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里山便りバックナンバー2018
里山便りバックナンバー2018
2018.12.26
「2018年 年末のあいさつ」
今年は激動の一年でした。一生忘れられない年となりました。まずは久しぶりに大規模な個展ができたこと。このような個展はなかなか出来ないことなので、良かったと思います。
個展 個展 個展
そして大けがをして入院、手術をしたこと。そのあとのリハビリも含めて、病院には大変お世話になりました。こんなことも生まれて初めてのことでした。

良かったことも悪かったことも振り返って思うのは、すべてが喜びにつながったなぁということです。ケガの入院をしたことであらためて、家族はもちろん、お客様であったり知人など人の温かさを感じさせられました。感謝の一語に尽きます。

ちゃぶ台仕事も何とかできるようになり(もちろんまだ完治したわけではないですが)、もとのような日常に戻りつつあります。また来年は良い一年になるように、また皆様にとっても良い一年でありますように祈っています。

今年一年どうもありがとうございました。
2018.12.21
「今年も終わりに…」
ジャガー我が家の愛猫であり私の相棒でもあるジャガーがこの頃急に元気が無くなったので動物病院に連れて行ったところ、「肝臓病ですね」と言われてしまいました。15〜16歳ぐらいになる高齢猫(人間で言えば70〜80歳ぐらい)ですので、「治るかどうか厳しいですね」と言われてしまい、ショック!!!

ジャガーのことを書き出せばどれだけでも書けますが、今は書きません。いずれにしても我が家にとっては特別な猫です。一生懸命病院に連れて行って治してあげたいと思っています。がんばれ、ジャガー!
ところで、今年も残すところあと一週間と少しになりました。仕事の方ではまだ出来ていないことがいっぱいで気持ちは焦るばかりです。しかし、焦って納得のいかない仕事になってもいけませんし、また怪我をしては元も子もありません。地道にコツコツ制作に取り組むしかありません。とりあえず今年は年末も年始も仕事をする予定です。お待たせしているお客様、みなさん本当にすみません。

さて、ちゃぶ台2台の方は制作を終わり、すでに発送いたしました。蟻組み(天秤差し)が見せ所のこのちゃぶ台、今年はふるさと納税のおかげで結構な数を作らせていただきました。
ちゃぶ台 ちゃぶ台 ちゃぶ台 ちゃぶ台
天板は鉋掛けをして、円形に成形をして、木端(こば)を内丸かんなという鉋で蛇腹面に削ります。
ちゃぶ台 ちゃぶ台 ちゃぶ台
最終的に塗装をして完成です。
ちゃぶ台 ちゃぶ台 ちゃぶ台
現在は東京都I様の、ウォールナットのπチェア(フラット肘型)2脚の制作中です。実はこの椅子…今年の7月には8割〜9割完成に近づいていました。ところが7月14日に手の大けがをしてしまったので制作がストップしてしまい、その後部材のひずみやら何やらでだめになってしまったのです。

ウォールナット πチェア(フラット肘型)それで、あらためて一から作り始めたということです。あと1週間あれば完成していたのにと思うとショックで仕方ありませんが、また頑張って作っています。

だめになってしまった半製品や部材は自分への戒めとして、よく見えるように工房の梁に乗せてあります。何とか今年中にはお届けしたいと思っています。
2018.11.29
「追い込み」
11月も終わりに近づき、今年もあと1ヶ月ほどとなりました。しかし、まだまだ年内に制作しなければならない仕事は山ほどあります。ちょっと焦りますが、焦りは怪我の元…要注意です。

仕上げ作業仕上げ作業さて川崎市のお客様の桜のπチェアは完成しております。

仕上げ作業です。彫刻刀、切り出し刀、やすりなどを使って、彫刻の如く形を整えていきます。
サンドペーパー掛けサンドペーパーで磨いて仕上げます。
塗装塗装そして、塗装をして完成です。
おにぎりスツールふるさと納税の「おにぎりスツール」も完成しました。

割り楔を入れる切り込みを入れます。
鉋掛け脚の丸棒は鉋で削って整えます。この一手間がポイントです。
鉋掛け座面にも鉋を掛けて仕上げます。
組み立て組み立てにはエポキシという接着剤を使います。この接着剤は水では拭き取れないので、シンナーを使って拭き取ります。この手間がなかなか大変です。
鉋掛け鉋掛け接着剤が完全に乾いたらとび出している部分をのこぎりで切り取り、鉋掛けをして整えます。
鉋掛け鉋で削って仕上げると、こんな風にきれいになります。
サンディング仕上げサンディング仕上げ脚裏もノミと切り出し刀で仕上げます。そして最後のサンディング仕上げをします。
塗装と焼印塗装と焼印そして塗装をして、裏に焼き印を押して出来上がり。
パイチェアの組み立てエポキシ今回は13本作りましたが、ほとんどお嫁に行ってしまい残りません。また来月か再来月に制作することになりそうです。
そして、現在は胡桃のちゃぶ台2台の制作に入っています。同時に東京都杉並区のお客様のウォールナットのπチェア(フラット肘型)2脚の制作も進めていくつもりです。その後、東京都世田谷区のお客様のクラロウォールナットのパーソナルデスク、壁面本棚の制作へと進めていく予定です。

その後もまだお待ちいただいているお客様、順次進めてまいりますので、なにとぞよろしくお願いいたします。
2018.11.20
「リハビリと仕事」
指のリハビリ指のリハビリ毎日病院に通ってのリハビリは相変わらず続いています。メニューもだんだんと増えてきました。
手首や肩のリハビリ怪我をした指のリハビリはもちろんのこと、怪我のせいで動きが悪くなった手首や肩などのリハビリも必要です。
腕や脚のトレーニング腕や脚のトレーニングそして、筋力が落ちている腕や脚のトレーニングもリハビリの一環です。自転車もこいだりして、なんだかジムに来ているみたいです。

今まで運動習慣など一切なかった私には、今回の怪我をきっかけにむしろ健康な生活習慣を身に付けるように神様に仕向けられたような気がしています。いいことだと思っています。
本来は怪我で先行き不安になって心が落ち込んだり、暗くなりがちなリハビリというものだと思いますが、ここは全くそんなことがありません。それはリハビリの先生方が明るく楽しく指導してくださるからです。毎日ここでは笑いが絶えません。リハビリ仲間とも仲良くなり、みなさん明るくリハビリに取り組んでみえます。そういう皆さんのおかげでもあります。

手指のリハビリを担当されている先生は主に3人です。一人は経験豊富で技術や知識もすばらしい先生です。岐阜県一だとの評判で、全幅の信頼があります。まだお若く、とても楽しい先生です。一人はまだ若いですが、私ども患者の心に寄り添って明るく優しく適切に指導をしてくださいます。さらに経験を積んで素晴らしい先生になってくださるだろうと思われるセンスを感じる先生です。

もう一人は新卒のフレッシュな先生です。毎日頑張ってみえます。そういう先生方のおかげで毎日通うリハビリは苦にならず、楽しくその時間を過ごさせていただいています。

さて仕事の方ですが、桜のπチェアはだんだんと完成に近づいております。座面の座ぐりをします。
椅子の前脚の組み立て椅子の前脚の組み立て部材の研磨をし、完成させたら組み立てです。まずは前脚の組み立てです。
椅子の後脚の成形椅子の後脚の成形次は後脚の成形です。南京がんなで削って形を作ります。そして後脚も組み立てます。
椅子の肘部材の成形椅子の肘部材の成形次は肘部材の成形です。
パイチェアの組み立てパイチェアの組み立て背板も作ったら、最後の組み立てです。接着にはエポキシという接着剤を使いますが、ぐにゅっとはみ出てくるぐらいに塗って、しっかりと締め付けて一日おきます。
エポキシかつて修業時代に木工所で働いていた頃、先輩からこのエポキシの練り方を教わりました。その表現が面白い。エポキシの練り具合を聞くと、「鼻垂れ小僧の鼻くそぐらいになったらおしまい」だとか。(今は鼻たれ小僧なんてあまり見かけませんが、昔はよく見かけたものです。) 表現が汚くてすみませんが、よく分かる言い方で、納得しました。

その先輩はほかにも「ほぞの入り具合(締りシロ、きつさ)」を(ここでは書くことが出来ない言葉なのが残念ですが)絶妙な表現で教えてくれました。そうやって私は現場でいろいろなことを実感として学ぶことが出来たのは幸せだったと思います。
仕上げ前のパイチェアそんなことでπチェアは最後の仕上げを待っている段階です。
また、注文が溜まってきた「ふるさと納税」の「おにぎりスツール」も加工に入っています。
スツールの脚同業者から言われました。「えっ?佐藤さん自分で轆轤挽いてるの?僕はてっきり外注しているのかと思ってました。」

違いますよ。たくさんあっても自分で挽きます。うちは。
2018.11.14
「ふしぎ366」
なぜ?どうして?ふしぎ366なぜ?どうして?ふしぎ366つい先日「主婦の友社」から出版された子ども向けの書籍に、当工房の「子ども椅子」作りが掲載されました。

その書籍のタイトルは「なぜ?どうして?ふしぎ366」というものです。その名の通り1年365日(366日)に毎日一つずつトピックを選んで子どもたちにわかりやすく解説するというような内容です。
なぜ?どうして?ふしぎ366そのうちの1ページ「いすってどうやってつくるの?」に当工房の「子ども椅子作り」が掲載されています。
なぜ?どうして?ふしぎ366ほかにも私たちが読んでも楽しく勉強になるようなトピックがいっぱい載っていて、とてもおもしろい書籍です。
なぜ?どうして?ふしぎ366 なぜ?どうして?ふしぎ366 なぜ?どうして?ふしぎ366 なぜ?どうして?ふしぎ366
木と日本人木と日本人子ども向けの書籍に掲載されるのは、以前理論社から出版された「木と日本人」という書籍に「槍がんな」の説明で取り上げられたので、これで2回目です。

雑誌や新聞などのメディアもいいですが、こういう子ども向けの書籍に載せて頂けるというのは一番うれしいです。
さて、仕事の方は川崎市のお客様の桜のπチェアの制作が進行中です。
パイチェア パイチェア パイチェア
パイチェアパイチェア徐々に形になりつつあります。

ふるさと納税の方も注文がたまってきたので、そちらも作らなければなりません。
ところで、この間の日曜日に久しぶりに庭に花の苗を植えました。来年の春に備えてデルフィニウムとビオラ、パンジーの苗です。

デルフィニウムデルフィニウムはピット苗を注文しておいたので、庭のあちこち4ヶ所ぐらいに50本の苗を植えました。
鉢ビオラやパンジーも庭に地植えしたり、鉢に植えたりしました。こちらは とりあえず40株ほど植えておきました。うまく冬を乗り越えて来春きれいな花を咲かせて欲しいです。
新嘗祭の準備新嘗祭の準備同じ日曜日、午前中は町内の集まりがありました。今年は我が町内会が神社の当元になっているので、23日の新嘗祭の準備です。しめ縄や幣(へい)を作りました。

しめ縄(左縄)を自分たちで作るところも少なくなっている昨今ですが、何とか自分たちでこしらえました。来週は神社の掃除や幟を立てたりなど、いろいろ仕事があります。
2018.11.06
「ピザの無いピザ会」
私の怪我のせいで半年近く出来ていなかった恒例のピザ会を、久しぶりにやりました。…と言ってもまだ私の怪我が治っていないので、ピザを焼く担当の私が使い物にならず、今回はピザは無しということになりました。(出来ないことはないですが、万が一左手の装具が熱で融けたりするといけないので大事を取ることにしました。)

ダッチオーブン料理その代わり、豪華なバーベキュー(食べるのに夢中で写真を撮るのを忘れてしまいました!)や燻製料理、ダッチオーブン料理、そして妻の作る料理で楽しみました。
快気祝いのケーキケガはまだ治っていませんが「快気祝い」のケーキもいただきました。(快気祝いは本当はお客様が持ってくるものではなくて、こちらが出すべきですけど…。) 次回はピザも焼きたいと思っています。
ウォールナットのカウンターチェアさて仕事の方ですが、ウォールナットのカウンターチェアは無事お客様宅に納品して来ました。

このお客様とは久しぶりの再会でした。以前作らせていただいたチェリーのダイニングセットがいい色合いに変色していました。そして、とても大切に美しく使っていただいているのでうれしかったです。
パイチェアパイチェアパイチェア現在は川崎市のお客様の桜のπチェアの制作に入っています。
おにぎりスツールおにぎりスツール同時に「ふるさと納税」の「おにぎりスツール」の制作も進めています。これから年末に向けてこちらも増えて来そうです。
手の怪我の方ですが、現在は骨が出来てくるのを待ちながらリハビリを続けているといった状態です。(今はあまり捗捗しい進展は期待できない時で、我慢の時です。)

しかし、時は確実に過ぎて行き、年末まであまり時間もないことを考えると、あまりゆっくりしてもいられないです。少し無理をしてでも仕事を進めて行こうと思っている今日この頃です。
2018.10.22
「椅子作り」
荒れ放題の畑荒れ放題の畑久しぶりの更新です。手の怪我のせいで我が畑や庭は手入れが出来ず荒れ放題です。

畑の方は来年の春まであきらめることにしました。でも、サツマイモは何とか掘り上げなければいけません。備中が使えないのでどうしたものか…。
庭庭庭は妻が少しづつ草引きをしてくれたので何とか美しさを保っています。
カウンターチェア工房では椅子作りが進んでいます。可児市のお客様のカウンターチェア2脚です。部材の加工をし、仮組みをしてみます。
カウンターチェアカウンターチェア脚載せの貫を加工します。
カウンターチェアカウンターチェア組み立てです。この椅子は後ろに転びにくくするため、前脚と後足とでは角度が違っています。
カウンターチェア座板の加工です。背板を差し込むほぞ穴を掘りますが、少し角度を付けます。
カウンターチェアカウンターチェア手に装具を付けたままですが、座繰りも何とか出来ました。
カウンターチェアカウンターチェア背板も加工を終え、組み立てます。
カウンターチェアあとは塗装をして完成です。
シーズニングこの後、川崎市のお客様と東京都のお客様のπチェアを制作していく予定(予定は流動的)ですが、まずは座板用の板を荒削りしてシーズニングしておきます。

