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里山便りバックナンバー2019
里山便りバックナンバー2019
2019.12.26
「今年1年間お世話になりました」
おにぎりスツール今年も残すところあとわずかとなりました。まずは仕事の方ですが、前回も書いたように今は「ふるさと納税返礼品」の制作に追われています。

その中には「昨年一脚購入し、とても気に入ったので、制度変更に伴い割高となってしまいましたが、思い切って今年もう一脚追加購入することにしました。楽しみにしています。」というメッセージ付きの方もあってとてもうれしく思いました。
おにぎりスツールおにぎりスツールその「おにぎりスツール」は現在また追加制作中です。
カッティングボードカッティングボードそして同時に「カッティングボード」も制作中です。

端材を有効利用しようという考えですのでいろんな材質、大きさのカッティングボードです。
ベニマツのカッティングボードベニマツのカッティングボード今回ベニマツ(シベリア産)のカッティングボードも作ることにし、それには裏側に彫刻を施すことにしました。

イメージは「ラスティック」(ヨーロッパの田舎の台所に置いてある感じ)です。

木のカトラリー一昨年ぐらいから時々「小物」の制作も考えるようになっていますが、なかなかそう簡単なものではありません。近年、木工界の潮流は「小物」制作が多くなってきています。特に「カトラリー」と言われるもの。皿やボウルなどの木の器、さじ(スプーン)、カッティングボードなど…。

今新たな木工のブームで、木のものが人気になっています。キャンプなど野外での遊びにも木の物(それも無垢の)を持っていきたいという若い人たちが多くなってきているようです。

木のカトラリーですが、ほとんどが上記のような身近に使われる木の小物です。新しく木工を始める若い人たちもほとんどがそういった小物のジャンルの制作を主としていると言っても過言ではないと思います。

(私たちが始めた20〜30年前は「無垢の木の家具に囲まれた暮らし」を志向した人たちが主流でした。ログハウスなど大きな木の家などもブームでした。) 時代が変わってきました。
木のカトラリーそんな中で「佐藤さんもそういうものを作らないの?」とか「作ったら?」などと言う声は時々聞きました。でも、やはり作るならば自分が作る意味のあるものを作りたいと思います。死んでも「安くするために手間を省く」ということだけはしたくありません。

そんなわけでなかなか簡単にはいかないです。でも、目の前にあるたくさんの端材、残材などを見ていると「有効利用しなければ」という気持ちも湧いてきます。何とか自分なりの木の小物もレパートリーを広げて行ければと思っています。
木の器木の器先日えごま油を塗って仕上げた木の器たちは、母屋の方で乾かしています。なかなか乾きません。今回ちょっと塗りすぎたかも…これも勉強です。
さて、今日の里山だよりが今年最後の里山だよりになります。今年は指の怪我で1年半近く通った病院(手術そしてリハビリ)からようやく卒業となりました。長かったので仕事的には苦しい時もありましたが、その分得られたこともありました。

無垢の木の椅子とくに前半は手術のせいでずいぶん長くお待たせをしてしまったお客様の納品が続きましたが、どのお客様も本当に温かく迎えて下さり、お喜びをいただき本当にありがたく思いました。お客様のありがたみをあらためて実感させていただくことになりました。
無垢の木の本棚 無垢の木のダイニングテーブル 無垢の木のダイニングテーブル
いずれにせよ、今年は私の人生の中で忘れられない1ページになると思います。皆さんに感謝です。

娘の結婚式そしてもう一つ…家庭内では娘の結婚という大イベントがあった年でもあります。家族ということ、そして残りの人生ということなどいろいろ考えさせられた年でもありました。これからも元気で少しでも長く今の生活が続けられるように頑張っていきたいと思います。

今年も1年間大変ありがとうございました。来年が良い年でありますように。みなさん良い年をお迎えください。
2019.12.17
「今年のピザ窯終い」
今年は全国的に紅葉がきれいだったようです。遠方へ紅葉狩りに出かけるまでもなく、近場で美しい紅葉が見られたみたいですね。わが工房の周りも美しく紅葉しておりました。

工房裏手のお寺の紅葉工房裏手のお寺の紅葉これはすぐ裏手のお寺です。美しい紅葉の景色です。
我が家のサザンカそしてその後、我が家のサザンカがいつになく満開となりました。
ピザ窯ピザさてさて先日の土曜日、今年のピザ窯終いをみんなで行いました。ピザ窯を作ってもう7年ほどになります。その間ほぼ2ヶ月に1回のペースで恒例の「ピザ会」を開いてきました。

ですから、今までに何十回とこのピザ窯を酷使してきたことになります。ほとんど補修したこともなく、よくももってくれたと思います。
工房畑の野菜妻手作りのいろんな料理このピザ窯のおかげでいろんな人が我が家に集ってくださるようになりました。ピザ窯の威力や絶大です。ありがとう。これからもよろしく。

そしてもちろんピザだけでなく、妻手作りのいろんな料理や、みなさんが持ち寄ってくださる食材がバーベキューなどで並びます。当然畑から直送の旬の野菜もです。
バーベキュー食材持ち寄り食材回を重ねるごとにそれらのほうが多くなってきて、いつの間にかピザが後回しになりつつあるのがちょっと問題です。それぐらいそういった料理がおいしいということですけど…。

でも、「ピザ会」ですから必ずピザは焼きます。お腹がいっぱいでもう食べられないと言っても、どんなことがあろうとも…意地で…。(笑)
木の器さて仕事の方ですが、前回作っていた木の器は塗装をして完成しました。今回は完全に食用の「えごま油」を塗ってみましたので、当然口にするのにもってこいの塗装になります。

食用の油はいろいろありますが、中にはオリーブオイルや椿油などのようにいつまでも乾かない油(不乾性油)もあります。そういうものは、やはり向いていません。(もちろん自分で普段メンテナンスとして塗るのならいいと思いますが。)
木の器 木の器 木の器
木の器木の器今回使った「えごま油」やほかに胡桃油、桐油、アマニ油などは一応乾く油(乾性油)ということになっています。ですから、それらを使うのがいいようです。

しかし、それでも私どもが普段家具の塗装に使っている植物性健康塗料としてのオイルなどと比べると、なかなか乾きません。そういう点が困るところではあります。

※私が普段家具に使っているドイツ製のリボスオイルなども食品安全法に適合した植物性健康塗料ですから、それを使っても問題ではありませんが…より純植物性のオイルをということで、口にする食器などにはこういうものを使います。次は漆も使ってみようと思っています。

無垢の木の小物無垢の木の小物話は変わりますが、来年の「いなか舎てくてくめぐり」でコラボをお願いしているPさんが宣伝用のフライヤーを作ってくださるというので、写真をちょっと撮ってみました。

少し小物を並べてパチリ…うーん?イマイチかな?また今度にしよう…。

そしてここ2年ほど、師走のこの時期は「ふるさと納税」の返礼品作りに追われます。この間作った「おにぎりスツール」はすでに無くなりそうなので、また作らなければいけません。

スツールの木取りまず木取り、木作りまでやっておきました。ちゃぶ台も作らなければなりません。
無垢の木のカッティングボードそしてその間にもう一つ「いなか舎てくてくめぐり」で並べる小物、「カッティングボード」も作っておきます。カッティングボードはもう多くの人が作っているので珍しくもなんともありませんが、こういうイベントごとには欠かせない定番商品なので…。

それに、一つはやはり当半布里工房ならではの(ほかには無い)技も入れて作ろうとも思っています。お楽しみに…。
2019.12.05
「木工旋盤」
薪ストーブこの頃とみに寒くなってきました。工房では薪ストーブを焚き始めました。いよいよ冬かという感じです。
工房の看板工房の看板工房入口の看板がだいぶん汚くなってきたので修復をして漆喰を塗りなおしておきました。

猫のジャガーも一時は死ぬかと心配しましたが、病気を乗り越えて元気です。ジャガーのいない「Jagar's Garden」は意味がありません。

工房の看板裏側には創業当初の看板が貼り付けてありますが、ずいぶん年季が入っており、あらためて「長く続けてきたんだな」と感慨もひとしおです。

「The Eternal Beauty of Solid Wood」…創業時から変わらぬ思いです。「無垢の木の美しさ、素晴らしさを皆さんに伝えていきたい」
無垢の木のちゃぶ台無垢の木のちゃぶ台さて、ふるさと納税の「ちゃぶ台」と「おにぎりスツール」は発送を終えております。
おにぎりスツールは在庫分も合わせて余分に作っておきます。と言ってもまたすぐに追加制作しなくてはなりませんが…。通しほぞを切り落とし、鉋で削って仕上げます。
無垢の木のスツール 無垢の木のスツール 無垢の木のスツール
無垢の木のスツール仕上げて塗装をして完成です。集合写真、ハイチーズ!
無垢の木の小物ここらで少し小物の在庫を作っておくことにしました。工房の中や外にあふれた端材の処分にもなります。端材と言ってもいずれも貴重な材料です。高価な一枚板の残材などがほとんどです。美しい杢などが出た良い材料ばかりです。

これらを大小さまざまなサイズで皿や鉢に仕上げることにします。大皿、中鉢、小鉢、盆などになります。適当に材料出しをしたらなんと50枚ほどの材料になってしまいました。これでもまだ端材の一部です。頑張って作らないと…。

木工旋盤作業木工旋盤作業さて木工旋盤作業に入ります。この木工旋盤、わたくしまだまだ修行中です。(笑)
お恥ずかしいですが作業の様子をご覧ください。
栃(トチ)、桜(サクラ)、欅(ケヤキ)、胡桃(クルミ)、ウォールナット、栗(クリ)などの木目の良い材を選んで制作しています。完成して塗装をする時が楽しみです。まだまだたくさんあるので、先は長いですが…。
無垢の木の小物 無垢の木の小物 無垢の木の小物
2019.11.19
「ウェルカム・ドール」
工房の庭の花あっという間に11月も半ばを過ぎました。そこで来年の春に備えて、庭に花の苗や球根などをたくさん植えました。

ビオラ、デルフィニウム、ルピナス、キンセンカ、金魚草などの苗は庭のあちこちにたくさん、たくさん植えました。チューリップやアネモネの球根もたくさん植えました。
工房の庭の花 工房の庭の花 工房の庭の花
カヌーの花壇カヌーの花壇先日作ったカヌーの花壇にもルピナスや金魚草などをたくさん植えて、保温のためビニールトンネルで覆っておきました。
工房の庭の花畑ではサツマイモ(紅はるか)の収穫をしました。猿に取られる前にと思って少し早めに掘ったのでやや小さめですが、このぐらいの大きさの方が食べやすいです。
木のウェルカムボード木のウェルカムボードところで、10月3日の里山だよりでも書きました娘の結婚式用のウェルカムボードですが、本番仕様に完成しました。

そして、サプライズとして隠しておいたウェルカムドールも完成したので、早速設置してみました。すごく素敵です!
ウェルカムドールこのウェルカムドールは、友人の羊毛フェルト作家(ジオラマ作家でもあります)さんに頼んで作ってもらったものです。

娘たちには内緒で前撮りの写真を渡して「こんな感じで」と言って作って頂くようお願いをしてあったのですが、出来上がってきた物を見たら想像以上の素晴らしいもので、大感激でした。

本当にすごいです。二人の雰囲気もよく出ていて、細かいところまでよくも作ってあるなと感心しました。娘たちにも見せましたが、大喜びでした。サプライズ大成功でした。
ウェルカムドール ウェルカムドール ウェルカムドール
さて仕事の方ですが、ちゃぶ台2台はほぼ完成しました。板を接ぎ合わせ、鉋掛けをしてから、円形にカットしていきます。
木のちゃぶ台 木のちゃぶ台 木のちゃぶ台
木のちゃぶ台木端(こば)面を「蛇腹面」に面取り鉋で成形していきます。
木のちゃぶ台木のちゃぶ台仕上げて、組み立て、塗装までしました。もうあと2回ほどワックスを塗って完成です。
おにぎりスツールおにぎりスツールそして続けて「ふるさと納税」の「おにぎりスツール」の制作です。座面をカットして整形し、脚の入る穴をあけていきます。
おにぎりスツールおにぎりスツール脚を木工旋盤で挽きます。

いよいよふるさと納税の季節になってきたのですね。今年ももうすぐ終わりです。
2019.11.07
「あっという間に10月が終わり」
10月に東日本を中心に襲われた台風の被害については、今でも引き続き心配をしております。お客様の方で何かご心配がありましたらご連絡ください。

そういうわけで大変な10月でしたが、実は私も10月7日に5回目の指の手術を行いました。予定されている手術としてはこれが最後です。その後約3週間ほど完全に仕事をお休みさせていただき、リハビリに集中しておりました。昨年の7月に怪我をしてから約1年半ほど病院に通うことになってしまいましたが、長かった通院(リハビリ)生活も卒業へとカウントダウンし始めました。現在もリハビリに通ってはいますが、先々週ぐらいから仕事の方にも復帰しました。

天秤差し加工天秤差し加工まずはちゃぶ台2台の制作からです。相変わらず天秤差しを手仕事で行っております。

組み立てて、削って少しづつ形になっています。
天秤差し加工 天秤差し加工 天秤差し加工
珪藻土塗り珪藻土塗りそれと並行して前々回の里山だよりにちょっと書きましたが、押入れを床の間に改造する作業も進めました。

珪藻土を壁に塗りました。左官屋さんの難しさがよく分かりました。難しかったですが何とか塗り上げました。
襖襖そして襖も完成し、ついでに襖紙を張り替えし、リフォームも完成です。

