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「胡桃(クルミ)のカウンター収納」
2024.09.13
真夏が戻ってきたような暑さが続いています。この時期にこれだけ暑いと体がこたえます。
仕事も相変わらず忙しいですが、他にもやらなければいけないこともあります。畑もその一つです。そろそろ冬もの野菜の準備をしないといけません。
しかし、ずっと畑に出られず放置しておいたので草がボーボーになっています。
仕事も相変わらず忙しいですが、他にもやらなければいけないこともあります。畑もその一つです。そろそろ冬もの野菜の準備をしないといけません。
しかし、ずっと畑に出られず放置しておいたので草がボーボーになっています。
「標準化ということ」
2024.09.05
ここで一つ業界の人にしかわからない話をします。(難しいので飛ばしていただいて結構です。)
特に箱物家具などは部材の数も多く、一つの家具を構成している部材は何十個、いや何百個にもなると思います。そんな多くの部材の一つ一つのサイズや、ほぞの大きさ、ほぞの長さなどそれぞれ違っているので、間違えないようにするのは結構難しいです。
かといって、一つ一つの部材ごとに図面を書いたり、表を作っておいたりするのは大変です。ですから、通常はすべて頭の中に記憶していくのです。ですが…人間のことですから、やはり間違えることも多くなります。
そこで、できるだけそういう間違いを起こさないようにするために、間違いが少なくなるような方法を我々は考えます。どうするかと言うと…簡単に言えば、すべてをばらばらのサイズにせず、出来るだけ同じサイズになるように考えて加工をするのです。
例えば、ほぞ穴の幅はすべて同じ9.5mmに統一するとか、ほぞの長さも同じにするとか…そうすることによって、同じセットで多くの部材の加工を同時に進めることが出来、間違いも少なくなるのです。(もちろん、そういかない部分もありますが…。)
こういう風に同じサイズにして加工していくことを、我々は「加工の標準化」と呼んだりします。
特に箱物家具などは部材の数も多く、一つの家具を構成している部材は何十個、いや何百個にもなると思います。そんな多くの部材の一つ一つのサイズや、ほぞの大きさ、ほぞの長さなどそれぞれ違っているので、間違えないようにするのは結構難しいです。
かといって、一つ一つの部材ごとに図面を書いたり、表を作っておいたりするのは大変です。ですから、通常はすべて頭の中に記憶していくのです。ですが…人間のことですから、やはり間違えることも多くなります。
そこで、できるだけそういう間違いを起こさないようにするために、間違いが少なくなるような方法を我々は考えます。どうするかと言うと…簡単に言えば、すべてをばらばらのサイズにせず、出来るだけ同じサイズになるように考えて加工をするのです。
例えば、ほぞ穴の幅はすべて同じ9.5mmに統一するとか、ほぞの長さも同じにするとか…そうすることによって、同じセットで多くの部材の加工を同時に進めることが出来、間違いも少なくなるのです。(もちろん、そういかない部分もありますが…。)
こういう風に同じサイズにして加工していくことを、我々は「加工の標準化」と呼んだりします。
でも、同じピッチであけることを考えます。
このようにスペーサー(この時は厚み21mmの板をスペーサーとして挟みました)を置くことによって、位置が違っても同じピッチであけることができます。。
位置が違うからと言って、いちいちずらして加工していては時間もかかりますし、後で間違いも多くなります。このように加工を標準化することによって出来るだけシンプルにし、早く、間違わないように加工を進めていくことができるのです。
このようにスペーサー(この時は厚み21mmの板をスペーサーとして挟みました)を置くことによって、位置が違っても同じピッチであけることができます。。
位置が違うからと言って、いちいちずらして加工していては時間もかかりますし、後で間違いも多くなります。このように加工を標準化することによって出来るだけシンプルにし、早く、間違わないように加工を進めていくことができるのです。
実はこの話(標準化ということ)、我が息子の新居の建設の時にも感じたのです。息子が選んだ工務店ですが、いろんな意味で非常に良い工務店だと思っています。その工務店がまさにこの「標準化」の考え方で家を建てているなと、私から見てそう見えたのです。
例えば柱。よくあるのは太い柱や細い柱、例えば4寸角(120mm)や3.5寸角(105mm)を混在して使っている工務店が多いですが、この工務店は(主要な柱は)すべて4寸角で建てています。
あるいは床板。楢(ナラ)のフローリングですが、家じゅうすべてが楢(ナラ)のフローリングです。例えば小上がりの下の床などは見えなくなるところだから、多くの工務店は合板にしたり安い材料にしたりしますが、ここはそういうところまで(見えなくなってしまうところまで)すべて楢(ナラ)のフローリングです。
一見、材料代が高くなるから価格も高くなるように思えますが、実はこういう風に同じサイズの物を使ったりすることによって加工は無駄を省くことができます。その分、加工手間が省けて人件費が安くなります。こういうのもいわば「標準化」という考えだと思います。
話が脱線しましたので、戻します。
例えば柱。よくあるのは太い柱や細い柱、例えば4寸角(120mm)や3.5寸角(105mm)を混在して使っている工務店が多いですが、この工務店は(主要な柱は)すべて4寸角で建てています。
あるいは床板。楢(ナラ)のフローリングですが、家じゅうすべてが楢(ナラ)のフローリングです。例えば小上がりの下の床などは見えなくなるところだから、多くの工務店は合板にしたり安い材料にしたりしますが、ここはそういうところまで(見えなくなってしまうところまで)すべて楢(ナラ)のフローリングです。
一見、材料代が高くなるから価格も高くなるように思えますが、実はこういう風に同じサイズの物を使ったりすることによって加工は無駄を省くことができます。その分、加工手間が省けて人件費が安くなります。こういうのもいわば「標準化」という考えだと思います。
話が脱線しましたので、戻します。
こうして、おおかたの部材の加工が終わったので、また一度組み立ててみます。
「いろいろあった夏」
2024.08.29
天板の仕上げをします。前面は蛇腹面に仕上げます。「内丸鉋」という鉋を使って削ります。
天板の前面、方立板の前面は緩やかな蛇腹面となっています。
扉も加工が終わりました。今回は全体のデザインを考えて、板状の扉にしました。反り止めの「端嵌め(はしばめ)」が加工してあります。
これを蝶番で取り付けますが、この作業がなかなか地味に難しいです。特に右側の扉は、右利きの私にはやりにくくて結構苦労します。
これを蝶番で取り付けますが、この作業がなかなか地味に難しいです。特に右側の扉は、右利きの私にはやりにくくて結構苦労します。
接ぎ合わせ作業に入ります。ビスケットジョイントで接ぎ合わせていきます。
さて、8月末になり、いよいよ夏も終わりです。相変わらず残暑は厳しいですが…今年の夏はいろんなことがあり、大変あわただしかったです。史上最高に暑い夏でしたが、そんな暑さにへこたれている暇もないほどでした。仕事では大阪へ、横浜へと納品が2つありました。
プライベートでもいろいろありました。息子の家はすでに6月に完成しましたが、今度は娘の家の上棟がこの夏にありました。そしてお盆…結局、毎日仕事はしていたのですが、子供たちも孫を連れて来たのでバーベキューなどをして楽しみました。