シーズニングとはあらかじめ少し分厚く削っておき、周りの環境に馴染ませてさらに反りやねじれを出させておくことです。こうして一定期間置いておいてから正式な厚みに削ります。

手の怪我のせいで、その回復具合を見ながら制作予定を立てていくので、これからの制作予定も流動的になりますが、まずは椅子やちゃぶ台、スツールなどの小さめの物から制作していきます。そして徐々にテーブル、机、書棚、ベンチなどの大きなものへと移っていくつもりです。
2018.10.01
「再再開」
手の怪我の方はまだまだ完治には至りませんが、先々週の末ぐらいからまた少しづつ仕事を再開しています。在庫品のご注文(桜の円卓、クラロウォールナットパーソナルデスク)をいただいたお客様に発送の手続きをしたり、ふるさと納税のご注文品を発送したり…。

山桜のちゃぶ台そして、石川県のお客様のご注文「山桜のちゃぶ台」も制作を再開し、ようやく完成に至りました。
鉋掛け鉋掛け3枚接ぎにして、一昼夜置きます。その後ボンドが乾いてから鉋掛けをします。
山桜のちゃぶ台山桜のちゃぶ台円形にカットし、木端(こば)を「蛇腹面」に削ります。

脚の方はすでに完成していましたので、いよいよオイルを塗って仕上げます。
山桜のちゃぶ台山桜のちゃぶ台そして組み立てて、さらにワックスを塗り、完成です。
続いてこれから可児市のお客様のカウンターチェア2脚を制作していきます。手の治療、リハビリを続けながら少しづつ少しづつ仕事をしていきます。
2018.09.20
「リハビリの日々」
彼岸花工房の周りには彼岸花が咲き始め、秋らしくなってきました。過ごしやすい気候になり、本来ならばこれからバリバリ仕事…というところですが、私はそうもいかず…。

先々週また3度目の手術を受け(もちろん少しでも早く治るようにするためですが)、現在はまた治療とリハビリに専念という状態です。なんとか来週ぐらいにはまた少しづつ仕事が再開できるといいなと期待している所です。

ところでその手術を受ける直前に、ご注文をいただいてお待たせしているお客様にメールで近況報告と納期の大まかな予想をお知らせいたしました。私としては本当に申し訳ない気持ちでいっぱいで、心配をしつつメールを差し上げたのですが、どのお客様からも本当にありがたく温かいお返事をいただき、本当にうれしく思いました。

「東京都 I様」
お怪我の具合、少しづつ良くなっているとの事で安心いたしました。椅子は急ぎではございませんので、どうぞご無理なさらないようお願いいたします。来年になっても構いません。楽しみにお待ちしております。素敵な椅子が来る前に少しずつリビングを片付けておきますので…。

3回目の手術も無事に終わりますよう、心よりお祈り申し上げます。

「東京都 K様」
第一報をいただいたときは、正直なところ納期は1年後かなと思いました。手、特に指のケガはリハビリも含めてかなり時間が掛かることは、シロウトでもなんとなく分かります。本当のところは、すぐにでも欲しいのです。マスターを取得するため、本は増えテーブルに積読。荷物部屋を書斎にしましたが、イスで課題図書を読むだけで流石に中途半端な状態です。はたと閃き、ティーテーブルなら机の代わりになるかとHP拝見しましたが大き過ぎるのですね。

そもそも佐藤さんにたどり着いたのは、前述の書斎に机と書棚が必要になり、ネットでいろいろと調べた結果です。HPには正直に何でも書いてあり勉強になりましたし、自分の感性に合う方ではと思いました。家具のシロウトの問い合わせに対し真摯にご対応いただき、両耳を残す注文にも応えたいと返していただいた作品はやっぱり使いたいのです。

佐藤さんが諦めないなら私も待ちます。それまでの多少の不自由は甘受します。全快に向けて全てを注ぐべきところ、私の注文で却ってご負担をお掛けすることになっているのではと思い返信いたしますが、ご無理せずに一歩一歩前進してください。夜半に失礼しました。

「岐阜県可児市 M様」
なかなか大変ですね。今使っている椅子がしっくり来ないので、お願いしました。直ぐに必要ではなく、佐藤様の体調に合わせて作業してください。無事の納品を楽しみにお待ち申し上げます。

「福岡県福岡市 S様」
納期については、2月以降の見込みのこと、全く問題ありません。むしろ、少しずつ快方に向かわれているようで、安心しました。佐藤さんが自信をもって製作に取り組まれ、会心の作が出来上がるのを気長に、楽しみに待っています。

納期が遅れ、焦る気持ちでいっぱいなのはプロとして、受注者として当然のことと思います。怪我・リハビリの痛みよりも辛いことでしょう。ですが、少なくとも一度、佐藤さんの作品と出会ったことのあるリピーター・ファン(私も含めて)は、待つだけの価値があることを知っています。大多数の方が事情を理解し、応援していることと思いますよ。手術、リハビリ、職場復帰とにかく、佐藤さんの思うペースで進めて下さい。

スケジュールがはっきりした時点で、またご連絡下さい。横浜でお会い出来るのを楽しみにしています。

「石川県金沢市 M様」
ご連絡、有難うございます。こちらの方は、急いでおりませんので、来月でも再来月でも良いです。しっかり怪我の養生をして下さい。

「川崎市 M様」
いつも里山便りを拝見しておりますが、少しずつ製作を再開されてるご様子を嬉しく思っておりました。しかしまた手術を受けられるとの事、完全に復帰するまではまだまだ時間がかかりますね。

私の注文品は以前お伝えした通り納期には拘りません。一生使うものを作って頂くのですからゆっくりと待ちます。ただテーブルに関しては保管して頂いている状態ですので、もし佐藤様の方で先に納品したいとの意向がありましたら仰って下さい。よろしくお願いします。

皆様…本当に、本当にありがとうございます。皆様の言葉が治療、リハビリの力になります。とにかく早く治して復帰できるように頑張りたいと思います。

そのリハビリですが、メジャーリーガーの大谷選手の肘の手術についてテレビでも言っていましたが、本当にリハビリが大事で大変です。損傷した部位の骨や筋肉組織の再生を待ちつつ、動き方を忘れた腱や筋肉、動かさない間に衰えた筋力、損傷部に影響されて動きが悪くなった部位など、すべてリハビリで取り戻していかなくてはなりません。

手のリハビリ手のリハビリそれはリハビリの先生の力とともに、自分自身の努力が欠かせません。

これから少しづつ気温が下がってくると余計に動きが悪くなってきますから、今まで以上に努力も必要です。そんな感じで頑張っている所です。
お手紙ところで、先月「ふるさと納税」からの注文を受けて制作し、お送りした方から手紙が来ました。

前にも書きましたが「ふるさと納税」の場合は基本的に直接お客様とやり取りをすることはないので、お声を聞かせて頂けるとは思っておらず、大変うれしく思いました。(怪我のせいで、もしかすると納期が遅れるかもしれないというご連絡は入れさせていただきましたが…。)

素敵なちゃぶ台、届きました。おけが、大丈夫ですか。もっと時間がかかると思っていました。無理されたのではないですか。

置いただけで、部屋が上質になった気がし、上に置いた料理も、いちだんと引き立ち、注文して良かったです。ありがとうございました。

ちゃぶ台ちゃぶ台宮城県石巻市双葉町のお客様でした。日々の暮らしの中でこのちゃぶ台が少しでも癒しになってくれればと思っています。
ちゃぶ台ちゃぶ台また、石川県金沢市のお客様の山桜のちゃぶ台も制作中(一時中断)です。

こんな感じになっています。仕事再開後、天板を制作していきます。
2018.08.24
「その後」
怪我の状況皆さんにご心配をおかけしています。私の怪我の状況ですが、本当に少しづつですが良くなっていっています。でも完全復帰にはまだまだ時間がかかりそうです。

とはいえ毎日リハビリに通い続けながら、少しづつできる事を始めています。できる事と言ってもまだほんの少しですが…。
工房のお祓いまずはともあれ、仕事を始める前に工房のお祓いをということで、お酒とお塩とで清めました。まぁ気分的なことですけど、2度と怪我をしないように…。

とりあえずできそうなことからということで、ふるさと納税の注文をいただいている「胡桃(クルミ)のちゃぶ台」から取り掛かりました。試運転という感じです。どんなことが出来てどんなことが出来ないのか、自分でもやってみなければ分からないというのが今の状態です。

蟻組み(天秤差し)」は何とかうまくできました。
蟻組み(天秤差し) 蟻組み(天秤差し) 蟻組み(天秤差し)
工房での作業工房での作業そんな感じで「今できる事は何か」を探りながら、少しづつ動き始めております。
お待たせしているお客様にはまた個別にご連絡を差し上げるつもりでいますが、まだまだ時間がかかりそうで大変心苦しい思いです。何卒ご理解をいただけましたら、うれしいです。よろしくお願いいたします。
2018.07.30
「闘病記 その2」
そんなわけで、今回の入院は私にとって色々な意味で意義ある時間、自分を見つめなおす大事な時間となったのです。普段ちょっとしたことで他人に腹を立てたりするダメ人間な私ですが、「人に親切にすること」「感謝すること」など多くのことを反省させられました。

前回書きましたが、入院中は怪我の瞬間を思い出すと、後悔と悔しさ、苛立ちなどがつのるばかりで(救急車で運ばれていく間中私は激痛に「痛い、痛い!」という言葉と「くそっ!馬鹿野郎!」という言葉を繰り返していました。もちろん自分に対する怒りです)、仕事のことを考えてもどうしようもないので、いっそすべて忘れてみようとひたすら読書をしておりました。

読書学生時代や社会人になりたての頃は、結構たくさんの読書をしたものですが、だんだん読書からは遠ざかり(仕事関連の本や趣味に関連した本などは別ですが)、長く本から離れていたので久しぶりにゆっくり楽しみました。

宮本輝氏の「草原の椅子」に書かれていた次のような言葉は、今の私の心に引っ掛かりました。

「ものがいっぱい詰まっている容器には、もうどんなことをしても、それ以上は入れへん。いっぺん中身を出さなあかん。そうしたら、やっと新しい物が入れられる。人間もおんなじやで。自分をからっぽにする。自分だけの価値観とか、長い年月のあいだに培われた習慣や視野や固定観念を、根こそぎとは言えんまでも、いっぺん自分の中から出して、自分を新しい容器にする。…」

「正しいやり方を繰り返しなさい。」

ところで現在は毎日病院へリハビリ(と週1回の診察)に通っています。このリハビリの先生が全く素晴らしい方で、とても親切に一生懸命リハビリをしてくださいます。いろいろな話をしてくださいますが、つくづく人間の体のすごさというか神秘みたいなものを感じます。

けがをした左手の薬指と小指はもちろん徐々に動かしていますが、大丈夫だった親指、人差し指、中指もやはり動かしていないと脳のその指を司る部分が小さくなっていき、動かし方を忘れてしまうのだそうです。だから、「できるだけ動かしてください」とのことです。

ケガをした薬指、小指も痛みに耐えながら動かそうとしますが、まだ思うようには動いてくれません。しかし、続けていると少しづつですが動いてきます。指や脳が動かし方を忘れているのですね。普段何気なく動かしている手も、実はそういう学習の中で動かし方を獲得したものなのですね。

あれほど大きなケガをして複雑な手術をした薬指と小指ですが、なるべく動かさないようにじっとしているのだろうなと思っていたら、さにあらず…手術の次の日からリハビリが始まり、少しづつ動かしていました。びっくりしました。医療はどんどん変わっていくのですね。

家に戻った私は(じっとしてられない性分なのがいけないのですが)「何かできる事はないか」とか「できるだけ自分一人でできるようにしたい」という気持ちから、ついいろんなことをしてみようとします。「感染症にならないように気を付けて下さい」と先生から言われているので、気を付けてなるべく控えてはいるのですが…。

しかし、右手だけでは本当に出来ないことが多いですね。ズボンの紐をしばるなんていう簡単なことさえできません。もちろん、右手で右手を洗ったり、掻いたりすることは絶対できません。在庫品の注文があったので段ボールに入れて梱包しようとしましたが、段ボール箱を組み立ててガムテープで止めることも一苦労です。当たり前なんですが、不自由さを身に染みて感じました。

私の指は現在、骨や腱などが完全に再生してくるのを待ちながらリハビリを続けています。リハビリの先生から聞いた話ですが、骨や腱の再生には普通の食事の中でカルシウムなどを取るのが一番良いのだそうです。よく「カルシウムサプリ」だとか「ビタミンサプリ」だとかを飲めばいいように思っている人もいるみたいですが、あれはだめだそうです。

ある日の朝食やはりバランス良い食事の中で取るのが一番。そういうわけで、我が家では毎食私の体のために良い食事が並ぶことになりました。

これはある日の朝食です。牛乳は毎食欠かせません。ビタミンCを取るためにフルーツも大事です。夕食では血を作る食材も大事なので、肉やレバーなども今まで以上に食べます。魚もタンパク質やカルシウムなどが入って大切ですから、よく食べるようになりました。なんだか病院食が続いているような気分ですが。(笑)