使い勝手が悪く、物置状態だった中の間が見違えるように「ハレ」の間へと変わりました。
床の間の絵壁にかけてある油絵は、前々回の里山だよりにも書きましたアニメーター(画家)の作品です。
ソファーベンチ昔作ったソファーベンチも、ようやく置き場をもらえて日の目を見ました。
工房の庭さて、ようやく秋らしい日が続くようになりました。我が「jagar's garden」は、地味ではありますがそれなりにひっそりと秋の花達が咲いて、心を癒してくれています。
手作りのカヌーもう20年も前になりますが、子どもたちが小さいころ一緒に乗って楽しんだ私の手作りカヌーは底が朽ちてしまっていたので、畑の隅に埋めて花壇として余生を過ごすことになりました。
畑の秋野菜畑の秋野菜畑では秋野菜が育っています。キャベツ、ダイコン、カブ、白菜、ホウレンソウ、野沢菜など…。
イチゴの苗イチゴの苗も植えておきました。
工房の畑第2農園にもネギ、キャベツ、レタス、正月菜、ナバナなどが育っています。
タマネギの苗タマネギの苗も300本ほど植えておきました。あとは今月中にエンドウの種を蒔いて、それで秋の植え付け作業は最後となり収穫を待つのみです。

朝晩の寒さは秋冬野菜には大事です。大根も白菜もその方がおいしくなるので…。
2019.10.16
「台風19号の被害について」
先日主に東海から東日本を襲った台風19号は、日本の広範囲にわたって甚大なる被害をもたらしました。台風が去って時間が経つほどに、その被害の大きさが明らかになってきています。まずは被害に遭われた全国の方々すべてに心よりお見舞いを申し上げます。

私の住む岐阜県は台風が来る数日前から相当の被害が出るのではないかと思われていましたが、(被災された方には申し訳ないですが)実際はありがたいことにさほどの被害も無く過ぎ去っていきました。(私自身はかなり覚悟をして備えもしましたが、ほとんど何事もなく終わったという感じです。)

しかし、先にも書きましたように時間と共に全国の被害の状況が明らかになってきて、テレビなどではほとんど一日中その様子を知らせています。私どもは無事終わったのですが、その様子を見るにつけ、我が半布里工房のお客様のことを心配しております。

被災地やその近隣にお住いのお客様がたくさんおられます。「無事であっただろうか」「水がついてしまっているのでは…」「避難生活をしておられるのでは…」「私が作らせていただいた家具も一緒に被害に遭っているのでは…」などなど、いろいろ考えて心配しています。

一人一人のお客様にメールか電話でお聞きしたいぐらいですが、もし被災されているならばかえってご迷惑になるかもしれないと思い、それは出来ないままでいます。私としては、家具に関してできる事であればもちろんお手伝いさせていただくつもりです。何かありましたらご連絡いただければと思います。

なお、私もすべての被災地区のことを把握しているわけではありませんので、あくまでもテレビのニュースなどで知った地域の方だけですが、以下のお客様…特に心配をしております。(もちろんこれ以外にもあるのではないかと思いますが、私が知りうる限りでは以下の方だけということでご理解いただきたいと思います。) 何かありましたらご連絡いただければと思います。
・川崎市 M.N様
・八王子市 M.M様
・川崎市 K.M様
・福島県いわき市 Y.M様
・福島県郡山市 Y.K様
・埼玉県久喜市 K.K様
・埼玉県久喜市 K.M様
・埼玉県久喜市 Y.T様
・長野市 M.S様
・東京都羽村市 S.K様
・東京都世田谷区 K.R様
・東京都世田谷区 J.R様
・沼津市 A.T様
・神奈川県相模原市 I.H様
・静岡県函南町 I.T様
・千葉県市川市 O.T様
・横須賀市 K.K様
・横浜市 S.A様
・横浜市 S.T様
・熱海市 S.N様
・埼玉県坂戸市 T.K様
・静岡県浜松市 T.K様
・静岡県浜松市 H.Y様
・静岡県浜松市 H.H様
・長野県軽井沢町 H.T様
・山梨県甲府市 H.K様
・栃木県那須塩原市 M.T様
・栃木県足利市 Y.Y様
2019.10.03
「なつぞら」
彼岸花工房まわりの彼岸花もようやく満開となりました。遅めの秋の始まりです。
畑仕事秋の畑仕事もまずは第一段階が終わりました。第1農園にはネギ、キャベツ、レタス、正月菜、ナバナ、しょうが、ミョウガなどを植えて(種を蒔いて)あります。
畑仕事畑仕事第2農園ではダイコン、カブ、白菜、ホウレンソウ、野沢菜などが植えて(種を蒔いて)あります。

あっ、それと秋ナスもたくさん採れています。食べきれないので妻が人に分けてあげています。

畑仕事ほかにもイチゴの苗を苗床に仮植えしたり、玉ねぎの苗、ネギの苗なども育てています。
ところで、つい先日NHKの連続テレビ小説「なつぞら」が終わりました。私はずっと見ていたわけではありませんが、ビデオに撮っておいて時々見たりしていました。私自身は地元岐阜が舞台となった「半分青い」が好きで、それはずっと見ていました。しかし、この「なつぞら」は我が家にも少しだけ関係があるかな(大げさ!)と思って気になってたまに見ていたのです。

魔法使いサリーの原画というのは…実は我が家にはこれ、「魔法使いサリー」のセル画(アニメの原画)が数枚あるのです。
これは「なつぞら」の主人公「なつ」のモデルとなったとされる奥山玲子というアニメーターが作画監督として関わっていたものですが、(あの有名な宮崎駿なども作画のスタッフの一人として関わっていたようですが)実はそのアニメの美術を担当していた人(仮にY氏とします)が昔子どもの頃、我が家に住んでいたのです。(東京が空襲に遭って我が家に疎開していたのです。) わが母などとは同世代で、ほとんど兄弟のように我が家で暮らしていたようです。

魔法使いサリーの原画その後、東京へ戻って、成人してからアニメの仕事に関わるようになったようです。(ヒミツのアッコちゃん、銀河鉄道999、アリババと40匹の盗賊、さらば宇宙戦艦ヤマト、オオカミ少年ケン、もーれつア太郎、デビルマン…などそうそうたる作品に関わっておられたようです。)

現在は画家としてもかなり有名になっておられます。その油絵も一幅我が家にいただきました。

このセル画は私が子どもの頃、Y氏がうちに再訪されたときにいただいたものです。しかし、私自身はその価値の大きさに気付かず、残念なことにぞんざいに扱っていたもので保存状態もあまり良くありません。申し訳ないことをしました。そういうわけですので、「なつぞら」も少しだけ興味深く見ることが出来ました。

ウェルカムボードさて仕事の方ですが、娘のウェルカムボードは完成し、ありあわせのドライフラワーと猫のジャガーのフェルト人形を置いて玄関に飾ってみました。
ウェルカムボードあとは本番用に妻が花(ドライフラワー)を作ることになっています。それと何かは言えませんがサプライズも…。
作り付けの袋棚そしてもう一つ、作り付けの袋棚(地袋)の方もほぼ完成しました。本体を設置してみました。材料は本体は桜、裏と側の羽目板は朴、底板は栗で作っています。
作り付けの袋棚作り付けの袋棚ここにふすまを作って入れ、天板(ケヤキ一枚板)を取り付け、前板(桜)を取り付けます。

その後、壁に珪藻土を塗って仕上げる予定です。完成は見えてきました。
2019.09.27
「Welcomeボード」
曼珠沙華例年ならすっかり満開になっているはずの曼珠沙華も、今年はお彼岸を過ぎたというのにまだこれからという感じです。秋の到来が遅くなっています。

いや、はたして秋は来るのか?知らぬ間に冬になってしまうのかも…。
庭の花も少し淋しい感じですが、日日草、ジニア、シュウメイギクなど、それなりに咲いております。ポットにビオラやキンセンカ、ルピナスなどの種を蒔いておきました。
庭の花 庭の花 庭の花
ウォールナットの書斎机ウォールナットの書斎机さて、ウォールナットの書斎机も無事納品が終わりました。喜んでいただけて良かったです。「デザインが秀逸です」と褒めて頂き、うれしかったです。

また、一緒に納品に行ってくれた妻に対してお客様が「こんな家具職人の旦那さんで良かったですね」と言っておられましたが、妻はちょっと不服そうでした…。まぁ、普段あまり人から褒められることは無いので、たまにはいいですよね…。

袋棚の制作そして、現在は作り付けの袋棚の制作にかかっております。主要部は桜(サクラ)と楢(ナラ)で構成されていますが、天板は欅(ケヤキ)の一枚板を乗せる予定です。
ウエルカムボードその前に娘から頼まれた「ウェルカムボード」も作りました。

「ウェルカムボード」と検索すれば、おびただしい数の例が画像で出てきます。いずれも大体薄い板に「Welcom to our wedding」とか字を書いて、周りを花で飾ったものが多いです。どれもポップで華やかでおしゃれな感じです。

そういうのにすればよかったかな?と未だに迷ったりしていますが、私のはそれらとは全く違ったものになりました。額縁のような感じで枠に字を掘り、中に花を入れます。
ウエルカムボードちょっと家にあったドライフラワーを入れてみました。それと…これのいいところは、結婚式が終わった後、また額としてあるいはコルクボードや鏡(姿見)にしてあげることも出来るってところです。後々まで使えるということですね。

皆さんどう思いますか?これでもいいかな?
ウエルカムボード彫刻は例によってナイフ1本で掘っていきます。
ウエルカムボードあっ、それと材料はシベリア産のベニマツです。実は娘が結婚するときに婚礼用に家具を作ってやろうと、昔大量に丸太で買って製材しておいたものです。

ベニマツの家具はまだ先になりそうですが(はたしてその時は本当に来るのか?)、まずはここで使えました。(ベニマツではないですが、アパートで使えるダイニングテーブルと椅子2脚、そしてちゃぶ台はすでに作ってあげました。)
ウエルカムボードあともう一つサプライズを用意していますが、大体こんな感じです。娘が「Welcomeだけもう少し目立たせたいから色を塗って」と言いましたので、(本当は塗りたくないですが)そこだけ色を付けました。

なんだかんだ娘に使われている感じの今日この頃です。
2019.09.19
「誕生日」
誕生日また今年も誕生日を迎えました。まぁいい年にはなりましたが、それでもまだまだこれから10年、20年と頑張って続けていきたいと思っています。(体を大切にしながらですけど…。)
久しぶりに庭の写真を撮りました。夏の暑さによるダメージがあってそれほどきれいじゃないですが、でも千日紅をはじめとする初秋の花達がたくさん咲いています。
庭の花 庭の花 庭の花
庭の花庭の花トラノオ、シュウメイギク、そして四季咲きのバラも咲いています。
座板のほぞ加工さて工房ですが、「KOSI-KAKE」の制作が着々と進んでいます。

座板のほぞ加工をします。2枚ほぞで胴付きは傾斜させてあります。
座板のほぞ加工前脚が入る通しほぞのほぞ穴あけです。
座板の座ぐり座板の座ぐり例によって座板の座ぐりをし、裏側も削って仕上げます。
後脚と座板の組み立て後脚(背部分)と座板を組み立てます。
前脚の組み立て各部の仕上げそして前脚を組み立て、各部の仕上げをして加工を終了します。
座板座板には座ぐりの跡をそのまま残します。
椅子の塗装塗装に入りました。
机とチェスト机とチェストの方は完成しております。椅子が仕上がるのを今か今かと待っています。
木の机 手作りチェスト 木のチェスト
木の机とチェスト今回は特注の書斎机仕様です。机は幅が140cmと少し大きめです。引き出しは3杯ついています。この大きさなら椅子2脚を並べて座ることもできます。

お客様が言っておられましたが、子どもさんと並んで一緒に勉強をするのだそうです。いいですね。
2019.09.13
「書斎机セットもうすぐ完成」
書斎机セット郡上市のお客様の書斎机セットの制作が続いています。引き出しの部材の加工が終わり、鉋掛けをして仕上げます。
書斎机セット引き出しを組み立てて1日置き、ボンドが乾いたら削って仕込み作業に入ります。
引き出しの加工引き出しの加工一旦全体を削った後にそれぞれの引き出しがピタッと納まるように少しずつ削って仕込んでいきます。

詳しくは、木になる話の「引き出しの仕込み」「引き出しの仕込み part2」にも書いてありますのでご覧ください。

仕込み作業が終わりました。
引き出しの仕込み 引き出しの仕込み 引き出しの仕込み
次は引き出しの取っ手を作ります。切り出しナイフで一つづつ削って形作っていきます。
引き出しの仕込み 引き出しの仕込み 引き出しの仕込み
引き出しの加工こうして引き出しの加工が終わりました。
引き出しのストッパー付け引き出しのストッパー付けついでに引き出しのストッパー付けもしておきます。

何でもない作業のように見えますが、こういうのが結構難しいのです。
書斎机セットの塗装書斎机セットの塗装そして塗装をして完成です。
椅子の制作椅子の制作続いて最後のアイテム「new KOSI-KAKE」の制作に入っています。部材の加工が進んでいきます。
椅子の制作完成まであと一頑張りです。
2019.09.05
「畑仕事」
9月になりました。ここのところずっと放ったらかしになっていた畑ですが、そろそろ秋冬野菜の準備をしなければ間に合いません。

雑草ここ数週間の暑い時期、本当に放ったらかしだったので、この通り草がぼうぼうに生えています。まずはこの草引きから始めなければなりません。
農園朝寝床の中で「よし!今日は畑をやるぞ!」と気合を入れて早起きしました。そして、何とか一日で第1農園と第2農園の両方の草引きをし、土を起こすことが出来ました。
ネギの苗第2農園の方には、(少し遅くなりましたが)ネギの苗を伏せ直しすることが出来ました。キャベツやレタスを植える畝も作って、苗を植え付けるばかりになりました。(今日植えました。)
これから早速やらなければいけない秋冬野菜の準備は…