プライベートでもいろいろありました。息子の家はすでに6月に完成しましたが、今度は娘の家の上棟がこの夏にありました。そしてお盆…結局、毎日仕事はしていたのですが、子供たちも孫を連れて来たのでバーベキューなどをして楽しみました。
そして最後に大きな行事が…タイからお客様7人をお迎えして、3日間過ごすことになりました。もともとは息子が学生時代にお世話になり、その後私たちもタイへ訪問し、大変お世話になったので、今度は逆にお世話をする番ということで…。
まずは関西国際空港までお迎えに行きました。回転寿司などを食べていただき、家に着いたのは夜中の2時を過ぎていました。
翌朝は「白川郷へ行きたい」と言われるので、朝寝をゆっくりしている暇もなく、行ってきました。
まずは関西国際空港までお迎えに行きました。回転寿司などを食べていただき、家に着いたのは夜中の2時を過ぎていました。
翌朝は「白川郷へ行きたい」と言われるので、朝寝をゆっくりしている暇もなく、行ってきました。
泊まるのは息子の新居の方ですが、朝ご飯は私の母屋の方でしていただきました。母屋の方はより日本らしい作りで、障子や床の間、仏壇、そして仏壇に飾ってある鎧兜の飾り(孫の節句のお祝い)など、珍しがって喜んでいただけました。
できるだけ日本の朝食をと思い、みそ汁や目玉焼き、卵焼き、天ぷら、そうめんなどをお出ししました。納豆は最初から苦手のようなのが分かっていたのでやめました。
びっくりしたのは、皆さんきれいに全部食べてしまわれることで、食べ残しはありませんでした。さすが仏教国タイの人。それがエチケットなのでしょうね。
できるだけ日本の朝食をと思い、みそ汁や目玉焼き、卵焼き、天ぷら、そうめんなどをお出ししました。納豆は最初から苦手のようなのが分かっていたのでやめました。
びっくりしたのは、皆さんきれいに全部食べてしまわれることで、食べ残しはありませんでした。さすが仏教国タイの人。それがエチケットなのでしょうね。
「とっておきの…」
2024.08.09
ここで引き出しの部材の木取りをしておきます。前板はもちろん楢(ナラ)ですが、内部の側板と向こう板は今回も「桂」を使います。一般的にこの部分に使われる材料は、外材(輸入材)であったり、シナなどの材料が使われることが多いです。流通量が多いからです。
国産材で言うとホオなどであれば良い方です。しかし、国産材は年々入手が難しくなっています。特に今回使用している「桂」などはもうほとんど入手が難しくなっています。
昔はよく使われたもので、私が工房を初めた20数年前はまだ入手は可能でした。しかし、今はどの材木店に聞いても「無いねぇ」と言われます。そんな貴重な桂材を在庫で持っていましたので、前回のウォールナットの書斎机に引き続き、今回も使用しています。いわば「とっておきの」材料です。
実は、最近私は工房に在庫の「とっておきの」材料を使うようにし始めました。理由はもちろん、もういつまでもとっておいても仕方がないからです。もうばりばり作り続けられるのはあと10年ぐらいかなと考えた時、そろそろ在庫の材料を使っておこうと考えるようになったからです。今回の桂材や前々回の山桜の円卓に使用した山桜材などもそうです。
国産材で言うとホオなどであれば良い方です。しかし、国産材は年々入手が難しくなっています。特に今回使用している「桂」などはもうほとんど入手が難しくなっています。
昔はよく使われたもので、私が工房を初めた20数年前はまだ入手は可能でした。しかし、今はどの材木店に聞いても「無いねぇ」と言われます。そんな貴重な桂材を在庫で持っていましたので、前回のウォールナットの書斎机に引き続き、今回も使用しています。いわば「とっておきの」材料です。
実は、最近私は工房に在庫の「とっておきの」材料を使うようにし始めました。理由はもちろん、もういつまでもとっておいても仕方がないからです。もうばりばり作り続けられるのはあと10年ぐらいかなと考えた時、そろそろ在庫の材料を使っておこうと考えるようになったからです。今回の桂材や前々回の山桜の円卓に使用した山桜材などもそうです。
「ナラの書斎机」
2024.08.05
連日猛暑が続きます。工房の中もどうしようもないぐらい暑いです。どうにか午前中(13時ごろまで?)は仕事もできるのですが、午後になると外の方(外も38度ぐらいにはなりますが…)が涼しいぐらいで、夕方になってもまだ熱気がこもっていて抜けません。仕事には辛い環境です。
でも、そうも言ってられないので、何とか扇風機にあたりながら水分を取りながら仕事をしています。
でも、そうも言ってられないので、何とか扇風機にあたりながら水分を取りながら仕事をしています。
その後1日〜2日置いて接着剤の固まるのを待ちます。
そして、今回はここですべての板を鉋がけしておきます。板なので、制作の過程で反ってくることが考えられ、そうなると後からは鉋掛けがしにくくなるからです。今ならまだまっすぐなので鉋掛けしやすいからです。
そして、今回はここですべての板を鉋がけしておきます。板なので、制作の過程で反ってくることが考えられ、そうなると後からは鉋掛けがしにくくなるからです。今ならまだまっすぐなので鉋掛けしやすいからです。
一般的には天板と本体は裏側からネジなどを使って留められることが多いですが、今回は(前回のウォールナットの書斎机と同様に)方立て板を吸い付き桟として天板に組み付けることにしました。一つはネジに頼って留めるのでは心もとないこと、そしてもう一つは天板の反り止めとするためです。
ところで…先にも書きましたが、板については何日もかけて制作する中で反っていく可能性もあるので、少しでも反りが出ないようにするために、使わない時はこんな風にクランプで挟んで置いておくことにしました。
いちいち面倒ですが、仕方がありません。
いちいち面倒ですが、仕方がありません。
とりあえず、ここまで出来た部材で一度組み立てをしてみます。天板も上に置いてみました。
方立ての前面はゆるい「蛇腹面」を取っておきます。
ここまでは問題なく進んでいます。このあと仕上げ、部材塗装、組み立て、そして引き出しや扉の加工へと進んでいきます。箱物はこんな感じで結構手間がかかるものです。
「ウォールナットの書斎机納品しました」
2024.07.22
次は、蟻組みの割り振りを自作の道具を使って墨をします。とにかく美しい仕上がりにするためにはこの「墨付け」作業がとても大事です。寸分の狂いもなく印をつけていきます。
天秤指しも、とてもうまくいきました。
ちなみに、すぐそばに関西空港があります。実は来月末に外国からのお客様8人をお迎えに関西空港へ来なければならないので、ちょっと下見に「りんくうタウン」まで行ってきました。
目の前に海と橋、そしてその向こうに関空が見えました。良いリハーサルにもなりました。
目の前に海と橋、そしてその向こうに関空が見えました。良いリハーサルにもなりました。
こうして、ようやく「ウォールナットの書斎机」も終わったと思いきや、息つく間もなく次の仕事である横浜市のお客様のナラの書斎机の制作にかかっております。
このところまた猛暑が続いています。工房内は40度に近い温度です。熱中症にだけは気を付けて頑張ります。
このところまた猛暑が続いています。工房内は40度に近い温度です。熱中症にだけは気を付けて頑張ります。
「ウォールナットの書斎机」
2024.07.11
密かに定番で作っている「子供椅子」ですが、結構手間がかかるので、これまであまり宣伝はしてきませんでした。
しかし、孫が出来て、3人の孫それぞれに作ってあげると、これが意外に(?)好評でして…聞くといつもこの椅子に座っているとか。
また、この椅子を押して歩いて、歩行の練習にもなってるようで…やはり木の触り心地、座り心地がいいのでしょうか?それにベニマツ製なので、軽くて持ち運びやすいから?