もちろんアルコールは当分の間禁止です。あぁ早くビールが飲みたいっ!…そんな感じで私の闘病生活はもうしばらく続くことになるでしょう。(今の段階では、私にもまだ先のことは全くわかりませんが…包帯が取れて、抜糸が終わればもう少し楽に動かせるようになるとは思います。)

しかし、今回の経験で思ったことですが、もちろん「無病息災」に越したことはありませんが、「一病息災」という言葉もあります。今回の経験を忘れることなく、これからの生活に生かして、より一層気を付けて健康に暮らせるようにならなければ申し訳ないと思ったのであります。

私がこんな状態ですから、畑や庭は荒れ放題です。それに最近の猛暑、酷暑もあり、花は枯れ、草は伸び放題(いや、草も枯れるほどの暑さ)です。
畑 畑 庭
夏野菜夏野菜まぁ夏野菜も7月中旬がピークなので、すでに十分いただきましたからいいです。

しかし、本当は今からやるべき秋の準備が今年は出来そうもありません。まぁ仕方がないです。そんな年もあります。
そんなことで、これからも一日も早い復帰に向けて頑張っていきます。そして一日も早く、お待たせしているお客様のもとへ心を込めて精一杯お作りした作品をお届けしたいと思っています。
2018.07.24
「闘病記 その1」
猛暑今や日本一暑い県となった感がある岐阜県です。草も枯れる暑さに驚いています。みなさんお変わりないでしょうか?
仕事中の怪我実は私…7月14日(土)に仕事中、機械で結構大きなけがをしてしまいました。すぐに救急車で運ばれ、緊急手術、即入院となってしまいました。

あとで聞きましたが、手の怪我の場合は脚や腰など他の部位の手術に比べて軽く見られ、入院はまず無く95%家に帰されるそうですが、即入院というのはそれぐらい(手としては)大きなケガだったようです。

とりあえず2回の手術はうまくやっていただけたようで、一昨日退院することができました。とはいえ包帯が取れるのはまだ先で、すでに始めていますが、当分リハビリを頑張らなければなりません。

病院食病院食私はこれまで本当に健康で、入院などほとんどしたことが無く、もちろん手術も始めてでした。9日間の入院の中で2回も手術をしたというのは私としてはびっくりの経験です。

病院は医師も看護士さんもリハビリの先生もみなさん良い人ばかりで、快適(入院が快適というのは変な言い方ですが)な入院生活でした。その9日間は私にとってはある意味大事な時間だったなと思います。

一番思い知らされたのは「感謝」「人のありがたみ」「おかげさま」ということでした。

救急車でたまたま運ばれた病院で、私が指定したわけではないのですが、手の専門外科(比較的少ないようです)があり、岐阜県内ではトップクラスの治療をしていただけます。医師(先生と呼びます)も素晴らしい先生で、難しい手術でしたが何とかうまくやって頂けたようです。看護士さんたちもたくさんみえて、親切にお世話をしていただきました。

それにこれから一番お世話になるであろうリハビリの先生が、本当に素晴らしく親切な方でした。(手、指のリハビリでは岐阜県一という評判の方です)そういう先生方には本当に「感謝」という言葉しかありません。

そしてもう一つそれに勝るとも劣らぬ「感謝」は、「お客様」に対してです。入院直後は私自身ショックが大きくて「今は何も考えたくない」という思いが強く、忘れるためにひたすら読書をすることにしました。しかし、数日して少し落ち着くと、まずは現在注文をお受けしているお客様に連絡をしなければならないと思い、すべてのお客様に連絡いたしました。

(キャンセルもやむを得ないな)とドキドキして連絡いたしましたが、全てのお客様に「わかりました。待ちます。それよりとにかく体をいたわり、治すことに専念してください」という、本当に涙が出るような温かい言葉をいただきました。

以下(全員ではないですが)お客様からのメールです。
「東京都 K様」
退院おめでとうございます。とはいえ先日のお電話から察するに、お仕事に復帰されるまで、まだまだ時間がかかることと推察いたします。今はお身体第一に考え治療、リハビリに専念されてください。

デスクも書棚も僕の待つ楽しみが増えたと思えば良いだけです。実のところ本当に楽しみにしています。それでは最近の異常な暑さにはくれぐれもお気をつけください。

「福岡県 S様」
佐藤さん、このたびは大変なことでしたね。心からお見舞い申し上げます。つい2週間ほど前、工房にお伺いした折に、作品のこと、展示会のこと、郡上八幡のことなどを熱心に説明していただいたばかりだったので、大怪我のことをお聞きしたときは、ただただ驚くばかりで今でも信じられない気持ちで一杯です。

むろん、一番のショックは佐藤さん本人でしょうし、仕事のスケジュールも気になっておられることと思いますが、このたびのことは、これまで働き詰めだった佐藤様に「少しは休みなさい」との、神様のお告げかも知れません。

私の方は切迫している事情もなく、納品の遅れも全く支障ありませんので、お医者さんの許しが出るまでは決して無理をなさらず治療〜リハビリに専念されて下さい。怪我のことは専門外なので、よく分かりませんし、何が出来るわけではありませんが、佐藤さんの体力、気力、努力でもって、一日も早く職場復帰の日が訪れることを福岡の地から祈っております。

「東京都 I様」
先日はご丁寧にお電話をいただき、ありがとうございました。ご退院おめでとうございます。ご自宅に戻られましてもまずは養生専一にお過ごしいただき、一日も早くご回復なさいますよう心よりお祈り申し上げます。

椅子は急ぎではございませんので、楽しみにゆっくりお待ちしております。どうぞ宜しくお願いいたします。

「石川県 M様」
突然のお電話でのお話、少々驚きましたが、ともかく、お身体のケアーを優先して下さい。私の方は、急ぎませんので。

楽しみにしていたので、少し残念ではありますが、楽しみは後に取っておきます。

「浜松市 H様」
(私が退院したことをお知らせすると)佐藤様、よかったです。リハビリ頑張ってください。よくなってきた時に、いすを注文したいのですが、連絡いただければ幸いです。

「川崎市 M様」
退院おめでとうございます。お電話頂いた時は突然の事で驚きました。ご家族共々大変な思いをなさったと思いますが、まずは生命の危険には至らなかった事が何よりです。

そして佐藤さんがこれまで研鑽を積んで来られた職人としての技術がどうやら失われずに済みそうな事にもホッとしております。リハビリがどれくらい大変なものかは想像するしかありませんが、必ず乗り越えてまた素晴らしい家具を生み出してくれると信じております。

私の注文品の納期につきましては電話でもお話した通り、延びても全く構いません。新居への引越しは年が明けてからになりますので年内に納品頂いても人の居ない家にポツンと置かれて家具に申し訳ないな、と思っていた所でした。やはり届いた時から早速使い始めたいとの気持ちはずっとありましたので、むしろ延期は喜ばしいぐらいです(笑)。気長に待ちますのでくれぐれもご自愛下さいませ。

本当にありがたい言葉です。こういう言葉を聞くと、「頑張って一日も早く治すぞ!」とリハビリや復帰に向けての励みになります。お医者様をしてみえるお客様からは「知り合いの医者で手の専門家がいるから、いつでも言ってください」と心強く、温かい言葉もいただきました。

しみじみと「自分はお客様に支えられて仕事ができているのだなぁ」と思い知らされ、つくづく「いいお客様に支えていただいているなぁ」と思いました。「人のありがたみ」を再認識させられました。

栓(セン)のこたつ座卓栓(セン)のこたつ座卓そして言わずもがなですが、家族に対する感謝です。家族のことですから多くは書きませんが、一生懸命やってくれ、心配してくれました。

もちろん、一番感謝すべきは家族です。(猫たちも私がいないことにうすうす気づいているようでした。)
仕事中の怪我また、救急車で派手に運ばれて行ったので近所の方は皆知ってみえて、何人もの方が病院までお見舞いに来ていただきました。退院後も私がリハビリに通うことを言うと(まだ片手しか使えないのを見て)「病院まで送っていってあげるよ」と言ってくださる方もみえました。

(つづく)
2018.07.12
πチェア」
先日西日本を広範囲にわたって襲った豪雨ですが、被災者の方には心からお見舞いを申し上げます。

私の住む岐阜県もかなりの被害が出ました。妻の在所である郡上八幡も市内を流れる清流吉田川が濁流となり恐ろしい姿に変わっていました。普段は穏やかな川ですが、もう少しで橋の欄干にまで届くかというほどの流量になっていたそうです。
郡上八幡の吉田川 郡上八幡の吉田川 郡上八幡の吉田川
我が富加町は一部地域で川(長良川の支流津保川)が氾濫し、避難をされた方々もみえました。その津保川のすぐ上流地域(関市上之保地区)ではやはり氾濫し、かなりの被害が出ました。この暑さの中でその後の復旧も大変なことと思います。

私の地域は無事難を免れました。本当にありがたいことと思わなくてはいけません。普通に仕事が出来ています。

栓(セン)のこたつ座卓栓(セン)のこたつ座卓そんな工房では、栃木県足利市のお客様の栓(セン)のこたつ座卓が完成し、納品を待っています。
栓(セン)のこたつ座卓栓(セン)のこたつ座卓今回のこたつは少し小ぶりのかわいいこたつです。それでも「一枚板の雰囲気が味わいたい」とのご希望で耳付きの2枚接ぎ天板で制作いたしました。

どんな風に仕上がるかなぁと思っていましたが、私も思った以上にいい感じになったように思います。

そしてもう一つ、現在東京都のお客様のπチェア フラット肘型の制作が進んでいます。以前も書きましたがこの椅子(πチェア)は普通の椅子と違ってかなり複雑な工程で仕上がっていきます。ですから、その工程を書きだすのはほとんど不可能です。前脚、後脚、座板、肘(背)などの各パーツがほとんどすべて同時進行で加工されて作られていくのであります。加工工程表などと文章に書くことも難しいです。すべては頭の中に入っています。
パイチェアの制作 パイチェアの制作 パイチェアの制作 パイチェアの制作 パイチェアの制作 パイチェアの制作 パイチェアの制作 パイチェアの制作 パイチェアの制作
吸い付き桟加工座板裏には吸い付き桟の加工がしてあります。
座ぐり加工座ぐり加工座ぐりの加工です。

折り返し地点は過ぎたかといった感じです。もうひと頑張りです。
2018.07.06
「大雨列島」
長良川ニュースでは、全国的に大雨の被害のニュースが流れています。

我が富加町は今のところ大きな被害はありませんが、近隣の町では通行止めや避難指示などが報告されています。本日材木を買いに岐阜市まで行きましたが、長良川の水量が相当増えていて怖いほどでした。
工房では、山口県のお客様の桜の学習机セットの出荷を終えました。うちではたいていの場合、ヤマト運輸の「らくらく家財宅急便」を使います。うちの場合大きな家具を作って送ることが多いので、2人態勢のこの運送形態は便利で安心(2人のわりに比較的安価)だからです。一応梱包もやってくれるのですが、商品として出荷するのですからすべて運送屋任せでは心配になります。

梱包そこで、まずうちの方でここまで梱包をしておきます。
梱包その後で、運送屋さんにさらに梱包をしてもらいます。こうして2重に梱包します。

到着は1週間先です。無事到着を祈ります。
こたつ座卓さて、現在制作中の栃木県足利市のお客様の栓(セン)のこたつ座卓も佳境に入って来ました。

組み立ててしまってからでは塗装がしにくいので、部材の段階であらかじめ塗装をしておきます。そして組み立てをします。組み立ては2回に分けて行うので、2日かかります。
こたつ座卓この後で、もう一度仕上げの塗装をします。
こたつ座卓こたつ座卓天板の方も仕上げをしていきます。あとは塗装を残すのみです。もうしばらくしたら完成です。

そして、同時に東京都のお客様の「πチェアフラット肘型 2脚」の制作に入りました。

暑い夏…工房の中は猛暑となるので本当はあまり仕事もしたくないくらいですが、どういうわけか毎年7月、8月は逆に一番忙しいぐらいだという印象があります。なぜかなぁ?いずれにせよ、制作も熱く頑張っています。
2018.07.03
「野菜づくし」
学習机セットタチアオイは、一番上まで花が咲く頃に梅雨が終わるのだとか…確かに天気予報ではそろそろ梅雨の終わりの声が聞こえ始めています。

そう思うと自然の時計は不思議に正確なものですね。
学習机セット毎日私が畑から野菜をいっぱい取って来て台所へ持ってくるので、それを料理する妻が悲鳴を上げています。「もう!使うのが大変なんだからね」と…。

そんなわけで我が家の食卓は、夏場は「野菜づくし」の食卓となってしまいます。肉類が乏しくなってしまいますが、旬の物が一番じゃないでしょうか。
学習机セットなすびもみ、なすびの煮物などは私の大好物です。夏場はゴーヤーとシーチキンのマヨネーズあえがすごくいいです。食欲がない時でもこれはどんどん口に入っていきます。

キュウリのキュウちゃん…今年はこれで何回目だろうか?とにかく相当食べています。ピーマンやシシトウもおいしいです。ミンチと一緒に甘く煮たり、焼いてしょうゆをつけて食べたりなどは定番です。

今年初めて気づいたのは、ズッキーニのおいしさです。しょうがと一緒にもんで食べましたがすごくおいしいです。また揚げてから麺つゆに浸した物もさっぱりしておいしいです。もちろん焼いてもおいしいです。

学習机セット学習机セットさて、山口県周南市のお客様の「桜の学習机セット」は完成しております。
学習机セット最終的に引き出しストッパーをつけたりなどの仕上げ作業を行うのですが、こういう作業が結構難しいです。
学習机セット蟻組み(天秤差し)」もいい感じに決まりました。
こたつ座卓こたつ座卓そして、現在は栃木県足利市のお客様の栓(セン)のこたつ座卓を制作中です。2枚の板を平面削りしてから、接ぎ合わせていきます。