・玉ねぎの苗づくり
・白菜の種まき(ポットに)
・ダイコンやカブの種まき
・ナバナや正月菜の種まき
・イチゴの苗床の準備

などなど…。まだ少しやることが残っていますので、また時間を見つけてやらなければと思っています。

書斎机セットさて工房の方ですが、書斎机セットの方は本体は完成し、塗装中です。あと2回ほどワックスを塗ればこちらは完成です。
引き出しそして、現在は引き出し7杯の制作にかかっています。部材を木取りし、所定の大きさにカットしておきます。
天秤差し加工そして、いよいよ「天秤差し」加工に入ります。墨付けをした後、鋸で切っていきます。

さて…ここでちょっと難しい話になります。(同業者にしか分からないかも?) この天秤差し(蟻組み)を手加工するにあたっては、おそらく0.1mm以下という精度の加工を目指しています。(通常我々は0.1mm〜0.2mmぐらいの精度で加工を進めていくものですが、この手加工についてはそれよりさらに細かい精度を目指しています。)
墨付けそのためにはまず墨付けも本当に細い線で引きますし、鋸で挽く作業も「墨線」のぎりぎりを狙って挽いていきます。例えばこの画像の中に所々点を打ってありますが、それは挽くときの目印です。墨線を微調整した後、その線の「どちら側を挽いていくか」「どのぐらい外を挽くか」…自分なりに目印にしています。
のこぎりの刃しかも、鋸の刃のどちら側をこの墨線に当てるかということも注意して作業をするのです。というのは…のこぎりの刃というのは「あさり」というのがあります。写真ではよく分からないかもしれませんが、交互に反対側に反らせて刃が付けてあるのです。これを「あさり」と言います。

ですからそのどちら側を墨線に当てるかで0.05mm〜0.1mmぐらい違ってしまうのです。のこ挽きの作業は最初の一挽きで決まってしまうぐらい繊細な作業です。慎重にしかもスピーディーに進めていくことが肝要です。
引き出しの部材そんなこんなで、のこ挽き作業はすべて終わりました。
ノミ仕事ここからノミ仕事に入ります。ここからはひたすら根気と体力勝負です。
引き出しの部材何とかここまで出来ました。まだまだ仕上げをしなければなりませんが…。
2019.08.29
「書斎机セット その3」
日曜大工いきなり始まりました、日曜大工。普段あまり使い勝手の良くない中の間の押入れを改造し、居間の飾り棚にしてしまおうという計画です。始める前の写真を撮り忘れたのでビフォーアフターとはなりませんが、先日の日曜日1日でここまで出来ました。

このあとは棚(テレビなどを乗せれるように)を作り、周りに珪藻土を塗り、最後にふすまを作って完成の予定です。さて完成はいつになることでしょう?

書斎机セット書斎机セットさて仕事の方ですが、郡上市のお客様のウォールナットの書斎机セットは着々と制作が進んでいます。机の本体は完成しました。
書斎机セット塗装も進めておきます。
デスクサイドチェストそして、デスクサイドチェストの方も加工を進めています。ほぞやほぞ穴などの加工が終わった部材はすべて鉋掛けをし、サンディングをして仕上げておきます。
デスクサイドチェスト側パネル部分を組み立てます。
摺り桟摺り桟は仮組みをして、目地払い(鉋掛け)をしておきます。
摺り桟こうしておくと、引き出しをスムーズに出し入れすることが出来ます。
摺り桟摺り桟の組み立てをします。
目地払い組み立てが終わった側パネル部分も、目地払いをしておきます。
塗装こうしてすべての部材が整ったところで、組み立ててしまった後からでは内部の塗装が難しくなるため、先に内側だけ塗装を済ませておきます。
本体の組み立ていよいよ本体を組み立てます。部材が多く細かい組み立てになります。それにこの時期は暑いので、ボンドも早く乾きがちになります。ですからこの組み立てはいかに素早く上手に組み立てるかがポイントになります。

おかげさまでこれまでたくさん経験を積んできたので、うまくできるようになりました。
昔はよく失敗もありました。組み立ての時になってからまだ加工がしてない部分があることに気付いたり、ほぞ穴の位置が違っていることに気付いたり(致命的失敗!)、ほぞがきつすぎてうまく組み立てられなかったり…もちろん失敗はあってはならないことですが、そういう失敗をたくさん経験して上手になっていきます。

本体の組み立てそれに、ある著名な木工家が言っていたことですが、「完璧ということは絶対に無く、しかも木という自然の物を扱うのだから、いろんなトラブルや思わぬ状況に出会ったりするものだ。そういう時にどう対処するか、その引き出しをたくさん持っているのがプロというものだ」ということです。
本体の塗装本体の塗装さて本体の塗装も進めています。そして天板の加工に入っています。このあといよいよ引き出し7杯分の制作に入っていきます。また怒涛の「天秤差し(蟻組み)」加工が待っています。
2019.08.23
「書斎机セット 続き」
工房では、郡上市のお客様の書斎机セットを制作中です。ひと頃の猛暑も去り、幾分か過ごしやすくなったおかげで順調に制作が進んでいます。本体の組み立ては終わり、細部の仕上げも済みました。次は天板の制作です。

書斎机セット書斎机セット今回は3枚接ぎの天板となります。板を所定の厚みに削り、接ぎ合わせ面を取ります。
書斎机セットそして、接ぎ合わせ面に「雇い実」加工とビスケットジョイント加工を施します。
書斎机セット接着剤を塗って接ぎ合わせ、ハタガネでしっかり締め付けます。こうして一日置きます。
書斎机セット接着剤が乾いたら、所定の幅と長さにカットします。
鉋掛けここで表裏両面を鉋掛けします。長い時間放っておくと板が反って鉋掛けがしにくくなるので、できるだけ早くこの作業を敢行します。
墨付けそして一旦サンディングをし、「吸い付き桟」加工の墨付けをします。
吸い付き桟加工吸い付き桟加工吸い付き桟」加工です。この部材は本体との連結の役割もします。
天板加工天板の細部の加工もしていきます。
デスクサイドチェストこうして机本体の加工を進めていますが、その合間を縫って「デスクサイドチェスト」の方も同時に加工を進めていきます。
2019.08.20
「書斎机セット」
猛暑と台風に悩まされた感じの大型の盆休みも終わり、ようやく平常を取り戻したというこの頃ではないでしょうか。

自営業に休みは無いと言いつつも、世の中全体が大型連休となるとやはりどこかゆっくりしたいという気もおきます。それにこの猛暑の中では、家具作りは普通にはなかなか進みません。高温による木や部材の狂いなども考えなければならないので、どうしても無理やり進めていくわけにはいかないです。とくに箱物制作や板の接ぎ合わせなどは、高温の中では見送らざるを得ません。制作計画を見直して、臨機応変にやっていくということになります。

草津温泉と言い訳を並べつつ、一日休みを取って観劇に行って来ました。劇団四季の「エビータ」です。

ミュージカルは大好きです。以前も書いたことがありますが、そのきっかけはずっと昔…おそらく30年も前になると思いますが、隣町の小さな文化会館に劇団四季が来て上演をしました。その頃は劇団四季は今のように劇場を持っていなくて、全国各地を回っていたのです。

そこで見たのが、久野綾希子の「エビータ」でした。そこでたいそう感激して、その後いろいろ見るようになりました。「アプローズ」「コーラスライン」「ウエストサイドストーリー」「オペラ座の怪人」「キャッツ」などです。今回もキャストが良くて感激しました。また見たいと思いました。良い息抜きとなりました。

πチェアπチェアさて仕事の方ですが、浜松のお客様のπチェアは発送を終わり、次の仕事に入っております。

次の仕事は郡上市のお客様のウォールナットの書斎机セットです。(学習机の書斎机特注仕様デスクサイドチェストKOSI-KAKE
ウォールナットの書斎机セットウォールナットの書斎机セットまずはひたすら部材の加工(ほぞ、ほぞ穴加工)です。そしてそれらの部材を鉋掛けして仕上げていきます。
ウォールナットの書斎机セット段階的に組み立てを進め、さらにまた加工、仕上げを進めます。
ウォールナットの書斎机セット ウォールナットの書斎机セット ウォールナットの書斎机セット
ウォールナットの書斎机セットウォールナットの書斎机セット最後の組み立ても終わりました。今回は幅が140cm、引き出し3杯という特注仕様になります。

この頃さすがに少し猛暑も和らいできたので、順調に仕事が進んでいます。来月下旬の完成を目指して仕事を進めていきます。
2019.08.09
「猛暑そして避暑」
今や日本一暑い所となった感がある岐阜です。連日35度を超える猛暑が続きます。工房も午後からは仕事にならないほどの暑さです。(工房内は40度近いでしょう。)

草津温泉そこで急に思い立ち、少し早い夏休み(盆休み)を取って1泊旅行に行ってきました。場所は少しでも涼しいところということで軽井沢、草津温泉です。車で4〜5時間といったところです。
軽井沢そちらも暑いことは暑いですが、岐阜と比べると体にまとわりつく暑さということは無く、からっとした暑さというか、とにかく過ごしやすかったです。さすが避暑地だけのことはあります。

2日間英気を養った後、岐阜に戻ったら相変わらずの猛暑でした。
座ぐりさて、仕事の方は浜松のお客様のπチェア2脚は完成しております。

座板の座ぐりです。
座ぐり今回からπチェアは、座ぐりの鉋跡を残すことを標準仕様にすることにしました。その方が滑りにくくなって座り心地もさらに向上することと、より手仕事感が増すためです。それだけに、より丁寧に仕上げをする必要があります。
鉋がけ脚を成形、仕上げします。南京鉋という鉋で削っていきます。
組み立て組み立て脚と座板を組み立てます。
背(肘)部材を成形し、仕上げます。ここでも南京鉋を使います。
背(肘)部材 背(肘)部材 背(肘)部材
組み付け背(肘)と背板を組み付けます。
仕上げ仕上げ接着剤が乾いたら、連結部分をきれいに仕上げます。彫刻的作業です。

切り出し刀、彫刻刀、やすりなどを使って仕上げます。
工房とにかく毎日暑いので、工房内で仕事をするのは危険なくらいです。たまらず、屋外(車庫)で仕事をすることにしました。ここも暑いことは暑いですが、工房内よりは幾分かましです。
こうして完成です。座ぐり跡はそのままに、バージョンアップしたπチェアの完成です。
πチェア πチェア πチェア
ランチョントレーそして続けて、同じお客様のランチョントレー6枚の制作です。

板を2枚に挽き割り、開いて接ぎ合わせればブックマッチになります。
ポイントの千切りを埋めます。千切りの在庫が無くなってきたのでまたたくさん作っておきました。
千切り 千切り 千切り
ランチョントレーランチョントレー裏側を少し斜めにカットし、鉋で削って仕上げます。
とにかくこの暑さには苦労します。体もですが、制作中の部材や作品が狂ったりだめになったりしないか、そのことも気がかりで、母屋に一時的に避難させたりなど余分な気配りが必要です。

ですので、制作の予定については、考えて適時順番を変えたりする必要もあります。とにかく、早く暑い夏が過ぎてほしいです。
2019.07.26
πチェアの制作」
本格的に暑くなってきました。気合で乗り切るしかありません。

ちゃぶ台2台を北海道と東京へ発送しました。長らくお待たせしました。
ちゃぶ台 ちゃぶ台 ちゃぶ台
木の椅子そして、現在工房では浜松市のお客様のπチェアの制作中です。まずは座板と肘部材の接ぎ合わせからスタートです。
椅子の肘の部材さらに肘の部材を接着して組み合わせていきます。
椅子の後脚椅子の後脚後脚の成形、加工を進めます。
椅子の座板椅子の座板座板の加工も進めていきます。幕板には蟻桟加工(吸い付き桟)をして行きます。
木の椅子の仮組み仮組みをして肘(背)部材の位置決めをします。
椅子の肘(背)部材椅子の肘(背)部材肘(背)部材の成形加工に入っていきます。
以前も書きましたが、一般的な椅子の場合は例えばまず脚、次に背板や幕板、貫、そして次に座板…というふうに順番に加工を進めていくということが多いと思いますが、この椅子はすべての部材をほぼ並行して加工を進めていくという点で少し特異な椅子です。

木の椅子の加工ですから結構複雑な工程になります。それは文章で残すということが難しいので、すべて頭の中にあります。もちろん工程だけでなく加工の勘所(コツみたいなこと)も含めて…。

ですから将来私が作れなくなったらそれでおしまいです。あとどれぐらいの数を作って残せるのでしょう?
2019.07.19
「トマト」
今年は全国的に晴れの日が少ないです。それが畑にも影響しているようで、ニュースなどでは「きゅうりがまっすぐに育たない」とか「ナスも実の付きが悪い」とかいろいろ言っています。

畑の野菜その通りだろうなと思います。ただ、我が畑ではキュウリも大きく比較的まっすぐ育って豊作ですし、ナスも今年はよく実がなりました。

そのほかの野菜、ピーマン、シシトウやズッキーニ、キャベツ、レタスなども沢山取れています。そしてトマト、ミニトマトも順調に実をつけました。
畑の野菜ただし、トマト、ミニトマトの方は今年は虫が多く、食べられているものも沢山あります。うちは無農薬ですので、虫を見つけては手で取って捨てるしかないのです。それでもうちには十分すぎるほどたくさん取れて、みなさんにもお配りしています。