いずれにせよ、孫たちのおかげでこの椅子の良さを見直したというわけであります。これから、ちょっと力を入れて売っていこうかなと思っています。
しかし、孫が出来て、3人の孫それぞれに作ってあげると、これが意外に(?)好評でして…聞くといつもこの椅子に座っているとか。
また、この椅子を押して歩いて、歩行の練習にもなってるようで…やはり木の触り心地、座り心地がいいのでしょうか?それにベニマツ製なので、軽くて持ち運びやすいから?
いずれにせよ、孫たちのおかげでこの椅子の良さを見直したというわけであります。これから、ちょっと力を入れて売っていこうかなと思っています。
「学生さんの工房見学」
2024.07.04
先週の土曜日、学生さんたちが4名、工房を見学に見えました。工房とショールームで場所を変えて、一通り説明をしました。
当工房が無垢の木や手仕事、伝統的な工法にこだわっていることなどを説明しました。最近人口衛星で話題になった「留め型隠し蟻組み接ぎ(※)」や「寄せ蟻」など、現物を見せて説明しましたが、大変感動していただけました。
その後、工房へ戻り、簡単な木工体験として「木の皿」作りの一部、彫刻刀で模様を彫ることを体験してもらいました。
当工房が無垢の木や手仕事、伝統的な工法にこだわっていることなどを説明しました。最近人口衛星で話題になった「留め型隠し蟻組み接ぎ(※)」や「寄せ蟻」など、現物を見せて説明しましたが、大変感動していただけました。
※つい先日のこと当工房のホームページアクセスが急激に増えたので、ホームページの管理会社の方に聞いたところ「それは人工衛星のせいですよ(笑)」と言われました。どうやらJAXAが次の人工衛星を木造のもので作ったらしく、その制作技術に「留め型隠し蟻組み接ぎ」が使われていたのだそうです。
それで沢山の人が「留め型隠し蟻組み接ぎ」をネットで検索したところ、当工房が一番にヒットするので多くの方の目に留まったということだそうな…。実際に、その後当工房にもその件で訪ねて来られたお客様がいたぐらいです。
それで沢山の人が「留め型隠し蟻組み接ぎ」をネットで検索したところ、当工房が一番にヒットするので多くの方の目に留まったということだそうな…。実際に、その後当工房にもその件で訪ねて来られたお客様がいたぐらいです。
その後、工房へ戻り、簡単な木工体験として「木の皿」作りの一部、彫刻刀で模様を彫ることを体験してもらいました。
その後、前回来られた学生さんからinstagramでメッセージももらいました。
「佐藤さん、お久しぶりです。いつも陰ながら素敵な投稿やストーリーを楽しみにさせて頂いております。今年も体験に伺う生徒がいると聞いていて、チームメンバー一同で羨ましい〜!とお話しておりました。
昨年の半布里工房様での鉋削り体験等、佐藤さんに頂いた貴重なお時間に感銘を受け、今年は道の駅の改善提案にて富加町の更なる発展のお手伝いができればと携わらせて頂いております。
これからも富加町には大変お世話になりますので、是非また半布里工房様にお邪魔させて頂きたいです!その時は何卒よろしくお願いします!」
学生さんなのに(毎回)大変しっかりしたメッセージで、感心しました。若い人たちのこれからのキャリアに少しでもお役に立てればいいなと思います。
さて工房では、大阪府のお客様の「ウォールナットの書斎机」の制作が進んでいます。
天板を接ぎ合わせます。今回もまた「隠し雇い核接ぎ」と「ビスケットジョイント」のダブルで接ぎ合わせします。
「佐藤さん、お久しぶりです。いつも陰ながら素敵な投稿やストーリーを楽しみにさせて頂いております。今年も体験に伺う生徒がいると聞いていて、チームメンバー一同で羨ましい〜!とお話しておりました。
昨年の半布里工房様での鉋削り体験等、佐藤さんに頂いた貴重なお時間に感銘を受け、今年は道の駅の改善提案にて富加町の更なる発展のお手伝いができればと携わらせて頂いております。
これからも富加町には大変お世話になりますので、是非また半布里工房様にお邪魔させて頂きたいです!その時は何卒よろしくお願いします!」
学生さんなのに(毎回)大変しっかりしたメッセージで、感心しました。若い人たちのこれからのキャリアに少しでもお役に立てればいいなと思います。
さて工房では、大阪府のお客様の「ウォールナットの書斎机」の制作が進んでいます。
天板を接ぎ合わせます。今回もまた「隠し雇い核接ぎ」と「ビスケットジョイント」のダブルで接ぎ合わせします。
天板と脚部の組付けは、脚部の側の幕板を吸い付き残として組み付けることにします。
今回はその「吸い付き残」の加工です。まずは天板の裏に蟻溝を加工します。
この加工は脚部を組み立てた時にピッタリと距離があっていなければならないので、「超」がつく精度の高さを求められる加工になります。
1mm…いや0.5mmずれたら合わないのではないでしょうか。許容範囲は0.2〜0.3mmと言ったところでしょうか?緊張します。
今回はその「吸い付き残」の加工です。まずは天板の裏に蟻溝を加工します。
この加工は脚部を組み立てた時にピッタリと距離があっていなければならないので、「超」がつく精度の高さを求められる加工になります。
1mm…いや0.5mmずれたら合わないのではないでしょうか。許容範囲は0.2〜0.3mmと言ったところでしょうか?緊張します。
「夏野菜の季節到来」
2024.06.28
制作中だった山桜2枚接ぎの円卓は完成しました。
削ってみたら中からたくさんの割れが出てきて、なかなか大変でしたが、それに増しても味のある木目と色合いの一枚板だったのでなんとかモノにしようと頑張りました。
すでにお客様宅に納品も終わりました。趣のある土蔵風の離れに置かれて、この円卓も場所を得たように輝いていたと思います。
現場で寄せ蟻の組み立てをお見せしたら、大変喜んでくださいました。
削ってみたら中からたくさんの割れが出てきて、なかなか大変でしたが、それに増しても味のある木目と色合いの一枚板だったのでなんとかモノにしようと頑張りました。
すでにお客様宅に納品も終わりました。趣のある土蔵風の離れに置かれて、この円卓も場所を得たように輝いていたと思います。
現場で寄せ蟻の組み立てをお見せしたら、大変喜んでくださいました。
そして、引き続き大阪府泉佐野市のお客様の「ウォールナットの書斎机」の制作にかかっています。
まずは部材の加工を進めます。今回のお客様のご希望が「可能でしたら普通の…といいますか、あまり特徴の無い木目のものでしたら嬉しいです。特徴のあるうねった木目が好きな方もいらっしゃいますが、僕はどちらかというと地味なほうが好きでして…」ということでしたので、ほぼ柾目の素直な感じのウォールナットを使っています。