隠し雇い実接ぎ」の加工です。ルーターで溝を掘り、さらにビスケットジョイントの加工もしていきます。
こたつ座卓こたつ座卓ハタガネで締めてくっつけます。こうして一昼夜置き、次の日に削って仕上げます。
千切り千切り割れがあるところには「千切り」を嵌め込みます。表と裏で千切りの材質を変えてみました。
こたつ座卓脚部本体の加工も進めていきます。少し小ぶりのこたつ座卓です。どんな感じになるのか、仕上りが楽しみです。
2018.06.29
「学習机セット」
学習机セット学習机セット工房では学習机セットが完成に近づいています。前回の里山だよりに書きましたが、「蟻組み(天秤差し)」の加工も最終仕上げです。

入隅の細かいところまでノミで丁寧にそぎ落とします。そして胴付き面の直角を確認し、入り面を取って仕上げます。
学習机セット学習机セット向う板との組み合わせは「あられ組み」の加工をします。
学習机セット学習机セットすべての板に鉋掛けをし、仕上げをしたら組み立てます。
学習机セット学習机セット箱の直角(正確には直角ではないですが左右均等になっているかどうかということ)を確認します。歪んでしまう場合はこうしてハタガネで少し締めておきます。

一日置いてボンドが乾いたら、削っていきます。まずはカンナの刃を研ぎ、台を調整します。
鉋使う鉋は右から台直し鉋(鉋の台を削って調整)、荒仕上げ鉋(主にボンドを落とす)、中仕上げ鉋(ある程度まで削り落とします)、仕上げ鉋(最終仕上げ)、小鉋(面取り)という5種類です。
学習机セット作業台を上手に利用して削っていきます。
学習机セット学習机セット仕込作業です。ぴったりと納まるまで何回も削っては入れ、出しては削りを繰り返して行きます。詳しいことはこちらにも書いてあります。
引き出しの取手引き出しの取手取っ手の加工です。一つ一つこうして手作りしていきます。
引き出しの取手 引き出しの取手 引き出しの取手
こうして机とデスクサイドチェストの加工はすべて終わりました。最後のアイテムである本立ても完成し、塗装へと進んでおります。山口県周南市のお客様、お待たせしました。もう少しで完成です。
本立て 本立て 本立て
同時に、現在は栃木県足利市のお客様の栓(セン)のこたつ座卓の制作に入りました。

ここのところ毎日暑くてたまりません。工房の中はうだるような暑さです。特に午後3時から7時ぐらいが一番辛いです。しかし、まだまだ先にお待ちいただいているお客様が沢山いらっしゃいますので、頑張らないといけません。お茶と塩をなめて熱中症にならないように頑張りたいと思います。
2018.06.20
「ユーチューバー」
ポテトサラダ畑で取れた新じゃがで妻にポテトサラダを作ってもらいました。おいしいです。ジャガイモは形(かた)も大きく肌もきれいで、今年も大豊作でした。
桜(サクラ)の学習机セットさて工房では、山口県周南市のお客様の桜の学習机セットを制作中です。チェストの側(がわ)を組み立てます。
学習机セットのチェスト学習机セットのチェスト引き出しの擦り桟を仮組みし、鉋で目地払い(段差をなくして面一(つらいち)にすること)をします。
学習机チェストの組立学習机チェストの組立全体の組み立てです。ハタガネを何本も使って組み立てています。結構大変です。ボンドが乾くので焦りますし…。

こんな時いつも「プレス機があればなあ…」と思います。(しかし、大きなプレス機は置く場所の問題があるので購入できずにいます。)
さて、ここから引き出しの制作にかかっていきます。机とチェストの6杯分です。毎度おなじみの「蟻組み(天秤差し)」の加工です。毎度言いますが手加工です。まずは「墨付け」の作業です。「け引き」という道具を使います。
学習机の引き出し 学習机の引き出し 学習机の引き出し
学習机の引き出し学習机の引き出し割り付け用の治具を使って墨位置の印をつけます。
蟻勾配の墨付け蟻勾配の墨付けそして蟻勾配の墨を付けます。前にも書きましたがこの墨付け作業がとても大切です。

この墨位置が狂っていたら元も子もありません。0.1〜0.2mmという精度の加工ですから…。
いよいよ鋸で引いていきます。ここからは動画をご覧ください。(早送りですが…。)
蟻勾配の鋸引き作業蟻勾配の鋸引き作業そもそもが大変細い(0.1mmぐらい?)墨線のさらに墨外を狙って鋸で引いています。
蟻勾配の鋸引き作業蟻勾配の鋸引き作業すべての鋸引き作業が終わった後、さらにノミ作業が楽になるように鋸で引いたり、穴をあけたりしておきます。
蟻勾配のノミ作業そして次はノミ作業です。まずは使うノミを全て研ぎます。ノミ作業は(ずっと同じ姿勢を続けるので)毎回腰に来ます。
引き出しの加工こうして引き出しの加工が進んでいます。
2018.06.15
「ジャガイモの収穫そして夏野菜の成長」
栗の小さな飾り棚栗の小さな飾り棚が完成し、お届けをしてきました。

「自然な感じ」ということと、ある程度の用途とサイズをお聞きして、制作しました。「思ってた通り!」と喜んでいただいて、よかったです。
栗の小さな飾り棚サプライズで織部の陶器を埋め込みましたが偶然にも「私、織部(陶器)の大ファンなんです!」と言って、「やっぱり佐藤さんと感性が同じなんだわ」と大変喜んでいただきました。猫が好きなことも同じでした。
蟻桟加工こんなシンプルな棚ですが、蟻桟を加工して板を組み合わせてあります。ネジはもちろん接着剤も一切使っていません。
チェリー(桜)の学習机セットチェリー(桜)の学習机セットさて、工房では引き続きチェリー(桜)の学習机セットの制作中です。天板に鉋掛けをし、吸い付き桟の加工をします。
チェリー(桜)の学習机セットチェリー(桜)の学習机セット天板を仕上げ、一応本体が完成しました。
チェリー(桜)の学習机セットチェリー(桜)の学習机セット引き出しは後回しにして、続いてデスクサイドチェストの加工に入っていきます。部材の加工をし、鉋掛けをして仕上げ、組み立てに入ります。
木の鉢先日制作した木の鉢は我が家でも使っています。これは山桜の大きめの鉢(直径27cm、高さ5cm)です。

畑で取れた野菜のマリネを入れて食べました。料理が一層おいしく見えます。(実際おいしいですけど)
ジャガイモの収穫さて、本格的な梅雨になりましたが、昨日晴れ間を見計らってジャガイモの収穫をしました。ジャガイモの収穫はよく晴れた日というのが鉄則です。

少し成長が遅い一列だけ残して7列分を一気に掘りました。暑くて大変でした。
ジャガイモの収穫ジャガイモの収穫結果はまずまず豊作と言えるのではないでしょうか。形も大きく肌もきれいなジャガイモが収穫かご3箱分取れました。

大きさに分けて袋に入れ、蔵の中に保存しておきます。これでまた1年間おいしいジャガイモが食べれます。もちろん親戚や知り合いにもおすそ分けをする予定です。
ジャガイモの収穫この写真を見れば分かりますが、ジャガイモは種イモの上に実ができていきます。ですから種イモを植え付けてから土寄せをして、上へ土を盛ってやらなければいけません。

最近は「基肥だけで追肥が要らない肥料」とか「マルチ」をして植え付けるとかいろいろ手抜きをする方法が言われていますが、私はそれはナンセンスだと思っています。

「追肥、土寄せ」は大変重要な作業ですし、そもそも茎葉が大きく育ってこれば雑草はそんなに生えません(ジャガイモが雑草に勝ってしまいます)から、マルチの必要もありません。

トマトトマトは私の胸のあたりまで育っています。
ミニトマトミニトマトはこんな感じ。基本的にほったらかしですが、あまりにも密集すると風通しが悪くなるので、適当に芽を間引いたり葉をちぎって取ったりしています。
イエロートマトアイコこちらは畝が余ったので植えた「イエロートマト」と「アイコ」。

こちらこそほったらかしなので、このありさまです。ここまで密集してはうまくありません。少しは手を入れなければいけません。
スイカスイカはある程度実のめどが付きました。一株に4個ぐらいにしてあとは千切って取ったり、もう花が付かないようにしました。

そして、猿に取られないように全体に網をかけておきました。あとは大きくおいしく育つのを待つばかりです。
メロンメロンの方は、実のところに印を付けて様子見です。こちらも一株に8個(欲張り過ぎか?)ぐらいまでにするつもりです。
ズッキーニズッキーニはお勧めです。簡単に出来ますし(受粉の作業だけは必須です)、おいしいです。
ナスナスナスも実がつきだしました。

すでに初物は猿に食べられました。これからは少し小さくても早めに収穫するつもりです。
サツマイモとゴーヤサツマイモ(紅はるか)とゴーヤは、いよいよジャングルになってきました。ここまで育てばもう大丈夫です。実ができるのを待つばかりです。
2018.06.08
「梅雨から夏へ」
工房の庭花盛りだった頃も過ぎ「jagar's garden」は少し寂しい感じになっています。それでも、なんだかんだ花は次から次へと咲いてくれています。

アジサイ、ペンステモン、ホタルブクロ、ゴテチャなどが今はきれいです。タチアオイ、ダリヤなどが花芽を膨らませはじめました。
ジューンベリーの実ジューンベリーの実今年はジューンベリーの実が豊作でした。しかも鳥にやられることもありませんでした。

いっぱい取って妻にジャムを作ってもらいました。木の下には取り切れなかった実がたくさん落ちています。
源平シモツケこれは「源平シモツケ」という花。同じ木に赤い花と白い花が咲きます。植えて4年目ぐらいになりますが、だいぶん大きくなってきました。
工房の庭庭の中央にこしらえたベンチに座って東屋(あずまや)の方へ向かい、庭全体を眺めながら猫のジャガーとリンを傍らにしてビールを飲むというのが最近の楽しみです。
ジャガイモ畑のほうではジャガイモがだいぶん枯れてきて、もう少ししたら収穫をしても良いという合図です。(もうすでに少しづつ掘っては新じゃがを食べていますが…。)

当分雨が続くようなので、天気を見ながら掘る日を決めます。
スイカの受粉この頃は毎朝畑へ行くと必ずすることがスイカの受粉です。雌花を見つけては雄花の花粉をつけてやります。雄花にも賞味期限(?)がありますので、できるだけ元気な雄花の花粉をつけてやります。

そして、受粉させたら目印にひもを縛り付けておきます。
スイカの受粉スイカの受粉放っておけば虫も媒介してくれますが、確実にさせるためにこうして人工授粉を行っています。
トマトは2本仕立てにするのが、昔から変わらぬ私のやり方です。うちのトマトはよそのトマトと比べると、(このくらいの時期までは)少しやせているように見えます。でもそれでいいのです。

私のやり方は、そもそも基肥は一切無しです。(2月に牛糞堆肥を混ぜておいたのと、植え付けの前に苦土石灰は混ぜてありますが。) そして様子を見ながらこれから少しづつ追肥をしていきます。
トマト一段目のトマトが少し大きくなってきた頃にまず一回追肥をしておきました。経験上このやり方が一番いいと思っています。病気になりにくいし、甘くておいしいトマトができます。

でもこれはあくまでも自己流ですから…このやり方がたまたま我が畑(土)に合っているだけということかもしれません。あまり参考にはならないと思います。
キュウリキュウリも毎日取れるようになってきました。
キュウリ数年前から毎年作っているのが「夏さんご」という種類のキュウリです。比較的まっすぐの形の良いキュウリがいっぱいできますし、病気になりにくいです。
ナスほかにもナスやピーマン、シシトウ、サツマイモ、ゴーヤなど順調に大きくなっています。いよいよ夏です。
栗の小さな飾り棚さて工房では、通常の注文制作の日常に戻っています。関市K様の栗(クリ)の小さな飾り棚はおおかた完成し、最終塗装に入りました。
桜の学習机セット桜の学習机セット現在は山口県周南市のS様の桜の学習机のセット(机、デスクサイドチェスト、本立て)の制作中です。

梅雨本番、工房の中でひたすら制作の日々です。
2018.05.29
「祭りの後」
創作家具の展示会創作家具の展示会5月25日から3日間にわたって可児市文化創造センターで行った展示会が終わりました。

昨日は後片付けや商品の配達、未発送の商品の発送などで一日が過ぎ、今日はまだ後片付けが終わっていないのでそれをやったり、残務整理をしたりで過ごしました。

しかし、今日になってちょっとホッとしたというか、疲れが出てきた感じです。広いホールでの個展でしたので数も用意しなければならず、約30品目以上150点以上の作品を用意しました。

創作家具の展示会創作家具の展示会たった一人でそれだけの制作はもちろん大変ですが、搬入や搬出も大変でした。しかし、沢山の方にお手伝いいただいて何とか終えることができました。

以下展示会の様子です。
創作家具の展示会 創作家具の展示会 創作家具の展示会 創作家具の展示会 創作家具の展示会 創作家具の展示会 創作家具の展示会 創作家具の展示会 創作家具の展示会
遠くから来ていただいた当工房のお客様も何人もみえました。ほかにもお買い上げ、ご注文いただいたお客様など、ご来場いただいた皆様ありがとうございました。

若い高校生のような子たちも来ていただいたので聞くと、学校でデザインの勉強をしているのだとか…そんな子たちにも見て頂いたのがうれしく感じました。個展は何かと大変ですが、またいつかできればと思います。 さて、これから怒涛のようにお待たせしている皆様のご注文の制作にかかっていきます。秋までノンストップです。あまりボーッとしていられません。がんばらなくちゃ。