もっと晴れてくれるともっと甘くなると思いますが、それでもスーパーで売っている物と比べると全然味が違います。旬のものですから今だけですが、おいしいトマトを食べて英気を養っています。
ちゃぶ台ちゃぶ台さて仕事の方は、ちゃぶ台は最後の塗装中です。この後組み立てて、北海道根室市と東京都北区のお客様の所へ発送いたします。
ちゃぶ台 ちゃぶ台 ちゃぶ台
こんなものもできました。これでも何度か試作の末ようやくできたものです。木のボルト、ナットも作りました。何でしょう?
木の何か 木の何か 木の何か
そして現在は浜松市のお客様のπチェア2脚の制作に取り掛かっております。そんな感じで、予想される梅雨明けの後の猛暑を何とか乗り切っていこうと思っている今日この頃です。
2019.07.11
「久しぶりです」
蟻組み(天秤差し)蟻組み(天秤差し)前回里山だよりを書いてから1ヶ月近くも経ってしましました。

仕事の方は胡桃(クルミ)と桜(サクラ)のちゃぶ台を制作中です。相変わらず蟻組み(天秤差し)の手加工です。
蟻組み(天秤差し)蟻組み(天秤差し)組み立てて鉋仕上げをすると、きれいな模様となります。
脚部の加工天板の加工脚部も加工をし、天板の加工に取り掛かっています。
あるものの試作あるものの試作実はこのちゃぶ台の制作と同時に、何とは申し上げられませんがある物の試作をしていて、それでちゃぶ台の方も今一スピードが上がりません。

しかし、こちらの方はもう少しで形になりそうなので、そうしたら一気にちゃぶ台も仕上げられそうです。
ところで、我がjagar's gardenはアジサイの季節もいつしか終わり、今はハーブやダリヤ、ギボウシの花などが咲いています。
工房の庭 工房の庭 工房の庭 工房の庭
バラも2番花が咲き始めました。珍しい源平シモツケの花も咲いています。
工房の庭 工房の庭 工房の庭
豊作の野菜豊作の野菜今年は畑の方も全体的に順調で豊作です。毎日食べきれないほどの野菜が取れるので、悲鳴を上げています。
それでも妻がおいしく料理してくれるので毎日旬の味を楽しんでいます。
野菜料理 野菜料理 野菜料理 野菜料理
豊作の野菜豊作の野菜それでも食べきれないので、いろんな人に配って差し上げたりしています。

野菜を差し上げた方からは「スーパーで買ったものとは全然違い、すごく実がしっかりしておいしいです。」「きゅうりもすごく甘いです」などとうれしい言葉をいただいて喜んでいます。
トマトトマトトマトもようやく色づき始めました。ずっと雨か曇天続きで日照不足なので、もっと晴れてほしいです。そうすればもっともっと甘くおいしいトマトが生ることでしょう。

そういうことで、自然の恵みをしっかりいただきながらすごしております。
2019.06.17
「制作を再開しました」
花束唐突ですが、昨日、嫁ぐ娘から花束をもらいました。「入籍するから、その前に正式にお礼を言おうと思って…」ということでした。思いは万感…ありがとう…幸せに…。
ところで、ご心配をおかけしている指の手術後の容体ですが、リハビリの方は毎日続けてはいるものの、先生の許可が出て昨日の日曜日からまた少しづつ仕事(制作)を再開いたしました。

まずは胡桃(クルミ)と桜(サクラ)のちゃぶ台2つの制作から始めました。とりあえずゆっくりペースで仕事をしていきます。そして徐々にペースを上げていきたいと思っています。

ジャガイモの収穫畑の方では先週の木曜日(13日)に雨の晴れ間を選んでジャガイモの収穫をしてしまいました。天気予報を見て「今日しかない!」ということで一気にやってしまいました。
ジャガイモの収穫近所の畑はまだ収穫をしていない人が多く私が一番早いくらいでしたが、結果、今年もまた例年以上に大豊作でした。全体的に大ぶりです。

LLサイズ(ソフトボール大ぐらいの大きさ)とLサイズ(野球のボール大ぐらい)が半分ぐらいもありました。しかも早く掘ったおかげで肌もきれいで、病気になっていなくて、すごくいい感じでした。
野菜(米)保冷庫毎年蔵の中に保存していたのですが、昨年はねずみにだいぶん食べられてしまって大損しましたので、今年は思い切って大型の「野菜(米)保冷庫」を購入しました。これで長い期間安心して取っておくことが出来ます。
ジャガイモの小いもを煮たものジャガイモだけでなく少しづつ夏野菜が取れ始めていて、毎日我が家の食卓に上っています。

これはジャガイモの小いもを煮たもの。すごく小さなジャガイモも捨てるのはもったいないので、洗って皮の付いたまま素揚げして甘辛く煮詰めています。おいしいです。これは皮が軟らかい今のうちだけしかできない食べ方です。
ズッキーニの揚げびたしズッキーニの揚げびたしです。これもおいしいです。
ほかにはキュウリ、レタス、ピーマンなど、すでに毎日のようにいただいています。

ナストマトミニトマトそのほかの野菜もまだ少し早いですが実をつけています。ナス、トマト、ミニトマト。
すいかネットメロンネットメロンすいか、ネットメロン。
キャベツキャベツキャベツはもう収穫できます。
キュウリキュウリ今年はキュウリの調子もすこぶるいいです。

我が畑のキュウリは「夏さんご」という種類です。長くて大きくなり、比較的まっすぐに育ち、病気にもなりにくいです。お勧めです。
野菜これからは我が家だけでなく娘の方にも野菜を届けようと思うので、畑仕事も一段とやりがいが出ます。
2019.06.10
「リハビリの日々」
2週間ぶりの更新になります。私…実は先月27日に、指の怪我の4回目の手術を行いました。今日でちょうど2週間になります。もちろん、この手術は前々から予定されていたもので、今回の手術は指の中に埋め込まれている「プレート」という金具を取り出し、癒着している腱の剥離などを行うというものでした。

手の状態昨年の7月に怪我をして以来もうすぐ1年になりますが、今回の手術を行ったことでこれからいよいよ本格的なリハビリが始まることになりました。(今までは指の骨の完全な再生を待つことと、今回の手術を行うための環境を整えるリハビリということでした。)

そんなわけで約2週間制作活動は中止という状態になっており、今はリハビリに専念しています。
リハビリ先生の話では手術をして2週間ぐらいが一番大事で、ここでしっかりやっておかないとまた腱が癒着して動かなくなってしまうということでした。

ですから、今はしっかりリハビリを頑張っています。約2時間に1回ぐらいリハビリをやっている感じです。激痛に耐えながらしっかり指を曲げるという…。

まだまだこのリハビリはこれからも続きますが、本日先生のお話で「あと1週間ぐらいしたらまた少しづつ仕事を再開できそうですね」「もちろんそれからもリハビリは続けていかないといけませんが」とのことでした。もう少しの我慢です。あっ、そうそう、本日飲酒の解禁許可も出ました。うれしい…。

そんなわけで仕事の方は事務仕事、営業活動だけを行い、制作活動は行っていません。時々畑や庭をのぞいたりして過ごしています。畑では夏野菜が結構育ってきました。キュウリはすでに収穫していただいております。妻に恒例の「キュウちゃん」漬けを作ってもらいました。
畑 キュウちゃん漬け キュウちゃん漬け
畑畑トマトやナスも順調に成長しています。まだ小さいですが実を付け始めました。
ズッキーニ楽しみにしているズッキーニですが、しっかり受粉させないと実が大きくなりません。結構難しいものです。お客さんがこれを見て「ズッキーニってこんな風に出来るんですね」と驚いてみえました。
畑スイカやしょうが、レタス、キャベツ、メロン、シシトウやピーマンなどなど…順調に大きくなっています。楽しみです。
ジャガイモジャガイモもすでに少し掘って食べています。結構大きくなっていました。もうだいぶん茎が倒れ葉が枯れてきているので、掘っていい時期に来ています。この雨が上がって良く晴れた日にいよいよ収穫する予定です。もうすぐです。
ハーブ庭の方はバラの季節がすっかり終わり少し寂しくなっていますが、盛夏の花達が大きくなってきています。ハーブもすっかり大きくなっています。
ラベンダーとバラこちらはラベンダーと名残のバラ。私はラベンダー…とくにイングリッシュラベンダーが好きです。このラベンダーを見ると、昔木工を始めたころよく通った「せせらぎ街道」(岐阜県の郡上八幡から高山市へつながる山あいの美しい道路)を思い出します。
ホタルブクロ花ホタルブクロ、ペンステモン、他にも名前は分かりませんが、可愛い花も咲いています。
アジサイ庭そして、アジサイやタチアオイ、ダリヤなどが、次の主役の時を今か今かと待ち構えています。
庭私ももうすぐ復帰できる時を楽しみに、今はしっかりリハビリを頑張ろうと思っています。
2019.05.27
「幸せ」
栃無垢一枚板ダイニングテーブル昨日、美濃加茂市のお客様の栃(トチ)無垢一枚板ダイニングテーブルが完成し、納品を終えました。とても若いご夫婦からのご注文でしたが、「天板も脚もとてもきれいですね」と喜んでいただきました。

4人掛けのサイズなので幅150cmとちょっと小さめです。大きな一枚板でしたので、残った部分で小さな座卓もお作りしました。
栃無垢一枚板ダイニングテーブル最近はこのぐらいのサイズのテーブルのお問い合わせが多いのを感じています。少子化、住宅事情などからくるものでしょう。
アウトドア用コンロ台アウトドア用コンロ台また、知り合いから頼まれている「アウトドアで使うコンロ台(調理台)」も出来ております。
アウトドア用コンロ台アウトドア用コンロ台アウトドアで使うものだけに「軽いこと」「日差しが強い」「雨風に当たる」などの条件も考えて作りました。

塗装は「ソープ仕上げ」に似せた、白木調の北欧風(?)仕上げにしました。

家具屋が作るアウトドア用品です。いたって簡単な構造です。アウトドアで無垢の天板というわけにはいきませんので(反ったりすること間違いありませんから)やむなく合板を使いましたが、これについては少し様子見という感じです。

バラバラところで我が「jagar's garden」ですが、今まさにバラが満開です。

今年はどうやらバラの調子が良い年のようです。比較的病気も少なく、いっぱい花をつけています。
カインダブルーカインダブルーこちらは「カインダブルー」。紫っぽい色がきれいです。
ピエール・ドゥ・ロンサールバラ好きなら誰でも知っている「ピエール・ドゥ・ロンサール」。人気がある理由が分かります。可愛く美しく、存在感があります。

うちのはまだ2年目ですのでさほどではないですが、これから年々大きく広がっていきます。背後のトレリスいっぱいに広げる予定です。
クレア・オースティンクレア・オースティン。清楚で優しい感じのバラです。
フランソワ・ジュランビルフランソワ・ジュランビル。パーゴラの両側に植えました。パーゴラの上まで伸びていく(?)予定です。
ジュビリー・セレブレイションジュビリー・セレブレイションジュビリー・セレブレイション。今年はたくさん花が付きました。
コーネリアコーネリアオールドローズのコーネリア。少し小ぶりな薄いピンクが可愛らしいバラです。オールドローズなのでとげがほとんど無いのがまたいいです。
アンジェラアンジェラ。毎年いっぱい花をつけます。間違いなく育てやすいバラです。
jagar's gardenそんな感じで今まさにバラ祭りと言った我が庭ですが、他にもボタン、シャクヤク、ペンステモン、ジギタリス、オルレア、クレマチスなどなど百科繚乱状態となっています。
jagar's gardenそんな庭や畑に癒されながら、工房でお客様ご注文の仕事を忙しくさせて頂いている毎日が続いています。
jagar's gardenjagar's garden20数年前、ある木工のフロンティアに憧れてこの世界に足を踏み入れた時、思い描いていた生活というものがあります。

それが今こうしてどうやら実現できていることを本当に幸せに思います。
畑畑それは間違いなく良いお客様に恵まれたおかげであり、また良い家族に支えられてきたおかげであります。
畑セレブな生活ではありませんが、私たちにとっては十分に幸せな暮らしだと思っています。そんな日々に感謝の気持ちをあらためて感じる今日この頃です。
2019.05.14
「時代は変わり…」
jagar's garden我が「jagar's garden」でもようやくバラやシャクヤクたちが咲き始め、庭の盛期を迎え始めました。
jagar's gardenjagar's gardenオールドローズのコーネリア、半つる性のスノーグースも咲き始めました。
jagar's garden生育が旺盛な半つる性のアンジェラも咲き始めました。鮮やかな赤い色が元気な感じです。
jagar's garden黄モッコウバラに遅れて白モッコウバラも咲いております。
シャクヤクシャクヤクシャクヤクが今年も元気よく咲いてくれました。
我が庭のスナップショットをご覧ください。(あまり写真がうまくないですが…)
工房の庭 工房の庭 工房の庭 工房の庭 工房の庭 工房の庭
ところで仕事の方ですが、可児市のお客様の栃(トチ)無垢一枚板ダイニングテーブルの制作がだいぶん進んでおります。