しかし、色合いがとても良い良材です。
まだまだ途中ですが、一度組み立ててみます。
そしてまた、部材加工を進めていきます。
まずは部材の加工を進めます。今回のお客様のご希望が「可能でしたら普通の…といいますか、あまり特徴の無い木目のものでしたら嬉しいです。特徴のあるうねった木目が好きな方もいらっしゃいますが、僕はどちらかというと地味なほうが好きでして…」ということでしたので、ほぼ柾目の素直な感じのウォールナットを使っています。
しかし、色合いがとても良い良材です。
まだまだ途中ですが、一度組み立ててみます。
そしてまた、部材加工を進めていきます。
さて、梅雨の時期に入りましたが、畑では夏野菜が育っていて、毎日その恵みを頂いております。
6月16日になりますが、ジャガイモの収穫をしました。今年は3月に寒い日が多かったせいかあまり成長が良くなくて、今年は不作かなと思っていました。少し前から数回試し掘りもしましたが、小ぶりのものが多く「やはりか…」と思い、ニュースでも今年はジャガイモが不作だという報道を耳にしていたので少しあきらめ気味でした。
それでも、少しでも大きくするためにギリギリまで粘り(あまり粘ると肌が汚くなったり腐ったりするので難しいですが)、ようやく16日に収穫しました。
すると、不作どころか大きいものが多く、うちで言うところのLサイズ(野球ボールより大きいサイズ)以上がたくさんあって、収量も例年以上で、結果豊作でした。
1年で一番楽しみにしている収穫行事なので、安堵しました。めでたし、めでたし。
親戚にやる分を取っておいて、あとは野菜冷蔵庫にしまっておきました。
6月16日になりますが、ジャガイモの収穫をしました。今年は3月に寒い日が多かったせいかあまり成長が良くなくて、今年は不作かなと思っていました。少し前から数回試し掘りもしましたが、小ぶりのものが多く「やはりか…」と思い、ニュースでも今年はジャガイモが不作だという報道を耳にしていたので少しあきらめ気味でした。
それでも、少しでも大きくするためにギリギリまで粘り(あまり粘ると肌が汚くなったり腐ったりするので難しいですが)、ようやく16日に収穫しました。
すると、不作どころか大きいものが多く、うちで言うところのLサイズ(野球ボールより大きいサイズ)以上がたくさんあって、収量も例年以上で、結果豊作でした。
1年で一番楽しみにしている収穫行事なので、安堵しました。めでたし、めでたし。
親戚にやる分を取っておいて、あとは野菜冷蔵庫にしまっておきました。
ナスやシシトウも元気に育っています。すでに私の胸当たりの高さにまで伸びるほど株が大きくなっています。
特にナスは「肥料食い」と言われるほど追肥をこまめにしなければいけません。ときどき花をチェックして肥料が足りているかどうかを見ています。
こちらもすでに毎日のように食卓に上がっていますが、旬の味です。おいしいです。
特にシシトウは、食欲が落ちる夏にはもってこいの食材です。
特にナスは「肥料食い」と言われるほど追肥をこまめにしなければいけません。ときどき花をチェックして肥料が足りているかどうかを見ています。
こちらもすでに毎日のように食卓に上がっていますが、旬の味です。おいしいです。
特にシシトウは、食欲が落ちる夏にはもってこいの食材です。
ズッキーニも今のところ順調です。こちらも食べきれません。キュウリと同じです。朝小さかったものが、夕方にはすっかり大きくなっています。
ズッキーニは「焼いてもよし、煮てもよし、炒めてもよし、揚げびたしにもよし、サラダにしてもよし」…すごく便利で、美味しい野菜です。食べきれないのでほしい人はあげます。
ズッキーニは「焼いてもよし、煮てもよし、炒めてもよし、揚げびたしにもよし、サラダにしてもよし」…すごく便利で、美味しい野菜です。食べきれないのでほしい人はあげます。
「山桜2枚接ぎ円卓 その2」
2024.06.13
脚端の飾りを、ノミや際がんなを使って手仕上げしていきます。
角の面取りをして、表も裏もサンディングして仕上げます。
今はまさにアジサイの盛りです。アナベルや美咲、てまりてまり、ダンスパーティなどのアジサイが地植えしたものも鉢に植えたものも元気に花を咲かせています。
他にも、コレオプシスソランナ、ジギタリス、ラベンダー、カラーなど…がんばって咲いてくれています。
そして、以前の里山だよりに書きましたが、庭の一番奥…以前森であった場所はすでにきれいに整備してしまいました。自分で木を伐採し、軽トラックに積んで産廃に持っていき、それを数回繰り返しました。
その後、建築業者さん(ちょうど息子の新居を建設してくれていた業者さん)にお願いして、木の根をすべて抜いてもらいました。
その後は私がひたすら掘って掘って、大きな石やガラなどを取り除きました。これが大変でした。一輪車に積んでは少し離れた畑の一番奥まで捨てに行くという作業を何十回やったことでしょう。
そして耕運機や管理機で耕し、さらにもみ殻を混ぜくっておきました。
このままではまだ花を植えるには排水性が悪い土なので、その上に山砂を入れました。
土やさんに頼んで2トントラック3杯分を持ってきてもらい、後は私がひたすら運んで平らに敷き詰めました。よくやった…!(自画自賛)
これで、またたくさんの花を植えることができます。今、鉢に植えられている花たちもここに植え替えをしてやる予定です。もう少し、待ってろよ…。リニューアル、パワーアップした我が”jagar's garden”のオープンは来春を予定しています。
その後、建築業者さん(ちょうど息子の新居を建設してくれていた業者さん)にお願いして、木の根をすべて抜いてもらいました。
その後は私がひたすら掘って掘って、大きな石やガラなどを取り除きました。これが大変でした。一輪車に積んでは少し離れた畑の一番奥まで捨てに行くという作業を何十回やったことでしょう。
そして耕運機や管理機で耕し、さらにもみ殻を混ぜくっておきました。
このままではまだ花を植えるには排水性が悪い土なので、その上に山砂を入れました。
土やさんに頼んで2トントラック3杯分を持ってきてもらい、後は私がひたすら運んで平らに敷き詰めました。よくやった…!(自画自賛)
これで、またたくさんの花を植えることができます。今、鉢に植えられている花たちもここに植え替えをしてやる予定です。もう少し、待ってろよ…。リニューアル、パワーアップした我が”jagar's garden”のオープンは来春を予定しています。