木のボウル(鉢)本日、玉ねぎの収穫だけしておきました。今年は出来がいいです。たくさん収穫できました。新玉ねぎはおいしいですよ。
2018.05.21
「美しい里山風景は」
畑のじゃがいも畑ではジャガイモがだいぶん大きくなってきました。大きくなりすぎて、先日の雨で倒れかかっているものもあります。花も咲きはじめました。来月の収穫が楽しみです。
畑の野菜そのほかの野菜もまずまず順調に育っているようです。
ところで、我が工房の周りには畑や山が広がり、のどかな里山風景となっています。来る人の多くが「本当に静かでいいところですね。こんなところに住みたかった…」などと言っていただけます。

里山風景しかし実際には(高齢化に伴って)畑も作らず耕作放棄地も増え、草刈りや山の下草刈りなどの管理もされていないところが増えて来ています。我が畑の周りもそういう耕作放棄地が多いです。
里山風景里山風景ですから、放っておくと草や竹、笹がはびこってどうしようもないことになってしまいます。すでにそういう状態になりかけています。

なので仕方なく、ときどき周りの土地まで草刈りをしてやったりします。そうやって人間が適当に手を入れて管理をしなければ美しい里山風景は保たれてはいかないのです。
「jagar's garden」の方は主役が順々に変わり、少しづつ景色を変えています。デルフィニウムやカモミール、アヤメはそろそろ終わりを迎え、次は初夏の花達の出番となっています。バラ、ペンステモン、コレオプシス、ホタルブクロ、そしてアジサイなど…まだまだ庭の楽しみは続きます。
お庭の花 お庭の花 お庭の花
ジューンベリーの実ジューンベリーの実も赤くなってきました。今年もまたたくさんの実をつけています。鳥に食べられるのが早いか私が取るのが早いか、競争になりそうです。
さて展示会まであと数日となりました。最後の追い込みにかかっています。なんだかんだやることがいっぱいです。ギャラリーだけではもちろん作品を置ききれないので、座敷なども作品で占拠されている状態です。すでに家族には「もう展示会なんかやめてよ」と言われてしまいました。そんなわけにもいかんだろう…。

木のボウル(鉢)小物の最後のアイテム「木のボウル(鉢)」の制作をしました。そもそもなぜそれを作ることにしたかというと…工房にはこれまで長年にわたって家具を作ってきて残った端材、残材がたくさんたまっています。うちはテーブルやベンチなど大きなものを作ることも多いので、残材も結構分厚い切れ端であったりします。
木のボウル(鉢)木のボウル(鉢)それを見ていていつか作ってみようと思っていたのが、果物を載せたり、サラダやおかずを盛る「大きめの鉢」でした。

今回それに挑戦してみました。しかし、実際はなかなか難しいです。私はろくろの専門家ではありませんので、道具(削る刃物など)ももちろんあまり持ち合わせていませんし、技術もまだまだ稚拙です。ですから、結構苦労しました。ただ、材料はいいです。売りはそれぐらいでしょう。

木のボウル(鉢)木のボウル(鉢)それでも何とかいくつかを作り上げてみました。塗装もおかずを入れても大丈夫なように専用の塗料を使います。もちろん健康塗料です。

もう少しで完成です。みなさん、もしよかったらぜひ展示会にお越しください。誰も来ないとサビシイですから…。(笑)
2018.05.17
「スクランブル」
パノラマ撮影の庭iPhoneにパノラマ撮影の機能があるので、それで庭を撮ってみました。なかなかいい。

天気も良く、山は緑に花もきれいで、うん、いい季節ですな。
バラバラの季節です。アンジェラは毎年本当によく咲いてくれます。
バラバラしかし、ほかのバラはすぐに病気になってしまいます。バラはやはり難しい…まだまだガーデナーにはなれませんね。
お庭の花「jagar's garden」は様々な花が咲いて今百花繚乱です。
お庭の花 お庭の花 お庭の花
畑の玉葱畑では玉ねぎが大きくなってきました。すでに取って食べました。辛みも無く、むしろ甘くてすごくおいしいです。やはり旬のものが一番ですね。
さて、展示会が近づいてきました。小物を制作中です。額も仕上がってきました。鉋で仕上げ削りをしました。床には鉋屑がいっぱいです。
展示会の小物制作 展示会の小物制作 展示会の小物制作
おにぎりスツールおにぎりスツール」も作っておきました。しかし作った矢先から「ふるさと納税」の注文が入るので、結局いくら作っても作りすぎることはありません。悩ましい…。
おにぎりスツール おにぎりスツール おにぎりスツール
おにぎりスツールおにぎりスツール組み立てをして、とび出した部分を切り、仕上げ削りをします。
おにぎりスツール額とスツールの塗装もしました。数が多いのでこれはこれで一仕事です。

そして、現在はまたもう一つ新たな小物制作に入っています。それはまた次回。
2018.05.07
「追い込み」
まずは業務連絡です。昨日「ホールベンチ(CHR011)」についてお問い合わせをいただいたM.S様。どうやらお客様のメールアドレスに問題があるようで返信ができません。よろしければ他のメールアドレスでもう一度お問い合わせいただくか、あるいはお電話でお問い合わせいただきますようお願いいたします。

さて、ゴールデンウィークも終わり、気が付くと展示会まで残り時間が少なくなってきました。作りたいものはいろいろあるものの、時間を考えると出来る事は限られます。なにせ注文の仕事が待っていますから…そちらも焦ります。

展示会準備出来なかったものはまた次回の展示会に出せばいいやっていう感じです。(すでに気持ちは次回の展示会へ?気が早い。)現在は小物の制作にかかっています。

ところで今回の展示会ですが、大体次のようなものを出品予定です。
・山桜(ヤマザクラ)ブックマッチのダイニングテーブル
・胡桃(クルミ)の円卓
・チェリーの円卓
・クラロウォールナットのパーソナルデスク
・セン拭き漆パーソナルデスクと椅子のセット
・胡桃(クルミ)のサイドボード
・楢(ナラ)学習机とデスクサイドチェストのセット
・欅(ケヤキ)一枚板の円座卓
・栃(トチ)一枚板の円座卓
・栗(クリ)のホールベンチ
・胡桃(クルミ)のホールベンチ
・ベニマツのダイニングテーブルとSBチェア、ヒノキ一枚板ベンチのセット
πチェア(ナラ、ウォールナット)
・楢(ナラ)のπチェア特注フラット肘型
・new KOSI-KAKE
・カウンターチェア
・おにぎりスツール
・ちゃぶ台
・木馬
・桜の枝のスツール
・耳付き額(大、中、小)
・ペン立て
・小皿(茶托)
・ボウル、トレー
・一輪挿し

椅子などなど…。もちろん即売品もあります(というか大半は即売品ですけど)。一部(椅子など)は見本としての展示になります。

久しぶりの展示会なので、展示会の感覚を少し忘れております。ですからある意味型にとらわれない変わった展示会になるかもしれません。ほかにもこまごまと準備するものがあって気が落ち付きません。
ピザ会ところで…ゴールデンウィークは結局どこへも行かず、家におりました。と言ってもそのうち3日間はそれぞれ違うお客様を招いてピザ会でしたので、結構忙しく、かつ楽しんでいました。

ピザ会ですが会を重ねるごとにお客様の持ち込みの食材が増えます。バーベキューもしますし、ほかにもパンやローストチキンも焼きます。
ピザ会 パン ローストチキン
ピザピザお腹いっぱいになりますが、でもピザは必ず焼きます。でないとピザ会にはなりませんから。
3日間とも最高の天気でした。庭も花がにぎやかで、お客様も喜んでくれました。
工房の庭 工房の庭 工房の庭
楽しみにしていたシャクヤクも咲いてくれました。
工房の庭 工房の庭 工房の庭
工房の庭オルレアもいっぱい咲いています。というよりむしろオルレアは勝手にどんどん増え、増えすぎて他の花の邪魔になるので出てきた芽を相当な数引っこ抜いて捨てました。1つ抜いては「はい100円」と言いながら…金額にすると何千円ものオルレアの苗を抜いて捨てたことになるでしょう。もったいないけど仕方がないです。

それぐらいオルレアは繁殖力が強いです。毎年種を取って蒔きますが、ただばら蒔くだけでいいです。(蒔く必要もないくらい勝手に生えてきますけど…。) 土なんかかぶせる必要もありません。咲いてほしいところにばら蒔くだけ。簡単です。
工房の庭工房の庭クレマチス、ミヤコワスレも今盛りです。モッコウバラは大体盛りを過ぎましたが、その代わりにバラたちが少しづつ咲き始めました。これから楽しみです。
エンドウイチゴ今年はエンドウもイチゴも豊作で、お客様に取っていってもらいました。イチゴは今年はかなりいい感じです。大きく甘いです。

うちのイチゴは「イチゴの味が」します。変な言い方ですけど、取って付けたような甘さではなく自然の甘さです。おいしいです。それに無農薬ですから、取ったその場で食べれます。この食べ方が一番おいしいです。
畑畑玉ねぎもだいぶん膨らんできました。今月末には収穫できるかな?

ジャガイモは2回目の追肥、土寄せをしておきました。こちらは例年に比べると春先の寒さのせいで(植え付け時期も遅かったので)生育は遅いです。でも大丈夫でしょう。

そんなわけで、まだまだ花と野菜の楽しみな時期がとうぶん続くのであります。
2018.05.01
「草は手で…」
工房の庭ゴールデンウィーク真っ只中です。我が「jagar's garden」も花がたくさん咲いてきました。

シャクヤクやクレマチス、コデマリなども咲き始めました。
工房の庭 工房の庭 工房の庭
ところで花いっぱいで美しい庭ですが、ほっておくと草にやられてしまいます。ですから草取りが欠かせません。畑も同じですが、私はこの「草取り」の作業が本当に大切だと思っています。草引きをしない人は本当の意味で農業をやっている人とは言えないと思います。簡単に除草剤をまいてしまう人や、草刈り機でだーっとやってしまう人…そういう人には本当に良い野菜や花は育てられないと「私は」思います。

ランチ草引きは「手で」やるのが大事です。手でやっていると本当にいろんなことが分かります。私は昔は花のことなど何も知りませんでしたが、この作業をやっているうちにどれが草(の芽)でどれが花(の芽)かが何となく分かるようになりました。

草の名前も少しづつ覚えました。それに残したい芽(それが花であろうと草であろうと)を残すことが、手でやっていれば出来るのです。結果自然な美しい庭になっていきます。時間はかかりますが、そんなに苦になることでもありません。それに、やっているうちに結構早くできるようになっていきます。
ピザ会ピザ会ところで…そんな花いっぱいの中、今年もさっそくピザ会でした。

少し暑いぐらいの好天気の中、いつものメンバーで楽しく過ごしました。
ピザ会ピザやパンを焼き、採れたてのエンドウやレタスを入れたパスタやシーザーサラダ、そして、採れたてのふきやタケノコの煮物などもテーブルに並びました。やはり旬のものが一番おいしいです。

もちろん牡蠣職人は牡蠣をたくさん焼いてくれましたし、ワインソムリエはおいしいスパークリングワインやお酒を作ってくれました。本当にいつも贅沢です。(その頃になると酔っぱらっているので写真は撮り忘れています。)

実家が製麺所をやっているという人がおいしい焼きそば麺を持ってきてくれました。これもその辺で買う麺とは一味違うおいしさでした。お客様持ち込みのコーヒーメーカーでおいしいコーヒーを淹れてもらい、おいしいデザートもいただきました。みなさん毎度ありがとうございます。

イチゴ狩りそして、イチゴ畑へ行ってイチゴ狩りも楽しんでもらいました。帰りにはエンドウも採っていってもらいました。

こうして今年のゴールデンウィークの第一弾ピザ会は楽しく終わりました。後半にはまだ第二弾、第三弾と続く予定です。ピザ会三昧です。
畑そういえば畑の方も夏野菜の苗を植え付けしました。いつもどおり第一農園にはトマト、ミニトマト、ナス、スイカ、ゴーヤ、ズッキーニ、メロン、ピーマンなどを植えておきました。まだ畝が空いているのでこの後も何か植えようと思っています。
畑第二農園にはキュウリ、シシトウ、万願寺とうがらし、イエロートマト、しょうが、そのほかレタスやキャベツなどを植えておきました。
パイチェアフラット肘型さて工房ではπチェアフラット肘型が完成しました。この椅子を作り始めて10年以上になります。その間に少しづつ改良を加えてきています。

今回もまた少しだけマイナーモデルチェンジをしています。(気が付く方は気が付くと思います。)これからもまだまだ進化を続けていくと思います。
アームから背にかけてこの椅子の見せ所の一つはアームから背にかけての部分です。まずはここまで加工をしておきます。
本体組み込みそれから本体に組み込みます。
ここから整形に入ります。彫刻作業のようなものです。彫刻刀ややすりや切り出し刀などを駆使して微妙なラインを仕上げていきます。いろんな角度から見て美しいラインになるように仕上げます。結構手間がかかり大変な作業ですが、まるで彫刻家になったようで私には楽しい作業です。
椅子の整形作業 椅子の整形作業 椅子の整形作業
椅子の鉋仕上げ椅子の鉋仕上げ最終的な仕上げを南京鉋四方反り台鉋で行います。
サンドペーパー仕上げサンドペーパー仕上げサンドペーパー仕上げそしてサンドペーパーできれいに仕上げ、最後に塗装をして完成です。
2018.04.24
「宴の前」
先日の土曜日、東京まで「極上杢栃無垢一枚板テーブル」を納品に行って来ました。大きな一枚板でしたが、無事納品できてホッとしました。お客様にも大変喜んでいただけて本当に良かったです。(写真を撮り忘れてしまいました!以下は工房で撮った写真ですが…)
極上杢栃無垢一枚板テーブル」 極上杢栃無垢一枚板テーブル」 極上杢栃無垢一枚板テーブル」
六本木ヒルズ納品後、せっかくなのですぐお隣にある「六本木ヒルズ」へ観光に…「ここがあの六本木ヒルズかぁ!」とお上りさん丸出しでした。
ランチ納品を手伝ってくれた東京の大学へ行っている甥と共にランチをいただきました。