栃無垢一枚板ダイニングテーブル栃無垢一枚板ダイニングテーブル板の裏側には反り止め加工を施してあります。
栃無垢一枚板ダイニングテーブル栃無垢一枚板ダイニングテーブル耳の部分もきれいに仕上げます。
栃無垢一枚板ダイニングテーブル天板の表を仕上げます。鉋がけの後、サンディングを行います。
栃無垢一枚板ダイニングテーブル栃無垢一枚板ダイニングテーブル脚部の制作も進みました。今回は久しぶりにH脚型のデザインです。もうすぐ完成となりそうです。
ちゃぶ台そしてもう一つ、ちゃぶ台4台の制作の方もほぼ完成いたしました。2台はワックス塗装も終わり、明日ぐらいには発送をいたします。
ちゃぶ台残り2台はこれからワックス塗装に入ります。もう少しで完成し、発送できそうです。
ちゃぶ台ところでこのちゃぶ台ですが、4台のうち3台は「ふるさと納税」からの注文で、1台は(直径80cm)実は我が娘への贈り物です。

全くプライベートなことですが、我が娘も結婚することになりました。ずっと以前から娘が結婚するときには婚礼家具を作ってあげようと思っていました。婚礼家具といっても考えていたのはダイニングセットとチェストぐらいですが…。そのためにもう20年以上前から材料はとってあったのです。

ところが今回実際に結婚が決まってみると、まずはアパート暮らしをすることになったのです。それでは大仰な婚礼家具は置くことが出来ません。それで、ダイニングセットとチェストなどの婚礼家具はいずれまた向こうの家へ入る時(あるいは家を建てる時)にということにし、アパートに置けそうな円卓KOSI-KAKE2脚、そしてリビングで使う胡桃のちゃぶ台を作ってやることにしたのです。

婚礼家具婚礼家具円卓とKOSI-KAKE2脚はすでにアパートに行っており、少し遅れてようやくちゃぶ台が出来たということであります。結婚の記念に幕板には彫刻を入れておきました。
しかし、今どきの結婚というものは昔とは本当に違いますね。詳しいことは書けませんが、昔のように形式的に順を追って結納、結婚式、披露宴という風ではありません。両親の前で三つ指ついて(古っ!)「お世話になりました」なんていう形式的なものではなく(もちろんそれを望んでいるわけでもありません)、なんだか知らぬ間に家から娘がいなくなっているという感じです。

しかも、住むアパートも我が家からほど近く、「また時々来るわ」って言う感じでかえって「夕ご飯のおかずをもらいに来るんじゃないの?やめてよ(笑)」っていう冗談を言っているぐらいです。「アパートは収納スペースが少ないから冬服は家に置かせて」なんて言って、まだ娘の部屋には物がいっぱい残っているぐらいです。ですから、なんだか本当に娘が嫁に行くという実感が湧かないぐらいです。まぁ淋しくなくていいですけど…。

しかし、出ていった次の朝から、コーヒーの分量が夫婦2人分だけでよくなったことに気付いたり、「おい、起きなくていいのか!」と娘の部屋に向かって叫ぶことも無くなったり、居間の娘のスペースががらんとしていたり…少しずつ「あぁ、いなくなったんだなぁ…」と感じ始めています。

そして携帯の家族LINE(まだ娘も入っていますが)を見ては「もう娘に呼びかけるようなLINEの内容はだめかな?」と考えてみたり、「いつかここから娘が退室する日が来るのかな」などと考えたり…そんなことで少しづつ娘が嫁に行ったという実感を感じられるというのですから、時代が変わったというか…。

娘からのプレゼント娘からのプレゼントp.s.先日娘が妻と私にプレゼントをくれました。妻には「母の日のプレゼント」と言い、私には「引っ越しでいろいろ世話になったから、少し早いけど父の日のプレゼント」と言って…「少し早いけど」という言葉が心に残りました。
2019.05.07
「ゴールデンウィークは」
10日間という長いゴールデンウィークでしたが、なんだかあっという間に過ぎてしまいました。我が家はどこかへ出かけるということもなくずっと家にいましたが、毎日家のことやら仕事で忙しく過ぎていったという感じです。

工房の畑前半は畑仕事でした。メインとなる第一農園には次のような野菜の苗を植え付けました。
工房の畑トマト(ホーム桃太郎6本)、ミニトマト5本、ナス(黒陽5本、庄屋大長4本、千両二号1本)、スイカ4本、ネットメロン1本、メロン(キューピット)1本、ゴーヤ6本、レタス数本、サンチュ数本、他にネギの苗もすでに伏せてあります。これからまだサツマイモや何かを植える予定です。
工房の畑工房前の第二農園には次のような野菜の苗を植えました。シシトウ2本、ピーマン2本、万願寺トウガラシ2本、鷹の爪1本、キュウリ(夏サンゴ)5本、オクラ1本、ズッキーニ2本、しょうが20本ぐらい、ミョウガ3本ぐらい、レタス数本、キャベツ数本、ブロッコリー数本、バジル数本。
工房の畑苗には保温、風よけとして袋をかぶせてあります。
ジャガイモジャガイモもずいぶん大きくなってきました。2回目の追肥、土寄せも済ませました。すでに花が咲きだしております。
ジャガイモ雨が上がって後半は庭仕事でした。草引きをし新しいトレリスを立てたりしてきれいになった庭には今たくさんの種類の花が咲いていてにぎやかです。モッコウバラが全盛期を迎えています。
工房の庭ほかにもデルフィニウム、タイム、オダマキ、スズラン、ミヤコワスレやそのほか可憐な花がいっぱいです。
工房の庭 工房の庭 工房の庭
工房の庭もう少しすると次の主役となるバラ、シャクヤク、クレマチスなどが咲き始めると思います。それもすごく楽しみです。
そんな花いっぱいの庭の中で庭の主人であるジャガーとリンが元気に遊んでいます。
ジャガーとリン ジャガーとリン ジャガーとリン ジャガーとリン
ピザ会ピザ会ピザ会恒例の親戚が集まってのピザ会もしました。
ピザ会ピザ会ピザ会好天の中すごく楽しい時間でした。
庭の中で記念撮影庭の中で記念撮影庭の中で記念撮影。我が家の来年の年賀状写真もついでに撮りました。
このように畑仕事、庭仕事で忙しかったですが、加えて長年の懸案であった「断捨離」も行うことにしました。田舎の家は広いので置く場所があるからどんどんものがたまる一方です。我が家の家の中には使っていないものがいっぱいたまりにたまっているのです。すでに20年も前に亡くなった私の父母の衣類もまだいっぱいタンスに入ったままでした。我が息子が困らないようにと、それをようやく処分することにしました。大きなビニール袋に10袋分ぐらい捨てました。

ほかにも息子や娘の本や雑誌など、書籍や雑紙もいっぱい捨てました。まだまだ捨てなければならないものはいっぱいありますが、家の中がかなりすっきりしました。いつかはやらなければならないことなので、長年思い続けてきてなかなかできなかったことが少しでもできたのは本当に良かったです。そんなわけでなんだか家のことで忙しく過ぎたゴールデンウィークでした。

ちゃぶ台仕事の方はなかなか進みませんでしたが、ちゃぶ台4台はこんな感じです。
ちゃぶ台 ちゃぶ台 ちゃぶ台
気が付けば…時間が無い!焦ります。
2019.04.26
「ゴールデンウィーク直前」
明日からいよいよゴールデンウィーク…と言っても、我が家はあまりそれらしい予定はありません。相変わらず仕事、庭いじり、畑仕事、少し買い物…という感じになりそうです。

庭ですが、庭の方はずいぶん賑やかになり、まさに祭りの前夜と言った感じです。
庭庭さまざまな花がすぐにでも開きそうな気配を漂わせています。ゴールデンウィークにはきっとずいぶん華やかな感じになりそうです。
デルフィニウムデルフィニウムも花を咲かせ始めました。
モッコウバラ広い塀いっぱいのモッコウバラもまさに花を咲かせそうです。
ジャスミン、ミヤコワスレ、ヤマブキなどもきれいに咲いています。
ジャスミン ミヤコワスレ ヤマブキ
シャガ森の中にはシャガの可憐な花がいっぱい咲いています。
アジュガ足元にはアジュガの青が鮮やかです。
シャクヤクそして、シャクヤクたちも花芽を大きく膨らませて…楽しみです。
畑畑畑の方は、夏野菜の苗を植えるために畝だけ作っておきました。

第一農園と第二農園の両方にたくさんの畝が出来ました。ゴールデンウィークの初めにさまざまな野菜の苗を植える予定でいます。

ジャガイモジャガイモもすでに大きく成長しており、もはや2度目の追肥、土寄せをしても良さそうな感じです。
桜のダイニングセットさて、仕事の方ですが、昨日福岡市のお客様(納品場所は横浜市ですが)の「桜のダイニングセット」を無事納品させていただきました。
桜のダイニングセット山桜3枚接ぎダイニングテーブルI型、桜のKOSI-KAKE4脚、そして山桜一枚板の木組みベンチという組み合わせです。
桜のダイニングセットこちらのお客様にも(私の怪我のせいで)ずいぶん長くお待たせしてしまいましたが、本当に喜んでいただけて良かったです。また一つ肩の荷が降りました。
栃無垢一枚板ダイニングテーブルの制作そして、現在は引き続き4台のちゃぶ台の制作中です。他のことで何かと忙しくちょっと停滞気味ですが、少しづつ形になっていっています。

また、次のお客様の栃無垢一枚板ダイニングテーブルの制作にも取り掛かり始めました。ゴールデンウィーク中はこれらの仕事で忙しくなります。
2019.04.18
「何かと慌ただしいこの頃」
統一地方選も真っ只中というこの頃です。わが町でも町議会議員選挙があり、我が町内からも立候補者が出ました。ということは…我が町内は全員で応援ということになり、私にとっても小さいころから馴染みの人ですので、それはもう当然応援ということになります。すでに選挙カーに乗って応援にも行きました。それだけでも大きな出来事ですが、実は我が娘が新居への引越しということもあったりして…。

畑の草引きまた、畑や庭仕事の方も今が盛りなのです。畑の方は、まず荒れ放題の草引きから。すっかりきれいにして、牛糞堆肥を混ぜくり、起こしておきます。こうしておいてゴールデンウィーク前ごろにもう一度作業をします。
ジャガイモジャガイモもすっかり芽を出しています。このぐらいのタイミングで芽かきをします。元気な芽を2本だけ残して、あとは抜いてしまいます。
ジャガイモそうして少したって芽が15cmぐらいになってきた頃、今度は追肥、土寄せをします。芽の元に肥料を蒔き、備中と鍬を使って土を起こして株もとへ寄せてやります。あとはもう2週間ほどしたら、もう一度同じ作業をします。
庭の草引き庭の方は、こちらも草が生え放題だったので、まずは草引きから。だいぶんきれいになりました。そして、草引きをしてすっきりしたところへ追加で花の苗を植えてやりました。ジギタリスやタチアアオイ。娘がもらってきた鉢植えのマーガレットも地植えしました。
エキウムルシカムガザニアエキウムルシカム、ガザニア、そのほか数種類の苗を植えました。
クレマチス以前はとてもきれいだったクレマチス(モンタナスノーフレークとヤング)ですが、ほったらかしにしておいたせいで(怪我のせい)どうやら死んでしまいました。仕方がないのでまた苗を植えました。

そんな感じで庭の手入れも少しはできました。そして庭もだんだん賑やかになりつつあります。
庭の手入れ 庭の手入れ 庭の手入れ
ジューンベリーの木シンボルツリーのジューンベリーの木にも花がいっぱい咲き、ドウダンも可愛い花をいっぱいつけ始めました。
芽生え芽生えそして庭のあちこちからムクムクといろいろな芽生えが見られます。スズラン、ギボウシ、百合…毎年必ず出てくるものです。
オルレアオルレアは庭のあちこちにいっぱい生えて来ています。(種が落ちて自生しています。) それこそ売るほど生えています。あまりにも多すぎて、とにかく抜いては捨てているほどです。
ハーブコーナーハーブコーナーでは様々なハーブが今年も元気に芽を伸ばしてきています。
モッコウバラ毎年塀いっぱいにきれいな花を咲かせるモッコウバラも今か今かとつぼみを膨らませています。もうすぐ一斉に咲きだすことでしょう。
そんなこんなで本当に忙しく慌ただしい4月の前半です。

ちゃぶ台の制作ちゃぶ台の制作仕事の方は少し停滞気味となっていますが、一応やってはいます。前回に引き続き、4台のちゃぶ台の制作です。天秤差しの加工です。ノミで落とし、のこぎりで切り込み、仕上げます。
ちゃぶ台の制作部材の加工が済んだら仕上げて組み立てます。直角に組まれているかの確認も大事です。
ちゃぶ台の制作接着剤が乾いたら、鉋で削って仕上げます。鉋は4丁使います。手前から「仕上げ用」「荒落とし用(出っ張った部分を削り取ります)」「面取り用」「ボンド落とし用」という感じです。
ちゃぶ台の制作ちゃぶ台の制作作業台を工夫して使うとうまく削ることが出来ます。
ちゃぶ台の制作こうしてまずは枠が仕上がりました。まだまだ先は長いです。ピッチを上げなくては…。
材料の買い付けそんな合間に、8月に制作予定のお客様の材料を買いに飛騨古川まで行ってきました。W.S様、材料が入荷しました。いつでもお越しください。
2019.04.11
「うれしいもらい物」
薪ストーブここ2、3日は冬に戻ってしまったかのような気候でした。工房でもたまらず薪ストーブに火を入れてしまいました。
木工房の庭木工房の庭しかし、今日は少し穏やかな一日となりました。庭ではチューリップ、ビオラなどがきれいです。数日前に久しぶりに草引きをしたので、少しきれいになりました。
デルフィニウムカモミールデルフィニウムの花芽も付き始め、こぼれ種から自生したカモミールには花が開き始めました。
クレマチス冬を越したクレマチスも芽を伸ばし始めております。
ジャガーのフェルト人形ジャガーのフェルト人形今日午前中、病院にリハビリに行ったら、リハビリ仲間のフェルト作家(ジオラマ作家でもあります)さんから、こんなものをいただきました。