「山桜一枚板円卓」
2024.06.03
そして、引き続き名古屋市のお客様の「山桜無垢一枚板円卓」の制作に入っています。無垢一枚板と書きましたが、実際は無垢一枚板から半円を切り取り2枚接ぎにするというもので、「2枚接ぎ円卓」と言った方がいいかもしれません。
材料となるのは、とても木目が魅力的な山桜の無垢一枚板です。まずは厚みが65mmほどもあった無垢一枚板を、所定(40mmぐらい)の厚みにまで削り落とすのですが…。
実は一気にそこまで削り落とすのは無理があると思い(※)まずは50mmほどに削り落としてからしばらく(1ヶ月ほど)放置(シーズニングと言います)し、時を置いてからさらに所定の厚みにまで削り落としました。
※ 幅広の大きな板を削り落とすのには大きな機械を使います。その時に熱が出るのであまりにたくさん削ると反りなどが大きく出やすいのです。
材料となるのは、とても木目が魅力的な山桜の無垢一枚板です。まずは厚みが65mmほどもあった無垢一枚板を、所定(40mmぐらい)の厚みにまで削り落とすのですが…。
実は一気にそこまで削り落とすのは無理があると思い(※)まずは50mmほどに削り落としてからしばらく(1ヶ月ほど)放置(シーズニングと言います)し、時を置いてからさらに所定の厚みにまで削り落としました。
※ 幅広の大きな板を削り落とすのには大きな機械を使います。その時に熱が出るのであまりにたくさん削ると反りなどが大きく出やすいのです。
こうして裏面に出た欠点の手当てが大体終わったので、この後「寄せ蟻」の加工へと入っていきます。
「ウォールナット2枚接ぎこたつ座卓」
2024.05.24
現在、工房では美濃加茂市のお客様の「ウォールナット2枚接ぎこたつ座卓」の制作中です。そして、ほぼ完成に近づいています。
接ぎ合わせが終わった天板は、所定の大きさにカットしてから鉋掛けをします。表裏ともに行います。
接ぎ合わせが終わった天板は、所定の大きさにカットしてから鉋掛けをします。表裏ともに行います。
耳の部分もきれいに仕上げていきます。べったりこびりついている皮を、彫刻刀やブラシで丁寧にこすり落としていきます。
そして、できるだけ自然のままの表情を出現させます。
サンダーなどで擦って削り落としてしまうところが多いですが、そうするとそれはもう自然の表情ではなくて「人間が作り出した偽の自然な表情」になってしまいます。
それは嫌なので、手間がかかってもこういう仕上げを行っています。
サンダーなどで擦って削り落としてしまうところが多いですが、そうするとそれはもう自然の表情ではなくて「人間が作り出した偽の自然な表情」になってしまいます。
それは嫌なので、手間がかかってもこういう仕上げを行っています。
話は変わりますが…昨年から続いていた我が家の一大プロジェクト「息子の新居の新築」も完成に近づきました。昨年8月に畑や庭の一部を解体撤去し、9月に地鎮祭、着工(造成)を行い、10月末に基礎工事に取り掛かり、11月末に基礎工事が完了、12月中頃に上棟、そして建築工事が始まったのでありました。長期間にわたり、各業者さんには(どの業者さんも)本当に一生懸命、丁寧に親切によい仕事をしていただきました。
そして今は、外構の工事と内部の仕上げにかかっていただいています。ほぼ完成した新居の玄関から外を眺め、「これはビールが進むわ(笑)」と一人で悦に入っております。あっ!私の住む家じゃなかった、息子たちが住む家だったわ…。
そして今は、外構の工事と内部の仕上げにかかっていただいています。ほぼ完成した新居の玄関から外を眺め、「これはビールが進むわ(笑)」と一人で悦に入っております。あっ!私の住む家じゃなかった、息子たちが住む家だったわ…。
「ゴールデンウィーク序盤」
2024.05.02
片面を平面に削って基準面を作ります。これだけ大きな板を平面に削る大きな機械はウチにはありませんから、非常にアナログですが、まっすぐな棒を当ててみたり目視で水平を見ながら、電動鉋を使って手の感覚で削っていきます。これは本当に感覚の世界です。
こうしてできた基準面を基にして、今度は自動鉋盤という機械に通して削っていき、両面を仕上げます。所定の厚みに仕上げるのです。
当初は50mmぐらいに仕上げようかと思っていましたが(50mmでも仕上げることはできたのですが)、様子を見ながらあえてもう少し薄くしました。
当初は50mmぐらいに仕上げようかと思っていましたが(50mmでも仕上げることはできたのですが)、様子を見ながらあえてもう少し薄くしました。
次はいよいよ接ぎ合わせの加工です。木端(こば)をまっすぐに削ってから、そこに「雇い核(やといざね)」の入る溝を掘っていきます。
さらに「ビスケットジョイント」の加工もしておきます。これはもちろん接ぎ合わせ強度の補強にもなりますが、どちらかというと「目地合わせ」という意味合いで私は使っています。
世の中はゴールデンウィークですが、当工房はこの後も待っているお客様がみえますので仕事はします。この仕事の後は、名古屋市のお客様の山桜一枚板の円卓、大阪府泉佐野市のお客様のウォールナットの書斎机、横浜市のお客様の楢(ナラ)の書斎机、兵庫県尼崎市のお客様のキッチンカウンター兼収納棚…と続いていきます。
さて…そんなことを書きましたが、実は仕事以外でも何かといろいろあるのです。先日(20日)は妻の実家の郡上八幡の春祭りでした。息子が子供にぜひ獅子舞を見せたいというので一緒に行きました。
以前にも書いたことがありますが、郡上八幡といえば盆踊りだと思われています。しかし、実はこの春の祭りがとてもいいのです。大人と子供が一緒になって獅子舞、お囃子、様々な役柄を演じ、町の中各所で踊り奉納していきます。孫も初めての獅子の洗礼を浴びて大泣きしていました。
さて…そんなことを書きましたが、実は仕事以外でも何かといろいろあるのです。先日(20日)は妻の実家の郡上八幡の春祭りでした。息子が子供にぜひ獅子舞を見せたいというので一緒に行きました。
以前にも書いたことがありますが、郡上八幡といえば盆踊りだと思われています。しかし、実はこの春の祭りがとてもいいのです。大人と子供が一緒になって獅子舞、お囃子、様々な役柄を演じ、町の中各所で踊り奉納していきます。孫も初めての獅子の洗礼を浴びて大泣きしていました。
