丸く上品な感じ、楡（ニレ）も素直で丸い感じだとすれば、栓（セン）は繊細で個性的と言えるかも知れません。（もちろん個体差があり、一概に言う事はできませんが…。）

変化に富んで杢なども現れやすい木目なので味わいがあります。拭き漆で仕上げるととてもきれいな表情を見せます。ですので、装飾的な指物家具には向いていると言えます。

色は白っぽいので、オイルで仕上げると比較的淡い感じに仕上がります。尚、欅（ケヤキ）やタモなどと比べると少し軽く、強度はありますが粘りに欠けます。椅子などに使う場合は使い方を考慮する必要があるかと思います。

タモや欅（ケヤキ）同様大径の木になりますので、幅広い板が取れます。そのため、テーブルの天板にも向いています。中国や朝鮮のほか北海道にも多く生育していて、国産材が入手しやすい材のひとつです。