猫のジャガーのフェルト人形です。先月うちに来られた時にジャガーをかわいがってくださり、お礼だと言っていただきました。これ以上のプレゼントはありません。大喜びです。Hさん、ありがとう。
木組みベンチさて、工房では福岡市のお客様の桜の「木組みベンチ」が完成しております。外丸鉋という鉋で座板の座ぐりをします。
座面のサンディングサンドペーパーで丁寧に仕上げます。座面の鉋跡を残すように加減してサンディングします。
木組みベンチすでに塗装の終わっている脚部を、座面に組み込みます。そして、座面の塗装をしていきます。
こうして完成しました。既に出来ているテーブルKOSI-KAKE4脚と一緒に間もなく納品に伺います。お待たせしました。
木組みベンチ 木組みベンチ 木組みベンチ
クルミのちゃぶ台そして続けて、現在は胡桃(クルミ)のちゃぶ台4台の制作にかかっています。ふるさと納税からの注文分3台(横須賀市S様、春日部市N様、米原市T様)と関市I様からの別注分(直径80cm)1台の合わせて4台です。
クルミのちゃぶ台クルミのちゃぶ台ふるさと納税の方はずいぶんお待たせしていますので、頑張ってできるだけ早く完成させようと思っています。
クルミのちゃぶ台ちゃぶ台を4台同時に制作するのは初めてです。はたしてどうなるか…。
2019.04.05
「長所か短所か?」
ジャガイモの芽ここ数日冷え込みが厳しくて畑に霜が降りたらしく、せっかく顔を出したジャガイモの芽もやられてしまっています。黒く焦げたようになっています。

まぁしかし、こういうことは前にも何回かありましたが何とか育ったのでたぶん大丈夫だと思います。
チューリップシャクヤクの芽庭ではチューリップが咲き始めました。シャクヤクの芽がぐんぐん出てくる姿は躍動的です。
ところで福岡市のお客様のダイニングセットの方ですが、テーブルも塗装が終わって完成しております。
ダイニングセット ダイニングセット ダイニングセット
すでにKOSI-KAKE4脚も完成しておりますので、あとはベンチだけです。そのベンチもだんだんと完成に近づいています。今回のベンチは山桜の「木組みベンチ」です。

ベンチの脚ベンチの脚脚部はすでに形になっていますので、残る座面の加工を進めます。
座面の加工背板3枚が入る傾斜穴を掘ります。所定の角度をつけた傾斜用の治具を制作し、ドリルで穴をあけていきます。
座面の加工座面の加工次にノミではつって仕上げていきます。
背板の加工背板の加工背板の加工に入ります。座面にあけた傾斜穴にぴったり入るように傾斜を付けていきます。
背板の加工背板の加工楔が入る穴をあけます。
背板の加工背板の加工背板の加工外形を整えていきます。
座面の加工何とかうまく納まりました。
座ぐりそして、座板の表側に座ぐりを入れていきます。まずは機械であらかたほっていきます。昇降盤という機械で縦にのこ溝を入れていくのですが、一回に2mmほどしか切れませんので、少しづつずらしてこの作業を繰り返します。
座面の加工延々と150回ほど繰り返したことになります。これだけでたっぷりと時間がかかります。しかし、私の唯一の長所は根気強いというところなので、こういう地道な作業はさほど苦になりません。

今「長所」と言いましたが、よく言えば「根気強い」「あきらめない」など…となりますが、悪く言えば「あきらめが悪い」…となってしまいます。よく家人にも叱られます。

若いうちは「あきらめずに頑張れ!」というのは良いことですが、年を経てくると世の中自分の思いの通りにならないことがいっぱいだということが分かるようになってきます。(いや、ほとんどがそうです。) そうなると「あきらめることが大事だ」ということを思うようになってきます。私の長所はやはり短所なのです。

…話が大きくそれてすみません。機械作業をしながらぼんやりとそんなことを思ったのでした。
2019.04.01
「春来たり」
桜気が付けば工房まわりには春が来ていました。工房隣のお寺の桜ももうすぐ満開です。
jagar's gardenjagar's garden「jagar's garden」にはさまざまな花が咲き始めました。いろんな種類のスイセン、ビオラ、パンジー、アネモネ、クリスマスローズなど。
jagar's gardenチューリップももうすぐ咲きそうです。シャクヤクの芽もぐいぐい出てきています。
jagar's garden雪柳もきれいです。バラの新芽が元気よく伸びています。
jagar's gardenバラのコーナーに敷いた煉瓦の隙間から、カモミールやオルレアの芽がいっぱい出ています。私、こういう雑然とした感じが好きです。
ジャガイモの芽畑ではジャガイモの芽が出始めました。楽しみです。
山桜ブックマッチ2枚接ぎのダイニングテーブル山桜ブックマッチ2枚接ぎのダイニングテーブルさて一昨日の土曜日、川崎市のお客様宅への納品も無事終了しました。

山桜ブックマッチ2枚接ぎのダイニングテーブルと桜のπチェア、桜のKOSI-KAKE、そして山桜一枚板の板脚ベンチというセットです。
山桜ブックマッチ2枚接ぎのダイニングテーブル1年前に当工房に来られて、テーブルを見て決められました。それから約1年ぶりのご対面となりました。こちらのお客様も私の怪我のせいで少し遅れてしまいましたが、辛抱強くお待ちいただき、喜んでいただけて本当に良かったです。ありがとうございました。
劇団四季のミュージカル「キャッツ」ところで、私事ですが今回は家族の慶事があって記念プチ旅行も兼ねることにし、劇団四季のミュージカル「キャッツ」も観劇してきました。

キャッツは初めてで第一幕は正直どうなることかというぐらい少し退屈でしたが、二幕に入った途端次から次へとすごい演出と素晴らしい歌とダンスで(もちろん第一幕も歌とダンスはすごかったですが…)ぐんぐん引きこまれ、大感激でした。最後は立ち上がっての拍手となりました。良かったぁ…。

そんな納品行でしたが、今回は日帰りだったのでさすがに少し疲れました。でも帰りは高速をほぼ休憩なしで運転して帰りました。

山桜3枚接ぎダイニングテーブルさて、工房では福岡市のお客様のダイニングセットの制作が進んでいます。山桜3枚接ぎダイニングテーブルは塗装の最終段階へと進んでいます。
ベンチの加工ベンチの方も加工が進んでいます。まずは板の平面を出して削り、接ぎ合わせをします。もちろん、テーブルと同様の「雇い実接ぎ」です。
ベンチの加工ベンチの加工裏側を鉋で削って「吸い付き桟」加工をします。
脚部の加工脚の各部材の加工をし、鉋仕上げをします。
脚部の加工テーブルの脚に合わせてデザインを統一します。

…そんな感じで進んでいきます。来週中には完成を目論んでいます。
P.S.本日新元号が発表されました。「令和」です。昭和、平成、そして令和…3つの時代を乗り越えることになりました。子どもたちの時代が、良い時代となりますように…。
2019.03.26
「トリマー」
業界人しか分からない話ですみません。

トリマー電動工具に「トリマー」という工具があります。穴を掘ったり、面を取ったり…さまざまなことに使える便利な工具です。この仕事を始めたころからずっと日立の「M6」というトリマーを使ってきました。(2代目です。)
トリマートリマーところが、少し大きめの刃(ビット)をつけようと思ったら、ベースの穴が小さくて入りません。そこで仕方がなく唯一ベースの穴が大きいBOSCH(ボッシュ)の「PMR500」というトリマーを購入しました。

ところがこのビットは付くには付くのですが、使いにくいったらありません。微調整も難しいし、コードが太く硬くて動かしにくいし、それに今まで使ってきた少し長めのビットが付けられません。

トリマーしかも現在使用しているM6もついに寿命がきていて、どうしても代わりの物が必要です。しかし、このM6はすでに廃版となっています。後継機種はどうもイマイチなので、仕方がなくマキタの「3707FC」というのをもう一つ買う羽目になってしまいました。(こちらの使い勝手についてはまだこれから…です)

M6はなかなか壊れないし、しかも使い勝手も良かったのですが、最近の機種は見るからにすぐに壊れそう(軟弱な感じ)です。そうやってたくさん買ってもらうようにしているのでしょう。商売ですから…。でも使っているものとしては納得できません。

さて仕事の方ですが、「山桜3枚接ぎダイニングテーブル I型」の制作も佳境に入ってきました。

ダイニングテーブルのほぞ加工ダイニングテーブルのほぞ加工特に柱一本で支えるこのデザインはほぞの精度が重要です。きつすぎてもいけないし、ゆるくては勿論だめです。

ちょうど良い嵌め合いになるように慎重に加工します。ほぞ穴の方に赤鉛筆で塗っておいて、ほぞを少し叩き込み、抜いてみてどの部分が強すぎるのかを見て、また調整をします。この作業を何回か繰り返します。

鉋掛け脚部の加工が一段落したところで鉋掛けをします。
鉋掛け鉋掛けそれからまた加工を続けます。脚下の飾りは際がんなという鉋とノミで少しづつ作っていきます。
サンディング仕上げサンディング仕上げそしてサンディングをして仕上げます。
脚部の組み立て脚部の組み立て脚部の組み立てに入ります。
楔の打ち込み楔の打ち込み通しほぞなので、楔を打ち込みます。そして乾いてから削り取って仕上げます。
脚部の完成脚部の完成脚部の完成です。
天板の仕上げそして次に、天板の仕上げにかかります。まずは裏側をサンディングして仕上げます。
天板の仕上げ天板の仕上げひっくり返して表側です。一部節の割れがありましたので、今回は樹脂を埋めることにしました。乾いてから削り取って仕上げます。
天板の仕上げそれから耳の部分もきれいに仕上げ、表側をサンディングします。

あとは塗装を待つだけとなりました。そして続けてこのお客様のダイニングセットの最後のアイテムであるベンチの制作に取り掛かります。
2019.03.22
「山桜のテーブル I型」
菜の花畠(ばたけ)に 入り日薄れ
見わたす山の端(は) 霞(かすみ)ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月(ゆうづき)かかりて におい淡(あわ)し 里わの火影(ほかげ)も 森の色も
田中の小路(こみち)を たどる人も
蛙(かわず)のなくねも かねの音も
さながら霞(かす)める 朧(おぼろ)月夜

言わずと知れた唱歌「朧月夜」です。前にも書いたことがありますが、日本語は本当に美しいですね。「唱歌」にはそんな日本語の美しさを思い出させる歌がたくさんあります。短い言葉の中にいっぱいの意味や情景、情感が詰まっています。

見上げた月「朧月夜」「夏は来ぬ」…好きな歌です。以前YouTubeで新妻聖子の「夏は来ぬ」を聞きましたが、絶品でした。唱歌のCDを出してくれればいいのに…夕方ふと見上げた空にかかる月を見てそんなことを思い出しました。
山桜3枚接ぎダイニングテーブル山桜3枚接ぎダイニングテーブルさて工房では、福岡市のお客様の「山桜3枚接ぎダイニングテーブル」の制作が進んでいます。

電動鉋で板の片面の平面を出し、自動鉋盤で削ります。
隠し雇い実接ぎ接ぎ面に「隠し雇い実接ぎ」の加工をします。
ビスケットジョイントその後「ビスケットジョイント」の加工もしておきます。
天板の接ぎ合わせ接着剤を塗って接ぎ合わせます。こうやってボンドが完全に固まるまで一日置きます。
おにぎりスツールその間に「ふるさと納税」の「おにぎりスツール」の加工を進めます。木工ろくろで挽いた後、鉋で削ります。
おにぎりスツールおにぎりスツール組み立てをし、とび出した部分を削り取ります。
おにぎりスツール仕上げて、塗装をして完成です。すでに各地へ発送いたしました。
山桜ダイニングテーブルの天板さて、ダイニングテーブルに戻ります。長さをカットします。今回も厚み42mm×長さ190cmとなりました。
山桜の天板の鉋削りこの段階で鉋削りに入ります。まずは裏側を削ります。
山桜の天板の鉋削りそして表側も削ってしまいました。
山桜の天板のサンディング裏側をここで一度サンディングしておきます。
山桜ダイニングテーブルの脚脚部の材料の木取りをします。貴重な大きな山桜の盤を切り分けます。貴重な材料ですので失敗の無いように慎重に木取りをしていきます。
天板の反り止め加工天板の反り止め加工次に反り止め加工に入ります。今回も「寄せ蟻」の加工です。
天板の反り止め加工叩き込むと加工の跡は完全に見えなくなります。
山桜ダイニングテーブルの脚山桜ダイニングテーブルの脚脚部の加工に入ります。ほぞ、ほぞ穴を加工していきます。

こんな感じで進んでいきます。今のところ予定通り、順調に進んでいます。
2019.03.15
「忙しい=心を亡くす」
毎日注文に追われ、忙しい日々を送らせていただいています。それは本当にありがたくうれしいことです。仕事の無い辛さはよく知っています。

先日町内の「てくてくめぐり」の一つである「鳳庵」というギャラリーで行われた「般若心経のお話とコンサート」に参加させていただきに行ってきました。静岡の長楽寺というお寺のご住職である吉田真誉さんの、般若心経のお話がありました。般若心経をわかりやすく解説していただきました。