今年もたくさんの野菜の苗を植えました。キュウリをまず4本(時期をずらしてまた植えます)、コロたん(メロン)、すくなカボチャ、トマト(ホーム桃太郎)6本、ミニトマト4本、黒曜ナス3本、庄屋大長ナス3本、白ナス2本、水ナス1本、ズッキーニ4本、ピーマン2本、ししとう2本、万願寺とうがらし2本、パプリカ1本、ゴーヤ4本、キャベツ、モロヘイヤ、オクラ、バジルも少しずつ。大ショウガ1kg、そしてサツマイモ(べにはるか)50本。
大変でしたが、また楽しみが増えました。あとは順調な生育を祈って世話をするだけです。
大変でしたが、また楽しみが増えました。あとは順調な生育を祈って世話をするだけです。
ただし、今年はなんだか野菜の成長がおかしいです。テレビでもいろいろな野菜農家が「今年は生育が遅い」などと言っていますが、うちでもイチゴの生育が遅かったり、ジャガイモの生育も去年ほど良くありません。
エンドウに至っては全くと言っていいほど不作でした。これから暖かくなって、野菜がぐんぐん成長するのを願っています。
エンドウに至っては全くと言っていいほど不作でした。これから暖かくなって、野菜がぐんぐん成長するのを願っています。
そして、次の主役になるシャクヤクやクレマチスが今か今かと出番を待っています。
仕事も、畑も、庭も、家族も…そして実はさらにもう一つ、大プロジェクトを進行させています。(こちらにもかなりまとまった時間がかかります。)
他にも地域の役職もあったり(今ちょうどその仕事も忙しい時期です)、間もなく完成となる息子の家の新築の準備(家具)も…以前も書きましたが「体がもう一人分(二人分?)欲しい!」です。
いろいろあって、どれも忙しくて大変です。私の場合、暇を持て余すということは全くあり得ません。でもその分、楽しさがあります。幸せな人生だと感謝しています。
他にも地域の役職もあったり(今ちょうどその仕事も忙しい時期です)、間もなく完成となる息子の家の新築の準備(家具)も…以前も書きましたが「体がもう一人分(二人分?)欲しい!」です。
いろいろあって、どれも忙しくて大変です。私の場合、暇を持て余すということは全くあり得ません。でもその分、楽しさがあります。幸せな人生だと感謝しています。
「πチェア」
2024.04.19
肘(背もたれ)の加工です。背柱が入る溝を掘ったり、バンドソーという機械で形を大まかに切り出したりします。
座板の方は座繰りをします。先の肘の加工もこの座繰り加工も、インスタグラムの方には動画を載せておきました。よかったら見てください。
接着剤が乾くと、ここから彫刻(?)作業が始まります。切り出しナイフや彫刻刀などを駆使して、脚と肘が滑らかにつながっていくように削って仕上げていきます。
オイルで仕上げて完成となります。
これまでに百数十脚は作ってきたでしょうか…このπチェア。制作は一筋縄ではいかない難しい椅子です。こうやって加工をできるようにするまでにさまざまな苦労があり、少しづつ改善を重ね、治具を増やしていったり加工の勘所をつかんできたものです。
制作にかなり時間もかかり、材料代もかかるために価格もだんだんと高くなって来ました。年々注文も減ってきてはいます。
でも私自身、この椅子には(苦労を掛け、時間をかけてきた分)愛着があるので、制作を続けてきました。出来る限り作り続けていきたいと思うのですが…。
制作にかなり時間もかかり、材料代もかかるために価格もだんだんと高くなって来ました。年々注文も減ってきてはいます。
でも私自身、この椅子には(苦労を掛け、時間をかけてきた分)愛着があるので、制作を続けてきました。出来る限り作り続けていきたいと思うのですが…。
「畑と庭と家具づくり」
2024.04.05
この椅子は以前にも書きましたが、普通の椅子と違って「座板、脚、肘、幕板」などをすべて並行して加工していかなければなりません。ちょっと複雑な椅子です。
加工の手順というか勘所は私の頭の中にしかありません。
加工の手順というか勘所は私の頭の中にしかありません。
話は変わり…前回の里山だよりに忙しいということなどを書きましたが、まさに仕事の方も何人ものお客様にお待ちいただいており、着々と進めていっています。
それ以外にも、家のことでも何かとバタバタしております。先日は建築中の息子の新居の壁塗りを自分たちでやりました。
工務店の方の指導で「ポーターズペイント」というのを塗るのです。
それ以外にも、家のことでも何かとバタバタしております。先日は建築中の息子の新居の壁塗りを自分たちでやりました。
工務店の方の指導で「ポーターズペイント」というのを塗るのです。
その暖かさのおかげで、畑の方もジャガイモの芽が一気に顔を出しました。自然とは本当に不思議なもので、先日までは全くそんな気配もなく寒さの下で縮こまっているように見えたのですが、温かくなったらこの有様です。
「こたつ座卓」
2024.03.28
水引き研磨です。
「体がもう一人分欲しい」
2024.03.21
「富加町いなか舎てくてくめぐり」は終わりました。今回はワークショップは行わず、展示のみとしました。
すごくたくさんのお客様がみえたわけではありませんが、中学校時代の友人が来てくれたりして、なつかしく話ができました。
すごくたくさんのお客様がみえたわけではありませんが、中学校時代の友人が来てくれたりして、なつかしく話ができました。
運営の方が世代交代によって変わって2年目となりました。
以前の方とは、やはり少し運営の仕方が変わりました。インスタグラムを使った運営など、今どきの感じになっています。
わたしの個人的な感想を言えば、以前のように手弁当でアナログ的な運営の仕方が、人と人とのつながりを感じて懐かしく思われます。また来年ですが、参加するかどうかは未定です。
以前の方とは、やはり少し運営の仕方が変わりました。インスタグラムを使った運営など、今どきの感じになっています。
わたしの個人的な感想を言えば、以前のように手弁当でアナログ的な運営の仕方が、人と人とのつながりを感じて懐かしく思われます。また来年ですが、参加するかどうかは未定です。
側面を蛇腹面に鉋で仕上げた後、サンディングをして仕上げます。
脚部の制作も進めていきます。部材の加工をしています。この後、鉋で削って最終加工となっていきます。
このこたつ座卓が終わると浜松市のT様のウォルナットのπチェア、美濃加茂市のH様のウォールナット2枚接ぎこたつ座卓、名古屋市N様の山桜の円卓、さらに大阪府泉佐野市のU様のウォルナットの書斎机…と進めていきます。皆様しばらくお待ちください。
さて、最近は暖かくなったと思いきや急に真冬の寒さに逆戻りをしたりと、なんだか調子が狂うような天気が続きます。しかし、庭の様子を見ると春が進んでいるのが分かります。今はクリスマスローズがたくさん咲いています。