その後、甥に連れられて麻布十番へ。ちょっと庶民的でした。ここではショッピングもできました。今回は日帰りでしたのでちょっと疲れました。
パイチェアフラット肘型パイチェアフラット肘型そして、工房では現在「πチェアフラット肘型」の制作中です。
畑畑ところで、もうすぐゴールデンウィーク…この頃になると畑の方も夏野菜の植え付けの準備が始まります。

ジャガイモには第一回目の追肥土寄せをしておきました。
畑畑イチゴもたくさんの実をつけています。すでに赤くなりかけているものもあります。
jagar's garden「jagar's garden」もだいぶん賑やかになってきました。
モッコウバラモッコウバラもたくさん花を開いています。
ミヤコワスレミヤコワスレミヤコワスレもいっぱい咲き始めました。
通路にはこぼれ種から育ったカモミールがいっぱい咲いています。ダイコンソウや姫ウツギも咲きました。
jagar's garden jagar's garden jagar's garden
シャクヤクシャクヤクシャクヤクはいっぱい花芽を膨らませています。シャクヤク大好きな私は、開花が楽しみでなりません。
ハンカチの木ハンカチの木そして我が庭には珍しい「ハンカチの木」がありますが、今まさに見頃です。ハンカチのような花びらみたいなものがいっぱいぶら下がっています。
ゴールデンウィークは毎年我が庭で「ピザ会」をやるのが恒例となっています。今年もたくさんのお客様に来ていただくことになっています。その頃には花ももっときれいに咲いてお客様を迎えてくれるでしょう。

毎年お客様がエンドウ摘みやプチイチゴ狩りをしていかれます。今年は少し生長が遅いですが、少しは食べれるぐらいになっていると思います。また、採れたてレタスやサンチュ、ルッコラなどはピザ会でテーブルの上に並ぶことになると思います。
jagar's garden jagar's garden jagar's garden
今は植物たちが主役になるその時を満を持して待っているといった感じです。
2018.04.16
「庭がきれい」
jagar's gardenjagar's gardenチューリップ、アネモネ、フロックス、ビオラなどの花が咲いてとてもきれいになってきた我が「jagar's garden」です。
jagar's gardenjagar's gardenしかし、そんな美しい時期はいつまでも続きません。チューリップやアネモネも、もう少ししたら終わりになってしまいます。せめて写真にとって残そうと思います。
フロックス私はこのフロックスという花が好きです。派手な花ではなく可憐な花です。グランドカバーとしてお勧めです。
jagar's gardenjagar's garden今や盛りのビオラ、パンジーです。妻が種を蒔いて育てたので、庭のそこらじゅうにいっぱい咲いています。

しかし実は、この盛りの時期に一度思いきって切ってしまうと、また5月にもっとボリュームを持って咲いてくれるのだとか。

それはあまりにももったいない話なのでなかなかそういう気にはなれませんが、試しに少しやってみました。ざっくりと3分の一ぐらいまで切ってしまいました。はたしてどうなることやら。

タンポポ畑の横の荒れ地にはタンポポの綿毛がびっしり群生していました。あまりにもきれいなので写真に撮りました。なんだか宇宙的な感じです。
ヤマブキシャガの花森の奥に植えたヤマブキも鮮やかな黄色がとてもきれいです。森の中ではシャガの花が群生してこちらも美しいです。
ジャガイモ畑ではジャガイモが芽を出しています。今年は寒かったせいで発芽が遅いです。あとあとの管理を考えると一斉に芽を出してほしいですが、少しバラバラなので厄介です。
エンドウエンドウもだいぶん大きくなってきて、花が咲き始めました。もうすぐたくさんの実をつけてくれるでしょう。
ホールベンチホールベンチさて工房ではホールベンチが完成しております。今回は少しだけ小ぶりに作ってあります。
タチェア(フラット肘型)そしてナラのπチェア(フラット肘型)の制作にかかっています。先日一緒に展示会をやった工房の方がこの椅子(πチェア)を見て「これは難しいです。相当技術が無いと作れないですね」と言ってくれました。他の方からも同様のことを言われたことがあります。

自分で言うのもなんですが、多分他の方が図面を見て作られたとしても、たいてい失敗すると思います。この椅子はなかなか一筋縄ではいかない椅子です。やはり経験がものを言うんじゃないかと思います。…ナンチャッテ。
2018.04.10
「続々開花の兆し」
jagar's garden庭の花桜の花は散り、春が進んでいます。我が「jagar's garden」でも、様々な花たちがその花芽を膨らまして開花の準備を始めています。

こういう姿を見ているとわくわくしてきます。シャクヤクの花芽…。
モッコウバラモッコウバラもいっぱい花芽を付けています。
jagar's gardenjagar's gardenjagar's gardenミヤコワスレ、卯の花、ジャスミンなどなど…。
地元の神社先日の日曜日は地元の神社で春祭りがありました。今年は我が町内が当元なので、その準備が大変でした。
木工展木工展また前回の里山だよりで書きましたが、7日(土)と8日(日)にはお寺で木工展がありました。家具数点と木工品を展示しました。
極上杢栃無垢一枚板テーブル極上杢栃無垢一枚板テーブル極上杢栃無垢一枚板テーブルさて、工房では「極上杢栃無垢一枚板テーブル」が塗装を終わり、完成しました。
極上杢栃無垢一枚板テーブル極上杢栃無垢一枚板テーブルあとは納品の日を待つばかりです。
デスクサイドチェストデスクサイドチェストまた、学習机用の「デスクサイドチェスト」も完成しました。今回はニューバージョンです。また詳細はアップしていくつもりです。
new KOSI-KAKEnew KOSI-KAKEKOSI-KAKE」も完成しました。これから来月の展示会に向けての準備に追われることになりそうです。
2018.04.04
「いろいろ」
庭の花庭の花桜の花は散り始めました。スイセンもそろそろ終わりとなります。替わってチューリップやアネモネ、ビオラなどが今とてもきれいな我が庭です。
庭庭ジューンベリーの花も咲いてきれいです。ハーブもいっせいに芽を出し始めました。
シャクヤクお世話になっている園芸店の社長が言っていました。「牡丹もいいですが、私は春に地面からむくむくと力強く芽を出してくるシャクヤクのあの姿が大好きです。」

庭のあちこちでシャクヤクが力強く芽を出してきました。
畑畑畑では玉ねぎやエンドウが勢いよく育ってきました。余った苗を鉢に植えておいたイチゴですが、水やりがしやすいように庭の近くに持ってきました。
極上杢栃無垢一枚板テーブル極上杢栃無垢一枚板テーブル極上杢栃無垢一枚板テーブルさて、工房では「極上杢栃無垢一枚板テーブル」が、最終段階の塗装の作業に入っています。

毎度言いますが、オイルを塗った時に現れてくる美しい表情を見られるのは制作者だけの特権です。キラキラの杢が美しいです。あと数回繰り返して完成です。
極上杢栃無垢一枚板テーブル 極上杢栃無垢一枚板テーブル 極上杢栃無垢一枚板テーブル
デスクサイドチェストデスクサイドチェスト同時に先日やりかけだった学習机用の「デスクサイドチェスト」の方も引き出しの仕込みを終えました。取っ手を作って取り付けたら塗装をして完成です。

また同時に「KOSI-KAKE」の制作にも取り掛かりました。
ところで急なことですが…今週の土・日(7日・8日)に、近くのお寺で展示会をやることになりました。主に檀家さんが見にいらっしゃることになると思います。家具数点と小物を展示する予定です。

日時: 4月7日(土)、8日(日)
場所: 光宗寺(〒501-3301 岐阜県加茂郡富加町加治田682)※>> 地図はこちら

8日には春祭りですが、地元の神社の神事があります。今年は我が町内が当元となっていて、準備などでいろいろ大変です。なんだかいろいろあって忙しいです。
2018.03.30
「引き寄せない(?)」
龍福寺の桜工房の裏手にある龍福寺の桜が満開です。この桜は本当に見事です。地蔵堂との組み合わせが何とも言えずいい感じです。参道の桜も八分咲きぐらいになっています。
菜の花とミツバチ畑の菜の花にミツバチがいっぱい集まっていました。いかにも春らしい光景です。
雪柳雪柳庭では雪柳が今や盛りと、まるで花神輿のように白い花を咲かせています。
ビオラやパンジービオラやパンジー昨秋妻が種から育てたたくさんのビオラ、パンジーで庭が賑やかになってきました。
庭チューリップも咲き始ました。これからしばらくの間、アネモネとともにその可愛らしい姿を楽しめそうです。
ほかにもシャクヤク、クレマチス、フロックスその他さまざまな花が元気に芽を伸ばしています。いよいよ花の季節がやってくるんだなあと思うとわくわくします。これから毎日庭を眺めるのが楽しみです。
花の季節 花の季節 花の季節
バラのコーナー新たに作ったバラのコーナーもいよいよ始まりといった感じです。つるバラ、木立性のバラ取り混ぜて4本ほど苗を買ってきました。とりあえずは夏ごろまで鉢のまま置いておきます。最初の花が咲き終わってから地面に植えなおすつもりでいます。
畑の方も草引きをしてきれいになりました。ネギの苗も伏せておきました。すごく小さい苗なので恥ずかしいぐらいですが、大丈夫でしょう。イチゴの苗も少しづつ大きくなっています。
畑 畑 畑
さて、工房で制作中の「極上杢栃無垢一枚板テーブル」ですが、おおかた完成に近づいています。以前この板を購入した銘木店の社長さんが言われた言葉が心に残っています。それは「100年、200年という長い年月をかけて大きくなった木です。そういう木への畏敬の念も込めて、板を自分に引き寄せるのではなく、自分が板の方に寄っていかなければいけません」という言葉でした。

どういう意味かというと、こちらの都合で慌てて形にしてしまうのではなく、木を見ながら、木と相談しながら、時間をかけて制作していくということです。木への畏敬の念を忘れないということです。

この板を購入したのは2年前の1月のことでした。それから工房の中に置いておき、ときどき反りなどの様子を見ながらいつも眺めてきました。そして今回制作に入ってからもじっくりと時間を掛けて制作をしてきました。そういう意味で「引き寄せない」で制作できたのではないかと思います。

極上杢栃無垢一枚板テーブルの脚脚部のデザインを決めるために合板に鉛筆で下書きをしてみます。決定したら、それを型紙にして板に写し取り、そのラインに従ってカットし、鉋で整形していきます。側面は緩やかな「蛇腹面」にしておきました。
極上杢栃無垢一枚板テーブルの脚 極上杢栃無垢一枚板テーブルの脚 極上杢栃無垢一枚板テーブルの脚
サンディングいよいよ仕上げに入ります。脚部の部材にサンディングをします。
天板の仕上げ天板の方も仕上げに入ります。まずは耳の部分をきれいにします。
天板の仕上げ天板の仕上げ木口にも鉋掛けをし、その後裏面、表面とサンディングをしていきます。残すはいよいよ塗装のみとなりました。
2018.03.22
「春」
畑「菜の花畑に 入日薄れ♪ 見渡す山の端 かすみ深し♪…」

菜の花というのは畑の野菜から芽が出て咲いた黄色い花の総称のことを言うのでしょうか?畑には今「菜の花」がきれいに咲いています。カブや白菜の菜の花…。
ナバナ土筆こちらは食用の「ナバナ」。摘み取っておひたしなどにしていただきます。畑のそばの空き地には土筆がいっぱい出ています。これも摘み取って炒めてお醤油をつけていただきます。これら旬のものが本当においしいです。
庭庭庭のあちこちにスイセンが咲き、ビオラも咲き始めました。まだまだこれから賑やかになります。
庭庭チューリップがだいぶん大きくなってきました。クリスマスローズも元気に花を咲かせています。
畑畑畑ではエンドウが勢いづき始めました。玉ねぎは草に覆われていたので、きれいに草引きをして助けてやりました。
切り干し大根切り干し大根ダイコンはもう終わりです。最後に切り干し大根にしました。
極上杢栃無垢一枚板テーブルさて、工房では「極上杢栃無垢一枚板テーブル(座卓兼用)」の制作中です。天板の表側の鉋掛けをしました。
極上杢栃無垢一枚板テーブル極上杢栃無垢一枚板テーブル裏もきれいでしたが、表は赤味もほとんど無く総白太で、素晴らしい杢が浮き上がって来ました。すごいです。
極上杢栃無垢一枚板テーブル極上杢栃無垢一枚板テーブル一部耳が汚く欠けている所がありますので、ノミや彫刻刀で掘って体裁よく整えます。
テッポウテッポウテッポウ(虫の穴)には樹脂を充填しておきます。乾いてから鉋で削るときれいに埋まります。

天板の方はここで一旦止めておき、脚部の方に移ります。脚部の部材をカットして、大きさのバランスを見ます。一応図面で考えたサイズもありますが、少し大きめに切っておいてバランスを見て修正します。
極上杢栃無垢一枚板テーブルやはり机上で考えるサイズと、実物を見て考えるサイズは違ってきたりするものです。いい感じになるように見て決めます。
脚部の部材に一旦鉋掛けをします。
極上杢栃無垢一枚板テーブル 極上杢栃無垢一枚板テーブル 極上杢栃無垢一枚板テーブル
極上杢栃無垢一枚板テーブル極上杢栃無垢一枚板テーブル一度組んでみて、これからバランスを見ながら整形に取り掛かっていくのです。これでやっと7合目あたりかな?
2018.03.13
「いよいよ」
スイセンやクロッカスの花が咲き、庭のあちらこちらから花の芽が伸びて来ました。気の早い土筆も見つけました。いよいよ春ですね。