「みんな心のうちしだい」
「つまらない心にはつまらない一生 楽しい心には楽しい一生」

自分を振り返る良いひと時になりました。

その後「鳳庵」のご主人である柴田卯美さん(ソプラノ歌手です)によるミニコンサートがありました。聞かせていただくのは今回で2回目ですが、いつ聞いてもいい歌(歌い手として)です。こんなに近くに素晴らしい歌い手がいらっしゃるなんて…ぜいたくな時間でした。武満徹の「小さな空」…いい歌です。

そんなわけで、少しの間ですが日々の忙しさの中で忘れていた良い時間を過ごすことが出来ました。

桜の無垢一枚板板脚ベンチさて、仕事の方は川崎市のお客様の最後のアイテムであるベンチも完成しました。桜の無垢一枚板板脚ベンチです。板脚を甲板に組み込む「吸い付き桟」加工をします。
桜の無垢一枚板板脚ベンチ貫などの加工もして組み立てます。通しほぞですので、割楔を入れます。
座板の加工今回はお客様のご希望で、甲板(座面)は中凹に削ります。そうすることで座った時のあたりが柔らかくなります。

まずは機械で荒削りです。これだけで結構な時間がかかりました。
座板の加工座板の加工その後、外丸鉋という鉋でコツコツと削っていきます。これもまたひたすら時間がかかりました。
桜の無垢一枚板板脚ベンチ桜の無垢一枚板板脚ベンチそして甲板と脚部を仕上げたら、組み込んで仕上げをします。
塗装をして完成です。
塗装 塗装 塗装
おにぎりスツール続いて、現在は制作の止まっていたふるさと納税用の「おにぎりスツール」の加工を再開です。こちらも早く仕上げなければなりません。
山桜3枚接ぎダイニングテーブル I型山桜3枚接ぎダイニングテーブル I型そして、続いて福岡市のお客様の「山桜3枚接ぎダイニングテーブル I型」の制作にも入りました。

まずは天板の木取りからです。大きなテーブルになります。私も完成が楽しみです。
2019.03.08
「ジャガイモの植え付け」
ジャガイモの植え付け今年もジャガイモの植え付けが無事終了しました。

詳しいことは以前の里山だより(2013年3月6日の日記2010年3月16日の日記)にも書いてありますので、そちらを見て頂ければ分かると思いますが、今年も150個ぐらいの種イモを植え付けしました。
ジャガイモの植え付け私の畑仕事の中でも最も大事なジャガイモの作業です。今年はなかなか畑仕事に手が回らず、放っておいたら知らぬ間に種イモの芽が発芽して少し大きくなっていました。焦って植え付けましたが、何とか出来て良かったです。
座板の加工さて工房では川崎市と福岡市のお客様の「KOSI-KAKE」が完成いたしました。

まずは前回に続き、座板の加工です。ほぞの部分は少しだけ傾斜させています。これにより、より安定感が出ます。
座板の加工2枚ほぞ+座板が入る部分の欠き取りがしてあるので、強力になります。
次はおなじみの座ぐりです。工具を使って荒彫りをした後、四方反り台鉋を使って手作業で掘っていきます。この椅子は座ぐりの削り跡をそのまま残しますので、より丁寧な作業が求められます。
座ぐり 座ぐり 座ぐり
座板の加工座板の加工細かい部分の仕上げをします。
組み立て組み立てです。まず後ろ脚と座板を組み立てます。後脚を切り出した時の木っ端は捨てずにとっておき、この時に当て木として利用します。
組み立て組み立て前脚を組み込みます。通しほぞになっていますので、楔を打ち込みます。ボンドは拭き取らなくていいです。乾いてから鉋で削り取ります。
New KOSI-KAKNew KOSI-KAKこうして仕上げて完成です。
塗装塗装に入りました。
ベンチベンチそして現在は川崎市のお客様のベンチの制作中です。この後、福岡市のお客様のテーブル、そしてベンチの制作へと進んでいきます。

春らしい日が続くようになってきましたが、「春眠暁を覚えず」などと悠長なことを言ってる暇は全くありません。頑張ります。
2019.03.01
「やはり私は…」
庭庭この前の土日に東京へ納品に行ってきましたが、それから急に花粉症が悪化しました。随分暖かくなってきたみたいです。もう春になるんですね。

気が付かないうちに庭の植物にも変化が…チューリップが芽を出し、クリスマスローズの花が咲いています。
ビオラビオラの花も少し大きくなってきました。
今週に入って急に思い立ち、畑仕事に着手しました。畑仕事をするのは指の怪我をして以来、実に7ヶ月ぶりです。その間本当に何もできなかったので、畑は荒れ放題、草も伸び放題でした。「これは大変なことだぞ」と思いましたが、さすが私です(笑)、1日できれいになりました。

畑牛糞堆肥その後、タイムリミットが迫っているジャガイモの植え付けのために、畑を起こしておきました。軽トラックで牛糞堆肥を買ってきて(軽トラック1杯でたったの1,000円です)、畑に蒔き、管理機でまぜくっておきました。
指の怪我をしてからの7ヶ月間ですが…仕事の方は最初の1、2ヶ月はやはりあまりできませんでしたが、その後は何とか出来るようになり、今では大抵のことが以前のように出来るようになりました。おかげさまで忙しい日々を過ごさせていただいています。

しかし、そういう毎日の中で何かしら満たされない気分がありました。仕事もできるし、家族にも恵まれ幸せな毎日なのですが、何か物足りないものが…。それはやはり、私の唯一の趣味である庭づくり、畑仕事が出来ないということでした。つまり土や自然に触れて暮らすということが思いっきり出来ていなかったからです。やはり私は「庭」と「畑」と「家具作り」…この3つがそろってこその私なのかなと感じます。

まだもう一回手術がありますが、また以前のように庭づくり、畑仕事もそろそろ復活させていきたいと思っている所です。

ウォールナット一枚板の書斎机ウォールナットの壁面書棚さて、東京への納品は無事終わりました。クラロウォールナット一枚板の書斎机とウォルーナットの壁面書棚が落ち着くところに落ち着きました。
ウォールナット一枚板の書斎机半年以上我慢強くお待ちいただいたお客様には感謝の気持ちしかありません。喜んでいただけて本当に良かったです。
続けて、同じように長くお待ちいただいている福岡市と川崎市のお客様の仕事に取り掛かっています。「KOSI-KAKE」5脚の制作です。(お二方ともダイニングセットのご注文ですが、そのうちの椅子の制作です。)

New KOSI-KAKE後脚を加工します。ほぞ穴をあけます。
背板背板背板背板を成形します。
New KOSI-KAKNew KOSI-KAK部材を仕上げたら組み立てます。
座板の加工座板の加工座板の加工です。ほぞ穴をあけたり、ほぞを加工したりします。

あともう少し加工して、座板を成形し、座ぐりに取り掛かります。来週には完成の予定です。
そういえば、ふるさと納税の方もだんだんタイムリミットが…頑張らなければ。
2019.02.22
「いろいろ」
ジャガー猫のジャガーはずいぶん良くなりました。数値だけを見るとまだ不安もありますが、本当に元気になり、元のような感じが戻ってきました。

お医者様は「あそこまで(病状が)悪くなった猫がこんなに良くなるなんて奇跡です!」と言われました。一時は「もう内科的な治療ではやれることはありません」とあきらめ気味でしたが、ここまで回復したのです。お医者様は「何が良かったのか僕にも分かりません」と言われますが、見放すことなく見て頂いたお医者様のおかげです。
ジャガージャガーリードを付けなくても外へ散歩に出せるようにもなりました。「ジャガーのいない『jagar's garden』なんて…」と私も悲しかったのですが、ジャガーが庭に戻って来ました。夢がかないました。
工房の裏手にあるお寺さて、先日のことですが、工房の裏手にあるお寺のご住職が亡くなられました。
桜の枝のスツール(ちょこっとスツール)本当に良い和尚様でした。私は檀家ではありませんが、日頃からよくしていただきました。展示会の時にはわざわざ見に来ていただき、ベンチをご購入いただきました。その後、合わせてセンターテーブルもご注文いただき、庫裏の玄関に置いて頂いておりました。

昨年の展示会の時にはご入院中で見に来れなかったことを、後に「すみませんでした」とわざわざ仰っていただきました。本当にありがたいことです。

それ以外にも桜の木の枝を剪定した時に声をかけて頂いて、それをいただき、「桜の枝のスツール(ちょこっとスツール)」を何本も制作させていただきました。(お寺にも2本ほど寄付させていただきました。)

これからもまだまだずっといろいろなお話を聞きたいと思っていましたが、本当に残念です。ベンチとセンターテーブルはだいぶん汚れてきているので、「メンテナンスをしましょうか」とお話をしていたところでした。その約束が果たせないまま、お亡くなりになられたのです。必ず、その約束は果たします。

富加町いなか舎てくてくめぐり話はガラッと変わりますが、3月1日から恒例の「富加町いなか舎てくてくめぐり」が始まります。
富加町いなか舎てくてくめぐり今年は私は(怪我のせいでしわ寄せがきている仕事の都合もあり)このイベントは1回お休みです。でも当工房のギャラリー自体はいつでもオープンですので、ぜひついでに当工房へもお立ち寄りください。
さて、仕事の方ですが、東京都のお客様の壁面書棚は完成しました。
壁面書棚 壁面書棚 壁面書棚
クラロウォールナット一枚板の書斎机クラロウォールナット一枚板の書斎机クラロウォールナット一枚板の書斎机と一緒にいよいよ納品となります。一路東京へ行ってきます。
おにぎりスツールずっと止まっている「ふるさと納税」の作品作りも進めなくてはなりません。「おにぎりスツール」はまず10脚分向かいます。
おにぎりスツールそのうち、大至急必要な2脚分だけを急ぎ仕上げました。
シーズニング同時に川崎市と福岡市のお客様の「KOSI-KAKE」も進めていきます。座板用の材は先週中に一旦(所定の厚みよりも分厚く)削って、シーズニングをしておきました。
板接ぎ板接ぎそれを板接ぎします。ビスケットジョイントの加工をして接ぎ合わせます。
脚の加工脚の方も加工していきます。こちらもペースを速めて行かなくてはなりません。いろいろあった1週間が終わりました。
2019.02.15
「ようやく」
引き出しの制作東京都のお客様の壁面書棚も完成に近づいてきました。前回に引き続き、引き出しの制作です。「コーナーロッキング(あられ組み、石畳組みなどとも言います)」の加工をします。
引き出しの制作加工を終えた部材に鉋掛けをし、組み立てて一日置きます。
鉋掛け鉋掛け引き出しの制作鉋掛けをして仕上げます。
本体の仕上げ本体の仕上げです。鉋掛けをし、サンディングをして仕上げます。
引き出しのうち3杯分は吊り引き出しの加工をします。単純なように見えますが、結構繊細な調整も必要です。
引き出しの制作 引き出しの制作 引き出しの制作
引き出しの制作引き出しの制作大きい引き出し4杯分は「スライドレール」を使用します。こういう金物を取り付けるのが意外に難しいものです。
塗装塗装塗装に入ります。本体と引き出しの前板、棚板など数が多いので日数を要します。
棚ダボ金具の打ち込み棚ダボ金具を打ち込みます。ここで大失敗…ちゃんと数を数えて注文したはずが、どういうわけか大きく勘違いしていました。不足分をすぐに発注しました。たまにこういうポカもあります。
組み立て組み立て一旦全体を組み立ててみました。
書棚こういう連結ボルトで組み立てます。この金具も実は勘違いで2個足りず、すぐに不足分を買いに走りました。何をやっているのか…。
書棚そして、最後に付け板を加工しました。これであとは塗装が乾くのを待って、引き出しの前板を付けて完成です。何とか形になって良かったです。
そして引き続き、福岡県福岡市のお客様と川崎市のお客様の「New KOSI-KAKE」5脚の制作に入っていきます。また同時に、ずっとお待たせしているふるさと納税の「おにぎりスツール」の制作にもかかっていきます。まだまだ忙しい日々は続きます。
2019.02.08
「書棚ほぼ出来」
ジャガー愛猫のジャガーは、最近ずいぶん良くなってきたように思います。餌も良く食べるようになりましたし、よく動き回るようになりました。見た感じではもう元のように普通になったようです。仕事の邪魔もするようになってきました。
ジャガージャガーまだ外に自由に出すことは心配ですが、たまに散歩に行ってあげます。
ジャガーとリン娘のリンも久しぶりに外でジャガーと遊べるのでうれしそうです。しかし、病院で検査をしてもらうと数値的には無茶苦茶良くなっているわけではありません。逆に腎臓の数値が上がってきたりしていて、かえって心配になったりするぐらいです。

そう思うと、数値っていったい何でしょうね?見た感じで元気なんだから良いようにも思うんですけど…。
書棚さて、東京都のお客様の書棚の方もだいぶん形になってきました。

可動棚の穴や連結ボルト用の穴をあけて…
書棚各部材の幅を正式にカットします。微調整です。
書棚書棚微調整というのは、組み上げた時にこんな感じになるように1mmとか2mmの幅の差を付けるのです。

業界用語でこれを「面落ち」と言います。あとで鉋で糸面を取った時にきれいに納まるようにするためです。
書棚各部材に鉋をかけ、サンディングをし、面を取って仕上げます。
書棚第一段階の組み立てです。
組み立て続いて第2弾の組み立てです。

こういう「板指し」の加工法の場合、組み立てには「プレス機」という大型の機械があると便利です。全体に均一に重力がかかるので、うまく締め付けることが出来るのです。(もちろんそれなりに熟練が必要ですが…。)
当て木でも、うちにはそんな大きな機械はありません。ですから締め付ける時に一工夫をします。