シャクヤク、クレマチス、バラなどが新芽を伸ばしてきています。
我が「jagar's garden」は、今隣に家を建設中のため、そのあおりを受けて多くの花たちを移動させています。たくさんの花の苗をいったん鉢に植え替えて置いてあります。しばらくこのままとなりますが、また来年の春までには新しくパワーアップした庭になるように整備する計画です。
3月、4月は何かとあわただしいです。仕事の方もおかげさまで忙しく、その合間に畑もやらなければいけないし、なんとか時間を作り出して庭の整備もやっていかなければいけませんし、息子の家の建設もあるし(いくつかの家具を提供する予定です)…体がいくつあっても足りません。
「写真に思う」
2024.02.28
K様の胡桃(クルミ)の本棚は完成し、お客様自ら引き取りに来られました。
今回はお客様自身のラフ図面を基に制作しましたので、ほぼお客様の思い通りのデザインとサイズになりましたが、満足いただけて良かったです。
今回はお客様自身のラフ図面を基に制作しましたので、ほぼお客様の思い通りのデザインとサイズになりましたが、満足いただけて良かったです。
一段一段が結構大きめのサイズですが、大きな雑誌を入れられるということで「これでいいです」とのことでした。
そして、I様のチェリーのちゃぶ台も制作が進んでいます。脚部の方は大体完成しました。
直径110cmという大きめのちゃぶ台なので、それに伴って高さも高くすることが可能です。お客様のご希望だった高さ37cmというのも実現できそうです。
直径110cmという大きめのちゃぶ台なので、それに伴って高さも高くすることが可能です。お客様のご希望だった高さ37cmというのも実現できそうです。
天秤指しもばっちり決まりました。
さて、話は変わりますが…工房の入り口には昔から写真を飾っています。子供たち(娘と息子)の写真です。まだ小さいころで、私が工房を始める直前の頃の写真です。
私がこの道を志すきっかけにもなった、ある有名な工房を子供たちと一緒に訪ねた時の写真です。「初心忘るべからず」という気持ちでこの写真を飾っていますが、それだけでなく、子供たちの写真を見ては「父ちゃん、頑張らねば…」と自分自身を鼓舞する意味でも飾ってきました。完成したばかりの工房の写真や、若かりし私の姿も映っています。
私がこの道を志すきっかけにもなった、ある有名な工房を子供たちと一緒に訪ねた時の写真です。「初心忘るべからず」という気持ちでこの写真を飾っていますが、それだけでなく、子供たちの写真を見ては「父ちゃん、頑張らねば…」と自分自身を鼓舞する意味でも飾ってきました。完成したばかりの工房の写真や、若かりし私の姿も映っています。
スマホというものができて以来、写真を撮るのが本当に簡単になりました。しかも高画質で、プロ顔負けの写真が簡単に撮れます。昔は違いました。フィルムカメラでしたから撮れる枚数も限られ、しかも出来栄えは写真屋さんに行って現像してもらわないとわかりません。今はすぐにその場で確認できますし、パソコンにつなげば大きな画面で確認することもできます。それに簡単に撮れるし、枚数も限りなく撮ることができます。だからついつい撮ってしまいます。
でも、昔と比べると決定的に違うのは現像(印刷)しなくなったということです。たいていはパソコンに保存して終わりじゃないでしょうか?もちろん自分でも我が家のプリンターで簡単に印刷することはできますが、それでも「現像(印刷)しなくても見れるからいいや」という気持ちなのでしょう…現像(印刷)することがなくなったのです。
つい最近、どうしても大判で高画質の写真を現像して欲しくて隣町の写真屋さんに行きました。そこは自分でスマホをつなげば印刷することができます。しかし、たまたま機械が壊れていて使えませんでした。「ほかに写真屋さんはありませんかね?」と聞くと「この町(比較的大きな市です)では、あと一つ(大型ショッピングモールの中の店)しかありませんね」との返事。
我が町の写真屋さんは、すでにずいぶん昔(10数年も前?)に無くなりました。写真屋さんもどんどん無くなっているというのが現実です。でも、やはり高画質の写真は写真屋さんでないと印刷できません。我が家のプリンターと市販の写真用紙では心もとないです。
一昨日、息子たちが帰って来ていたので妻が久しぶりに昔のアルバムを出して来てみんなで見ていました。孫の顔が息子の小さいころにそっくりだということで、大きく盛り上がっていました。こういうことも写真として印刷してあったからこそできることです。今はほとんど現像(印刷)してないので、将来どんな風になるのだろうと思ったりします。やはり時々は写真として印刷して、アルバムに貼っておくことも大切だなと思いました。
それに、初めに書いたように写真として飾っておくことで自分の気持ちを鼓舞したり、癒されたり、幸せな気持ちになったりすることができるのです。そういうことが大切なことだなと思う今日この頃です。
でも、昔と比べると決定的に違うのは現像(印刷)しなくなったということです。たいていはパソコンに保存して終わりじゃないでしょうか?もちろん自分でも我が家のプリンターで簡単に印刷することはできますが、それでも「現像(印刷)しなくても見れるからいいや」という気持ちなのでしょう…現像(印刷)することがなくなったのです。
つい最近、どうしても大判で高画質の写真を現像して欲しくて隣町の写真屋さんに行きました。そこは自分でスマホをつなげば印刷することができます。しかし、たまたま機械が壊れていて使えませんでした。「ほかに写真屋さんはありませんかね?」と聞くと「この町(比較的大きな市です)では、あと一つ(大型ショッピングモールの中の店)しかありませんね」との返事。
我が町の写真屋さんは、すでにずいぶん昔(10数年も前?)に無くなりました。写真屋さんもどんどん無くなっているというのが現実です。でも、やはり高画質の写真は写真屋さんでないと印刷できません。我が家のプリンターと市販の写真用紙では心もとないです。
一昨日、息子たちが帰って来ていたので妻が久しぶりに昔のアルバムを出して来てみんなで見ていました。孫の顔が息子の小さいころにそっくりだということで、大きく盛り上がっていました。こういうことも写真として印刷してあったからこそできることです。今はほとんど現像(印刷)してないので、将来どんな風になるのだろうと思ったりします。やはり時々は写真として印刷して、アルバムに貼っておくことも大切だなと思いました。