ジャガイモの種イモジャガイモの種イモ畑では先週の水曜日にジャガイモの種イモを植え付けました。今年も8列、約150個ほどの種イモを植えました。毎年恒例なので過去の里山だよりにも書いています。

大きめの種イモは半分に切って藁灰を付けておいてから植えます。これから畑の季節が始まります。
富加町いなか舎てくてくめぐりところで「富加町いなか舎てくてくめぐり」は、平穏に終わりました。今年は小物のレパートリーに茶托も加えて陳列しておきました。
富加町いなか舎てくてくめぐり 富加町いなか舎てくてくめぐり 富加町いなか舎てくてくめぐり
毎年のことですが、こんな田舎に「無垢の家具屋」があるということを知らない方が多いようです。そんなこともあるので「もう少しだけ地元の方たちにも当工房の存在を知ってもらう」ということで、5月に近くで展示会をやることになりました。(詳細はまた後日ホームページで紹介します。)

DM用写真撮影DM用写真撮影そこでDM用の写真を撮るためにすぐ近くのお客さんの家を借りて撮影をしました。

このお宅は(今までにいろいろな家具を製作納品させていただいておりますが)、木や自然素材にこだわった建てた本当に素敵なお宅です。(うらやましい) 場所は最高なのですが、私の写真撮影技術が未熟なのが玉にキズです。

さて、現在工房では「極上杢栃無垢一枚板テーブル」の制作中です。2年越しの仕事です。いよいよ…という感じです。おそらく今国内を探してもこのクラスの栃無垢一枚板は非常に少ないでしょう。この板の購入先である全国的に有名な銘木店の社長が「うちでは最高の栃です」と言ってみえました。この先こんな板を扱える仕事はそうそう無いだろうと思います。ですから慎重に丁寧に仕事を進めたいと思っています。

極上杢栃無垢一枚板テーブルまずは天板裏面の鉋掛けからです。先日仕込みを終えたおニューの鉋も活躍します。
極上杢栃無垢一枚板テーブル鉋掛けをするたびに現れてくる素晴らしい杢。この感動を味わえるのも制作者だけのものです。
極上杢栃無垢一枚板テーブル何丁かの鉋を使い、何回も刃を研ぎなおして鉋掛けを繰り返し、ようやく裏面の鉋掛けを終わりました。杢が見事です。

お客様、そんな感じで少し時間を掛けて仕事を進めていくつもりですので、よろしくお願いします。
極上杢栃無垢一枚板テーブル 極上杢栃無垢一枚板テーブル 極上杢栃無垢一枚板テーブル
2018.03.02
「里山てくてくめぐり」の準備」
庭庭知らぬ間に庭のクリローさんが花を開いていました。また、チューリップの芽も出てきました。春が間近になってきたのですね。
デスクサイドチェスト先日来制作していた学習机用「デスクサイドチェスト」は、本体はすでに完成しています。引き出し用材の都合があってこのまま少し停止し、後回しとなりました。
デスクサイドチェスト デスクサイドチェスト デスクサイドチェスト
極上杢栃無垢一枚板ダイニングテーブル次に取り掛かるは「極上杢栃無垢一枚板ダイニングテーブル」ですが、木取りに少し悩みます。なにせ貴重な極上の材料なので、最高のパフォーマンスをすべく木取りも大事です。

大方決まったところで、次は板の荒削りというところです。ところがその前に目前に迫った「里山てくてくめぐり(富加町まるごと博物館)」のために急遽小物を作らなければいけなくなりました。
「里山てくてくめぐり」(富加町まるごと博物館)当初は展示品を見てもらうだけのつもりでしたが、要請もあり急遽作ることにしました。
小物の制作小物の制作私の場合小物は本業ではないので、基本的なスタンスは「木の良さをより多くの方に伝えたい。そのために日頃家具製作で出た貴重な材料の端材を薪にしたり、捨ててしまうのはもったいないから、有効利用して小物を作る」ということです。

ですから、価格は(小物専門で作っている方々には叱られると思いますが)安いです。でも、本当に木の良さが分かる人に(なんならタダでも)お分けしたいっていうぐらいの気持ちです。

小物小物ですから、デザインよりも素材の良さが伝わるようにという気持ちで作っています。一番の売りは材料がいいということでしょうか。
明日から始まります。当工房は3日(土)と4日(日)、そして10日(土)にオープンしています。いい天気になりそうですから、ゆったりと田舎の景色を眺めながらぜひ富加町へお越しいただければと思います。
2018.02.20
「苦行の日」
ピザピザ先週の土曜日、今年のピザ窯の窯開きをしました。いつものメンバーでまたピザを焼き、バーベキューをし、妻の手作りの料理を食べて楽しく過ごしました。

バーベキュー担当がいつものように牡蠣を焼き、肉や魚を焼いてくれました。年に何回も牡蠣を食べれるなんて、珍しいのでは?幸せなことです。
ピザピザワインソムリエは今回は日本酒の熱燗セットをご持参でふるまってくれました。また、この日はすぐ近くの酒造場が蔵開きをやっているので、みなさんそちらの方へも行って新酒を何本も買っていかれました。

お帰りの際には畑から大根や白菜を取ってきてお持ち帰りいただきました。毎回のことですが楽しい時間を過ごさせてもらい、うれしいです。
山桜2枚接ぎダイニングテーブル山桜2枚接ぎダイニングテーブルさて、工房では山桜ブックマッチ2枚接ぎのダイニングテーブルが完成しました。
山桜2枚接ぎダイニングテーブルすごく木味の良い幅広の山桜の無垢板2枚を、ぜいたくに耳を落としてストレートなラインで仕上げました。
山桜2枚接ぎダイニングテーブル脚部は天板に「寄せ蟻」で組み込んであります。脚部も良質な山桜の分厚い材で作ってあり、いい色をしています。

またいずれ正式にお知らせいたしますが、5月に行う展示会にこのテーブルも展示するつもりです。先日の日曜日にお見えになったお客様がすでに「欲しいなぁ」と言ってみえました。
山桜2枚接ぎダイニングテーブル現在は学習机の「デスクサイドチェスト」の制作中です。
鉋の仕込み鉋の仕込みところで、ずっと使い続けている愛用の鉋もずいぶん小さく(薄く)なり、また長年の酷使によって使いにくくなってきました。そこで新しい鉋を仕込むことにしました。

鉋というのは買ってきてすぐ使えるものではありません。「仕込み」の作業が必要です。今回仕込むのは「寸八」と呼ばれる「仕上げ鉋」を1丁、「寸六」と呼ばれる「中仕上げ鉋」を1丁、そして「南京鉋」を1丁です。
鉋の仕込み鉋の仕込み鉋の台(樫の木で出来ています)はまず「油台」にします。食用油を一度煮て水分を飛ばしてからさまし、それに漬けて油をしみ込ませます。

木口(こちらは大抵の場合ロウが塗ってあるのでそれを削って落とします)側から木の導管が油を吸って上がっているのが分かるでしょうか。こうして何日か放っておきます。
鉋の仕込みさて刃の方ですが、まずは「裏押し」という作業をします。専用の鉄の台の上に「金剛砂」を振って強くこすりつけます。大きな刃は押し棒を当ててこすりつけますが、押し棒が使えない小さい刃は指の先に力を込めてこすりつけます。

実はこの作業がすごくえらいのです。まさに「苦行」と言ってもいいぐらい。刃の裏が3ミリぐらいの幅でてかてかに光る(ということは平滑になるということですが)まで指、腕、肩に思いっきり力を込めてこすりつけます。
鉋の仕込み金剛砂に水を付けて、それが乾くまで一気に行うのですが、指、肩が悲鳴を上げるほどになります。もちろん一度ではなく、何回も何回もそれを繰り返さないと硬い鋼(はがね)はなかなかすり減ってくれません。

昔、まだ技能専門校にいたころ、この実習をすると必ず「意地の悪い」(笑)教官が金剛砂に水滴を大量につけに来ました。大量に水を付けられるとその分こすりつけるのに(乾くのに)時間がかかるのです。本当に辛かったです。でもそれも修業です。多分私ももし弟子がいたならば、その教官と同じことをするでしょう。(笑)
鉋の仕込み鉋の仕込み今回は刃、裏刃そしてノミと合わせて9枚の裏押しをしました。えらいので休み休み行い、たっぷり半日かかりました。
鉋の仕込みその後、今度は刃を研ぎます。

これで終わりじゃありません。この後、いよいよ台の方の仕込みを始めます。鉋は買ったばかりの時は刃が途中までしか入らないように作ってありますから、いい感じで刃が入っていくように各部を削って調整します。

また台の裏側も微妙に削って調整しなければなりません。その作業はこの先となります。実際に使えるまでには時間がかかるのです。
2018.02.13
「山桜のテーブル」
相変わらず寒いです。でも北陸地方の方々のことを思ったら、そんなことは言ってられません。昨日ネットで接着剤を注文したら、(石川県にあるその会社から)電話がかかってきて、「流通が困難な状況なので配送が遅れますがいいですか?」とのこと…もちろん「全然構いません。大変なことは承知しています。待ちますから大丈夫です」と返事をしておきました。ご苦労様です。

さて、制作中の山桜ブックマッチ2枚接ぎテーブルの方はだいぶん形になって来ました。

山桜の2枚接ぎダイニングテーブル山桜の2枚接ぎダイニングテーブル脚部の脚下の模様(デザイン)でしばし悩みます。紙にいくつか書いてみて考えます。
山桜の2枚接ぎダイニングテーブル山桜の2枚接ぎダイニングテーブル以前に作ったベニマツのテーブルや、胡桃(クルミ)の円卓などはこんな感じ。
山桜の2枚接ぎダイニングテーブル山桜の2枚接ぎダイニングテーブルようやく決まって削りにかかります。際鉋やノミを使って整形していきます。

削り跡はそのまま残します。だから慎重に丁寧に…。
天板のサンディング天板の方は表側の面取りなど最終仕上げをして、サンディングをします。
天板のサンディング脚部も全ての部材に鉋掛けをし、仕上げをし、サンディングをしてから組み立てをします。

その後、接着剤が乾いてから通しほぞの部分を仕上げて完成です。(…と、簡単に書きましたが結構時間はかかっています。)
山桜の2枚接ぎダイニングテーブルこうしてあとは塗装に入って行くのです。オイルを塗る一瞬が楽しみです。
2018.02.06
「ルーティーン」
以前、私の朝のルーティーンのことを書きましたが、我が家の猫ジャガーにもルーティーンがあります。いやむしろ人間よりも動物の方がルーティーンは多いように思います。

ジャガー朝妻が起きて朝食の準備の後に洗濯を干しに外へ出ようとすると、必ず付いて行きます。というか、妻を待ちきれないのかすでにドアの前に座り、行く準備をしています。そして妻が洗濯物を干している間中何をするでもなくずっとそばにいるのです。

その後妻に体をなでてもらうと満足して家の周りをお散歩…その後私が工房に向かうと、工房のドアの外でかならずニャーという声。「中に入れろ」と言っています。少しだけ入れてやり、なでてやると満足します。そして外へ出すと家の中へと帰っていきます。通る道にもルーティーンがあるようです。必ず同じ道筋を通って帰ります。
山桜の2枚接ぎダイニングテーブル山桜の2枚接ぎダイニングテーブルさて、工房では山桜ブックマッチの2枚接ぎダイニングテーブルを制作中です。接ぎ合わせの後、まず裏側を鉋掛けします。その後一旦サンディングをします。
山桜の2枚接ぎダイニングテーブル山桜の2枚接ぎダイニングテーブル今回は「反り止め」に「寄せ蟻」方式を使用します。通常の反り止めよりも面倒で手間がかかりますが、余分なものが不必要ですっきりと美しいです。
山桜の2枚接ぎダイニングテーブル微妙な調整を何度も繰り返し、何とかうまくいきました。
天板の鉋掛けその後、今回はここで天板の表側も仕上げることにしました。表側の鉋掛けに移ります。最近は極寒で、工房の中も厚着をしてなければ仕事が出来ないほどですが、鉋掛けを行うとたちまち汗が出るほど暑くなってきます。最終的には上着を脱いでシャツ一枚という風になってしまいます。
天板の鉋掛け天板の鉋掛け木端(こば:板の側面)と木口(こぐち:板の妻手側の側面)にも鉋掛けをします。
桜は結構重いので(今回厚みは42mmほどにしてありますが)、私一人で立てたりするのもなかなか大変です。しかも、仕上げてあるので傷つけないように慎重にしなければいけませんし。
天板のサンディングその後、裏側をサンディングして、(水引きをしてさらにもう一回)仕上げます。そして裏側の面取りをして、一応裏側を完成させておきます。
天板のサンディングそれから脚部の加工に入ります。シンプルなI型の脚部です。シンプルなだけに精度高く加工をしなければいけません。

脚材も10年〜20年乾燥の真桜の盤から挽き出したものです。とてもいい色合いをしています。私たちの仕事はいつの場合でもそうですが、失敗したら代用が無い場合がほとんどです。慎重にかつスピーディーに…ということになります。
いなか舎てくてくめぐりところで…話は変わりますが、もうすぐ恒例の「いなか舎てくてくめぐり」(とみかまるごと博物館)が開催されます。

年々参加ギャラリーが増え、今年は30ヶ所になります。当工房は3月3日と4日、そして10日に参加します。よかったらどうぞお越しください。
いなか舎てくてくめぐり いなか舎てくてくめぐり いなか舎てくてくめぐり いなか舎てくてくめぐり いなか舎てくてくめぐり
2018.02.01
「寒中お見舞い申し上げます」
今年初めての積雪今年は寒いですね。全国的に雪も多く、大変ご不便なさっている方も多いように思います。当地も先週は本格的に雪が降りました。今年初めての積雪でした。
砥石を入れた研ぎ台でも数日で雪は消え、現在は全く雪はありません。しかし、寒いことはここ数年で一番です。工房の水道も凍って出ない日もありました。砥石を入れた研ぎ台にも氷が張っています。
工房の薪ストーブも今年は例年以上に焚いています。端材を焚くのですが、ストックはどんどん減っていき、先が心配になっています。それでも私どもは足りなくなりそうなら、分けてもらえるところもあるので大丈夫です。でも最近薪ストーブが流行で新築の家に薪ストーブが付いているのをよく見ますが、薪の調達をどうしているんだろうと他人事ながら心配になります。(余計なお世話か?)