こういう当て木を使います。
当て木締め付けた時に中央により力がかかるようにするために、当て木はあえて微妙に中ふくらみの形に作ってあります。
書棚書棚本体はこの後最終の鉋掛け、仕上げをしていきます。
棚板の制作棚板の制作です。とにかく今回は大量の枚数の板接ぎを行いました。まずは本体用で24枚、棚板が16枚、計40枚の板を接ぎ合わせました。他にも引き出し用に10数枚…来る日も来る日も板接ぎ、板接ぎでした。
棚板の制作引き出しの制作さて、棚板ですが、奥にストッパーを付ける加工もします。

ネジでとめるのはしたくないので、ビスケットジョイントの加工をしました。こちらも仕上げて貼り付けて完成です。
ほぞ穴の加工そしてこれから引き出しの制作に入っていきます。もうすぐ完成の予定です。
2019.01.31
「でかい!壁面書棚」
ジャガージャガー猫のジャガーの病状は一進一退というところです。一日中こたつの中でじっとしていて食欲もない日もあれば、少し元気に動き回っている日もあるということの繰り返しです。いったいいつまでこういう状態が続くのか…先が見えません。

久しぶりに外へ出たがったので、紐をつけて散歩をさせてやりました。
クラロウォールナット パーソナルデスククラロウォールナット パーソナルデスクさて工房では、東京都のお客様の「クラロウォールナット パーソナルデスク」が塗装も終わり、完成いたしました。
クラロウォールナット パーソナルデスクこのクラロウォールナットというのはいつ見てもいい色合いだと思います。通常のウォールナットには無い深い色合いで、木目の面白さに魅かれます。
クラロウォールナット パーソナルデスク クラロウォールナット パーソナルデスク クラロウォールナット パーソナルデスク
そして、引き続き壁面書棚の制作です。前回に引き続き、怒涛の板接ぎ大会です。全部で24枚の板接ぎを終えました。(まだ棚板の分が残っていますが…。)

壁面書棚板の接ぎ合わせは、ハタガネで締めた時にボンドがじわっと出てくるようでなければいけません。
壁面書棚それが乾いた後、片面を鉋でさっと削り取ります。(その作業専用の鉋を作っています。)
木作り木作りそして所定の厚みに削り、所定の幅・長さに切ります。この作業を「木作り」と言います。
組み接ぎの加工次に「組み接ぎ」の加工です。「5枚組み接ぎ」「7枚組み接ぎ」と加工をしていきます。

まずは機械で加工をし…
組み接ぎの加工組み接ぎの加工ノミで仕上げます。
ほぞ穴の加工はルーターという工具を使い、最後はノミで仕上げます。
ほぞ穴の加工 ほぞ穴の加工 ほぞ穴の加工
ほぞ穴の加工何十か所もあるこのほぞ穴とほぞ加工も、また延々と続きました。
仮組み仮組みそしてとりあえず大枠が出来てきたので、ここで一旦仮組みをします。組み上げてみたら、「でかい!」と思いました。当たり前ですが…。

さて、もうひと頑張りです。この書棚が完成後、クラロウォールナットの机と一緒に納品となります。
2019.01.22
「冬の庭仕事」
バラバラ今年は暖かいようです。例年に比べると庭の木の芽も育ちが早いように思われます。

少し遅いかなとは思いましたが、バラの剪定をしておきました。木立性のバラやつるバラなど、それぞれに花が咲く姿を思い描いて剪定をしておきました。
つるバラつるバラの一つを思い切って場所を変えました。思いっきり強剪定をして植え替えましたが、うまくついてくれるかなと少し心配です。
チューリップの球根チューリップの球根は昨年のうちに庭のあちらこちらに植えておきました。1ヶ所に10個から20個ずつまとめて植えておきました。100個弱の球根を植えてあります。春が楽しみです。
クラロウォールナット パーソナルデスクさて工房では東京都のお客様の「クラロウォールナット パーソナルデスク」が完成に近づいています。

脚部を組み立てます。
天板と板脚の仕上げ天板と板脚の仕上げにかかります。耳の部分も自然の風合いをできる限りそのまま残すように、傷つけないように、きれいに磨きます。
鉋掛け鉋掛け鉋掛けをし、その後でサンディングをして仕上げます。
組み立て組み立て組み立てに入ります。
最後の仕上げ削りに入ります。まずは使う鉋の刃を研ぎ、台を調整しておきます。
鉋の調整 鉋の調整 鉋の調整
仕上げ削り仕上げ削りに入ります。
塗装をして仕上げです。これを数回繰り返します。もう少しで完成です。
塗装仕上げ 塗装仕上げ 塗装仕上げ
壁面書棚の木取りそして現在は同じく東京都のお客様の「壁面書棚(引き出し付き)」の制作に取り掛かっています。幅200cm×高さ約220cmの壁面いっぱいの大きさの書棚です。

材料もかなりの量になります。まずは材料出し、木取りからです。どの部分にどれを使うかを考えながらしかも無駄のないように木取りをしていきます。
荒削り荒削り大まかに切った後荒削りに入ります。量が多く一度に全部はできないので、これでもまだ3分の1ほどです。
板接ぎ板接ぎ板接ぎに移ります。ビスケットジョイントの加工もしておきます。そして接ぎ合わせです。

締め付けるハタガネという道具の数にも限りがあるので一度にはできません。何回かこの作業を繰り返すことになります。
接ぎ合わせこうやって30枚以上の板を接ぎ合わせることになります。当分の間、力仕事が続きます。頑張ろう。
2019.01.16
「クラロウォールナットの机 その2」
ロウバイの花庭のロウバイの花が咲きました。いい匂いがします。一輪切ってトイレに置きました。自然の芳香剤です。
ジャガー猫のジャガーは(お医者様は数値もあまり変わりがないと言われますが)少し元気になってきたように思います。ストーブに飛び乗ったり、小さくじゃれてみたり、床にごろごろ寝転がり、グルーミングをおねだりしてのどをゴロゴロ鳴らすなど、以前のジャガーらしいことをするようになってきました。食欲も少し出てきたみたいです。

日中は相変わらずこたつの中でじっとしていることが多いですが、それでも夜になると動き出すようになってきました。ジャガーの小さな変化を見ては大きな喜びを見出しているという今日この頃です。
留形隠し蟻組み接ぎさて工房では東京都のお客様のクラロウォールナット パーソナルデスクが着々と完成に向かって進んでいます。

前回に引き続き、「留形隠し蟻組み接ぎ」の加工です。ノミで加工をします。
留形隠し蟻組み接ぎ留形隠し蟻組み接ぎ留め(45度)の部分の加工です。天板の方は端が通っていないので(板脚が中に納まる形)、その分難易度も上がります。

ひたすらノミで留めを仕上げるしかありません。
際がんな板脚側は「際がんな」が使えます。留め(45度)をこの鉋で作っていきます。
留形隠し蟻組み接ぎ細かいところを仕上げて「留形隠し蟻組み接ぎ」の完成です。
留形隠し蟻組み接ぎ留形隠し蟻組み接ぎ一度組んでみます。何とかうまくいきました。
クラロウォールナット反対側の脚の方には反り止め(吸い付き桟)加工を施します。
クラロウォールナットクラロウォールナット脚の部材のほぞとほぞ穴加工です。「面腰(めんごし)ほぞ」というほぞの形です。

あとで丸面に加工するためこのほぞの形を採用するのです。
クラロウォールナットクラロウォールナット鉋を使って丸面に加工しています。
クラロウォールナット組み合わせるとこんな風になります。
クラロウォールナット旋盤で丸棒を削ります。中央が少し太くなるように削ります。
クラロウォールナット脚を仮組みしてみました。
クラロウォールナット幕板(裏板)の入る部分の「アリ」加工です。
全ての部材の加工を終え、全体を仮組みしてみました。いい感じだと思います。
クラロウォールナット クラロウォールナット クラロウォールナット
これからすべての部材を仕上げ(鉋削り、面取り、サンディング)、さらに細部を仕上げたらいよいよ組み立てへと進んでいきます。もうひと頑張りです。
2019.01.11
「クラロウォールナットの机」
普段使っているママチャリ(子どものお古です)がずいぶんボロくなったので、自転車を買うことにしました。どうせなら車に積んで出かけられる折りたたみ自転車がいいだろうということで、折りたたみ式自転車をamazonで注文しました。

自転車すると私の注文間違いで2台来てしまいました。まぁ安いやつだし、どうせなら妻と二人でサイクリングっていうのもいいだろう…ということでそのまま買いました。

今年はこれを車に積んで、納品先の美しい、珍しい風景をサイクリングしながら楽しみたいと思います。いっぱい納品に行けるように頑張りたいです。
さて、工房では東京都のお客様の「クラロウォールナット パーソナルデスク」の制作にかかっています。珍しいクラロウォールナットの一枚板です。すでに荒削りを終えました。

クラロウォールナットクラロウォールナットクラロは削ると、内部から黄色い色の部分がどうしても出てきてしまいます。いずれ濃くなってまわりの色と馴染んではいきますが…。形もユニークで、このパーソナルデスクには適しています。
クラロウォールナットクラロウォールナットという木は、主に食用のクルミを摂るために、北米産のブラックウォールナットを台木に、ヨーロッパ産のイングリッシュウォールナットを接ぎ木した木で、別種を接ぎ木しているため木として不安定なため、独特の瘤杢が出るのが特徴です。

大変希少な木です。もちろんその杢が良いものになると相当高価なものです。この板にも接ぎ木をした跡がしっかり残っています。
クラロウォールナットクラロウォールナットさて、まずはどう木取りをするかで悩みます。穴があったり木口割れがあったりで、どの部分でカットするか考え物です。
クラロウォールナットカットした板を置いてみて配置も考えます。今回は後ろ側も木の耳をそのまま残してほしいということなので、通常の形とは少し違います。もう少しだけ奥にしようかな?
さてここから「留形隠し蟻組み接ぎ」の加工に入って行きます。まずは墨付けです。
墨付け 墨付け 墨付け
留形隠し蟻組み接ぎ留形隠し蟻組み接ぎ次にのこぎりで切り込みを入れていきます。腕の見せ所です。(笑)
留形隠し蟻組み接ぎ留形隠し蟻組み接ぎ電動工具も使って余分な所を落としていきます。この後でノミ仕事が始まるのです。
ところで、「ふるさと納税」の方もおかげさまでたくさんご注文をいただいています。

脚「おにぎりスツール」の方は18脚分を木取りしておきました。また合間を見て加工していきます。ちゃぶ台も2台分、こちらはまだ手つかずの状態ですが…。

この調子だととりあえず当分の間、忙しい日々が続きそうです。
2019.01.07
「ようやく」
昨年の年末は猫のジャガーの通院と入院、そして氏神である神社の当元として新年の歳旦祭の準備などに追われ、我が家の大掃除などは最低限のことしかできませんでした。それでもお餅つきはちゃんとできて良かったです。
ジャガー 歳旦祭の準備 歳旦祭の準備
大晦日大晦日大晦日は夕ご飯はしっかりと年越しの(ささやかな)御馳走をいただきましたが、紅白歌合戦もそこそこに神社に行き、夜中から元旦にかけては神社で火の番をしていました。
ジャガージャガーは今も相変わらず通院していますが、どうなることやら…。年が年だけに難しいのは分かりますが、なんとか治ってほしいです。
リン不思議なもので、普段はジャガーにぺったりとくっついてくる(ジャガーの子どもの)リンも、ジャガーの様子が普通じゃないのが分かるのか、あまりくっついていかず、一緒になってじっとしています。仕方がないので私にも甘えています。
パイチェアそんな中、結局仕事の方は31日もやることになり、また新年は2日から仕事始めとなりました。昨年内に完成予定だった東京都のお客様のウォールナットのπチェアはようやく完成しました。
肘部材の加工肘部材の加工肘部材の加工です。帯のこで切り抜きます。
座板の座ぐり四方反り台鉋を使って、座板に座ぐりを施しています。
後脚の成形後脚の成形です。南京鉋という鉋を使います。
脚の組み立て脚の組み立て前脚、後脚と順に組み立てをしていきます。
肘部材の成形肘部材の成形です。ここでも仕上げには南京鉋を使います。
肘部材の組み付け肘部材を本体に組み付けます。ここまで来てようやく少しホッとします。
仕上げの成形仕上げの成形接着剤が乾いたら、いよいよ仕上げの成形にかかります。やすり、彫刻刀、切り出し刀、最後はサンドペーパーなどを使ってきれいなラインになるように形を作っていきます。
細かいところを仕上げて完成です。あとは塗装となります。
椅子の完成 椅子の完成 椅子の完成
昨年の夏にお届けする予定が、怪我によって大幅に遅れてしまいました。気長にお待ち頂けたことを本当に感謝いたします。間もなくお届けいたします。

そして、これからいよいよ大物制作が続きます。まずは東京都のお客様のクラロウォールナットのパーソナルデスクと壁面本棚(引き出し付き)…まずはデスクの制作からです。その後、川崎市と福岡県のお客様の桜のKOSI-KAKE5脚、福岡県のお客様の山桜のダイニングテーブル、川崎市のお客様の山桜のベンチ、福岡県のお客様の山桜のベンチ…という風に続きます。よろしくお願いいたします。
2019.01.01
「2019年 年始のあいさつ」
あけましておめでとうございます。

今年も皆が健康で幸せに暮らせる一年であってほしいと思っています。仕事の方ではこれからの10年間を見通して、バリバリやっていきたいと思っています。

また、今年は我が家にとっては忘れられない一年になりそうです。新たなスタートの年です。良い一年になりますようにと願うばかりです。今年もどうぞよろしくお願いします。
ジャガー 木のちゃぶ台 手作り椅子