それに、初めに書いたように写真として飾っておくことで自分の気持ちを鼓舞したり、癒されたり、幸せな気持ちになったりすることができるのです。そういうことが大切なことだなと思う今日この頃です。
「いなか舎てくてくめぐり」
2024.02.21
今年で15年目になりますが、恒例の「富加町いなか舎てくてくめぐり」が開催されます。
期日:3月1日(土)〜17日(日)
場所:富加町内各所
場所:富加町内各所
当工房も今年も参加します。うちは2日(土)、3日(日)、9日(土)、10日(日)、16日(土)、17日(日)の6日間、いずれの日も午前中だけのオープンとします。
昨年は木工体験というワークショップを行いましたが、今年は展示のみとなります。よかったらどうぞお越しください。
昨年は木工体験というワークショップを行いましたが、今年は展示のみとなります。よかったらどうぞお越しください。
ところで…前回の里山だよりに書きましたが、現在我が家は家の建設中であり、そのせいで庭(jagar's garden)もお見せできるような状態にありません。新居の場所に植えてあったバラやたくさんの宿根草は一時的に鉢に植え替えてあって、また庭が整備されてから植えつけられるのを待っています。
何とか秋までには庭を整備して、またパワーアップした"jagar's garden"をお見せできるようにしたいと思っています。
そこで、この機会に一番奥にあった森(?木がうっそうと茂っていた場所。藪のようになっていた場所です。)もきれいに木を切ってしまい、この後切り株や笹の根などをきれいに撤去します。
そして、この場所も新たなるガーデンエリアとして拡張整備します。その一角には小さな小屋をセルフビルドで建設します。こちらも何とか秋までに完成できたらいいなと思っています。
完成したら、そこでまた楽しい何かがきっと始まることでしょう…楽しみです。その様子はまた時々この里山だよりにも書いていこうと思います。
何とか秋までには庭を整備して、またパワーアップした"jagar's garden"をお見せできるようにしたいと思っています。
そこで、この機会に一番奥にあった森(?木がうっそうと茂っていた場所。藪のようになっていた場所です。)もきれいに木を切ってしまい、この後切り株や笹の根などをきれいに撤去します。
そして、この場所も新たなるガーデンエリアとして拡張整備します。その一角には小さな小屋をセルフビルドで建設します。こちらも何とか秋までに完成できたらいいなと思っています。
完成したら、そこでまた楽しい何かがきっと始まることでしょう…楽しみです。その様子はまた時々この里山だよりにも書いていこうと思います。
…なんてのんきなことを書きましたが、実は仕事の方が忙しくて、はたして庭の整備や小屋建設などをやる時間を取れるかどうか心配というのが本当のところです。
本棚の方はほぼ完成しました。部材の仕上げが終わると組み立てです。こういった箱物の組み立ての場合「プレス機」という大きな機械があれば便利なのですが、うちにはありません。場所も取られるので置いてないのです。
仕方なくたくさんの「ハタガネ」で締め付けて組み立てます。
本棚の方はほぼ完成しました。部材の仕上げが終わると組み立てです。こういった箱物の組み立ての場合「プレス機」という大きな機械があれば便利なのですが、うちにはありません。場所も取られるので置いてないのです。
仕方なくたくさんの「ハタガネ」で締め付けて組み立てます。
プレス機があれば全体に均等に力が加わるのでそれほど難しくも大変でもないのですが、ハタガネで締め付ける場合は全体に均等に力が加わるように少し工夫が必要です。
「当て木」を使って締め付けますが、この当て木に工夫がしてあります。
「当て木」を使って締め付けますが、この当て木に工夫がしてあります。
普通にまっすぐの当て木を当てて締めると両端に力が加わり、真ん中が浮いたようになってしまい、真ん中に力が加わりません。その結果、真ん中あたりのつき(接着)が弱くなって隙間が出来たりします。
そこでこの当て木は真ん中が凸になるように緩やかに削ってあります。
そこでこの当て木は真ん中が凸になるように緩やかに削ってあります。
そして、引き続きチェリーのちゃぶ台(直径110cm)の制作にかかっています。相変わらず定番の「天秤指し」を手加工で行います。
「家が建つ」
2024.02.06
2024年も、もう1ヶ月が終わりました。工房の方は何かと慌ただしくしております。現在は特注本棚の制作中です。
まずは胡桃(クルミ)の板を接ぎ合わせていきます。テーブルの天板など大きな板の接ぎ合わせをするときは「雇い実接ぎ」という手法を用いますが、比較的小さな板を接ぎ合わせる場合は、今回のような「ビスケットジョイント」という方法を使うことが多いです。
このビスケットジョイントに使用する道具があります。「ビスケットジョインター」という道具です。
まずは胡桃(クルミ)の板を接ぎ合わせていきます。テーブルの天板など大きな板の接ぎ合わせをするときは「雇い実接ぎ」という手法を用いますが、比較的小さな板を接ぎ合わせる場合は、今回のような「ビスケットジョイント」という方法を使うことが多いです。
このビスケットジョイントに使用する道具があります。「ビスケットジョインター」という道具です。
話は変わりますが、先日孫たちに作ってあげた子供椅子はこんな風に遊んでくれています。まだ座ることができない下の孫二人は支えてあげなければいけませんが…。
ベニマツの椅子は軽いので、2歳の孫娘はあちこちに持って行って座っています。
ベニマツの椅子は軽いので、2歳の孫娘はあちこちに持って行って座っています。
またまた話は変わり…昨年の秋から始まった我が息子の新居建設も着々と進んでおります。まずは基礎のすごさにびっくりしました。「ビルでも建つのか?!」と思うほど…。
とにかく、1軒の家が建つのには本当に多くの人(業者)の手がかかるのですね。土地造成の業者、ブロック積みの左官屋さん、基礎屋さん、水道屋さん、ガス屋さん、電気屋さんもちろん大工さん…。
12月の終わりごろでしたが、上棟の日を迎えました。雪混じりの寒い日でしたが、大工さんたちがんばってくれました。
お昼には豚汁を作って食べていただき、休憩の時は庭のピザ窯でピザを焼いて食べていただきました。
お昼には豚汁を作って食べていただき、休憩の時は庭のピザ窯でピザを焼いて食べていただきました。
その後も、さまざまな業者さんの手によって家の建設は進んでいます。サッシが入り、屋根が貼られました。