山桜2枚接ぎダイニングテーブルの共木さて工房では、ここのところ「ふるさと納税返礼品」の制作に追われていましたが、それもようやく一段落し、これから大物の制作にかかります。

まずは「山桜2枚接ぎダイニングテーブル I型」の制作です。共木の2枚接ぎ、ブックマッチです。とてもきれいで木味の良い山桜の板を接ぎ合わせします。今から完成が楽しみになっています。
山桜2枚接ぎダイニングテーブルの制作山桜2枚接ぎダイニングテーブルの制作まずは平面に削ります。(今回はあえて「耳」を落としてすっきりとストレートなデザインに仕上げます。) キラキラした杢が出てきています。
雇い実接ぎ雇い実接ぎ接ぎ合わせはいつものように「雇い実(やといざね)接ぎ」です。雇い実とビスケットをダブルで挟みます。
雇い実接ぎクランプで締めて一昼夜置きます。寒いので少し時間がかかりそうです。
極上杢栃無垢一枚板この後、「極上杢栃無垢一枚板 ダイニングテーブル(座卓用脚も)」の制作に入って行きます。こちらは2年越しの仕事で、「いよいよ」という感じです。

材料を見るだけで震えてきそうです。脚材にする板でさえびっくりするほどの材料です。こちらも完成を楽しみに頑張ります。
極上杢栃無垢一枚板 極上杢栃無垢一枚板 極上杢栃無垢一枚板
2018.01.16
「着々と」
工房周辺の風景先週は全国的に(特に日本海側は)雪が多かったようですが、当地はほとんど雪が降っていません。今冬はまだ一度も積雪がありません。これはめずらしいことです。とはいえ、寒いことは寒いです。毎日薪ストーブが活躍しています。

猿の襲来はあまりに日常的過ぎて、当たり前の風景になっています。少しぐらいやられるのはもう想定内といったところです。共存共栄というわけではありませんが…。

畑せっかく少し大きくなってきた玉ねぎも猿にやられてしまいました。ほとんどすべて上の方をかじられています。でも今ならまだ大丈夫だと思います。いずれまた大きくなっていくでしょう。
ちゃぶ台さて工房では相変わらずちゃぶ台おにぎりスツールの制作に追われています。完成したちゃぶ台はいくつか出荷も終えました。
鉋掛け胡桃(クルミ)のちゃぶ台はまず板接ぎをし、鉋掛けをします。
ちゃぶ台丸くカットしてからサイド面を「蛇腹面」に加工します。
ちゃぶ台内丸鉋という鉋で面を仕上げていきます。
ちゃぶ台現在は仕上げも終わり、塗装中です。脚部はすでに完成しているので、合体させて最終塗装を終えたらもうすぐ完成、出荷となります。
おにぎりスツールおにぎりスツールおにぎりスツールの方もだんだん完成に近づいています。座板に鉋掛けをし、アールを付けて、サンディングをして仕上げます。
おにぎりスツール脚の丸棒をろくろで挽きます。
おにぎりスツール結構な本数ですので、気合を入れて向かいます。
おにぎりスツールろくろの後は所定の長さにカットし、鉋でさらに仕上げていきます。このひと手間が大事なのです。

組み立てにはエポキシという接着剤を使います。このエポキシという接着剤は強度も強く、隙間充填性もあります。ぬるっとしているので挿入の時にもすべりがいいです。酢ビ系のボンドと違って水にも強く、劣化が少ないというわけです。そういう理由で選んでいます。
接着剤ただし、2液性ですので毎回かき混ぜて使わなければいけませんし、すぐに固まってしまうので一度に大量に作れません。ですから1脚ごとに作って使います。結構手間になります。
接着剤また、酢ビ系のボンドと違って水に溶けませんので、はみ出したものは水では拭き取れず、シンナーで拭き取ります。この作業も結構手間がかかります。
おにぎりスツール表にはみ出したものはそのまま放っておき、あとでカットしてもう一度鉋で削って仕上げます。
おにぎりスツールこんな感じに進んでいます。もうすぐ仕上がります。順次発送していきます。
2018.01.09
「タイ紀行 その2」
ふるさと納税のちゃぶ台ふるさと納税のちゃぶ台工房ではふるさと納税分のちゃぶ台、スツールの制作に追われています。ちゃぶ台はもうあと一息といったところです。
ふるさと納税のスツールスツールの方は、これから怒涛のろくろ作業に入ります。何十本と積まれた材料を見るだけで気が遠くなりそうです。
タイ紀行さて前回の続きですが、タイ紀行です。楽しい夜の宴も終わり、目覚めた朝…いよいよホストファミリーともお別れの日となりました。
タイ紀行まずは以前住んでいた家(息子が泊まらせてもらっていた家)を見せてあげると言うので行って来ました。その隣にはまた親戚の人が住んでいて、その方たちにもいろいろお世話になっていたようでした。(とにかくホストマザーの兄弟は10人もいて、その多くがこの小さな村の中に住んでいるので、本当に近い関係でいるのです。)

行くと、すぐに(また)お父さんがココナツを取って来てくれてジュースを飲ませてくれました。この家も十分大きな家でした。
タイ紀行そのあと学校へお別れに行くと言うので、ついていきました。本当にタイの田舎の村という感じで、牛などがのんびり道路を歩いていました。びっくりするのは犬がそこらあたりにいっぱいいるということです。野犬も飼い犬も基本的に放し飼いです。
タイ紀行本日、学校は本来はお休みの日なのですが、たまたまクリスマスパーティー(新年のお祝いも兼ねたようなもの)をやるというので、子どもたちがみんな登校していました。
タイ紀行「講堂の中に入って見てください」と言われました。可愛い子どもたちがそれぞれ家から持ってきたプレゼントを交換し合うようです。カラオケも歌って楽しそうでした。
タイ紀行くじを引いてプレゼントをもらうのですが、面白いのは大音量で流れている音楽に合わせて上手に踊った子から順番にくじを引かせてもらっているという所でした。ですからみんな必死で、でも楽しそうに踊っていました。

田舎の子どもたちですから、とかくシャイになりがちなので、おそらく自己表現力を高めるという教育的な意図もあったのだと思います。
タイ紀行最後に先生たちと記念撮影。こうしてホストファミリーとの夢のような時間に別れを告げたのでした。もし日本に来られることがあれば、必ずや恩返しをしたいと思ったのでした。
バンコクバンコクその後(途中渋滞にも遭い)バスで5時間、バンコクに到着。

とりあえずホテルにチェックインし、夕食に出かけました。川沿いにあるホテルですが、対岸にレストランがあるのでボートで渡りました。
タイ料理ここでもタイ料理を中心にオーダーし、おいしくいただきました。
ワット アルン一夜明けて次の日1日はバンコク観光です。近場に有名なお寺がまとまってあるので、まずはそちらへ。ボートでの移動です。大変便利です。

まずは「ワット アルン」…タイルのちりばめられた塔がとてもきれいでした。
ワット ポー次は有名な「ワット ポー」…黄金の涅槃仏があります。誰かが言いました。「寝ている仏様は悟りを開ききった最終形なんだって。座っているのはまだ悟りを習得中。だからいつも家で横になっているばかりの私は悟りを開ききっているということだからね(笑)」

そういえば前に書いた「ワット バン ライ」の高僧はいつもその辺のヤンキーの兄ちゃんたちのようないわゆる「うんこ座り」で、国王に対しても「お前」呼ばわりだったとか。人間、悟りを開くと形なんかどうでもいいことのようになるのでしょうか…。
ワット プラケオそして3つ目は最も大きく有名な寺院「ワット プラケオ」へ。さすがにすごい人が集まっていました。警備も厳しく、入場料もかなり高かったです。敷地内では新国王の即位記念のフェアもやっていて、大混雑でした。
チャトゥチャックチャトゥチャックその後、少し離れた所にある市場へ。「チャトゥチャック週末市場」というところです。

とにかく無数のお店があり(おそらく1000軒以上?)中はあたかも迷宮のよう…タイの民芸品や食料品がいっぱい売ってありました。ここでいくつかお土産を購入しました。
「チャトゥチャックしかし、バンコクはどこへ行っても車、車…車社会です。それは日本以上です。地下鉄や電車が発達していないことが原因なのでしょう。移動はやはりタクシーが安心です。(結構なドライビングテクニックで、間をスイスイと走り抜けてくれました。)
こうして最後の夜を楽しみ、次の朝早く空港へ。岐路に着いたのでした。家に着いたのはちょうど「紅白歌合戦」で安室ちゃんが歌っていたころでした。何とか年越しに間に合いました。

こうして念願のタイ旅行が終わりました。お礼に行くつもりが逆にお世話になりっぱなしで申し訳なかったですが、実際にホストファミリーに会えて本当に良かったなと思いました。また家族でこうして一緒に海外旅行もそんなにできるわけでもないので、思い切って行って良かったと思いました。

「微笑みの国」と言われるだけあってタイは本当に良いところでした。もちろん私が行ったのが田舎の方だから余計にそう思ったのかもしれません。今回5日間という日程(実際は中3日ということになります)でしたが、ホストファミリーたちみんなが「短すぎる!もっといてくれればもっといろんな所へ連れて行ってあげるのに!」と言ってくれました。日本では5日休みを取るというのも結構難しいことです。社会全体がもっとゆったりするといいなとつくづく思うのでした。
2018.01.05
「タイ紀行 その1」
ふるさと納税商品ふるさと納税商品新年は3日から始動しました。まずは年末から続く「ふるさと納税」商品の制作に追われています。ありがたいことに多くの注文をいただき、少々悲鳴を上げています。
ところで、実は昨年末に家族でタイへ旅行に行ってきました。以前書いたことがあります(2015年7月6日の日記2015年8月5日の日記)が、息子が以前タイへボランティアで行っていた時にお世話になっていたホストファミリーの家を再訪することが大きな目的です。ついでに観光もしようということで、家族で行ってきました。

名古屋空港から上海を経由して9時間…現地時間の18:00ぐらいにバンコクのスワンナブーム国際空港に着きました。当初はバンコクで1泊してから次の朝早くバスでホストファミリーの住む場所まで行くつもりでしたが、事前に「空港まで迎えに行くからいいよ」とありがたい連絡があったので、お言葉に甘えてそうさせてもらうことにしました。

そんなわけでホストファミリーが車で空港にお迎えに来てくれて、一路タイ東北部のナコンラチャシーマというところへ向かいました。ところが、(年末の帰省ラッシュということもあったのか)そこからずっと道路は大渋滞…通常でも4時間はかかるところ、家に着いたのは夜中の2時ぐらいでした。延々7時間ぐらいずっとホストファーザーには運転しっぱなしでずいぶんお疲れになったでしょう。これだけで本当に申し訳ないと思いました。
タイでの夕食途中、夕ご飯を食べるためにわざわざお店にも立ち寄っていただきました。夜10:00ぐらいなのにまだまだお店はやっていました。
本格タイ料理さっそく現地の人が普段食べているような本格タイ料理を御馳走になりました。すごくおいしかったです。
そして、さらに数時間すごい渋滞でした。しかし夜中だというのに道路沿いにはお店がいっぱい営業していて、ちょっと驚きました。ようやく家に着き、すぐにその日は就寝となりました。

ホストファミリーの家泊めていただいた家は新築の豪邸でした。聞けば息子がいたころから「今度家を建てるからそこに君のファミリーをお迎えするつもりだ」とファーザーが言っていたそうで、今回私たちの到着に合わせて予定を早めて建てて下さったとのことでした。またまた申し訳ない思いでした。(事実まだ完成していないような部分もありました。)
タイ東北部のナコンラチャシーマそこはタイ東北部のナコンラチャシーマという州の中でも田舎なので、周りには何もないような所でした。本当に田舎の小さな村といったところでした。サトウキビ畑が広がり、家のそばにはバナナやココナツなどの木がいっぱい植えられていました。
タイでの朝食朝食は息子も毎朝食べていたという「スティッキーライス」と豚肉の空揚げやハムの揚げ物などでした。「スティッキーライス」というのはもち米のような物で、それを手で丸めて食べます。これがかなりおいしかったです。もちろん空揚げも。
ホストマザーの兄弟の家ホストマザーの兄弟の家その後、隣に住むホストマザーの兄弟の家へ。息子は毎日ここでもお世話になっていたようでした。ここのお父さんとは毎晩一緒にお酒を飲むほど親しくなったみたいです。

その彼がすぐにバナナとココナツを取ってきてくれて、食べさせてもらいました。バナナがすごく甘かったです。
小学校小学校それから息子がボランティアをしていた小学校へ。ホストファーザーとマザーはここの先生をしています。

子どもたちも息子のことを覚えていてくれて、久しぶりの再会を楽しんでいました。

その後、親戚の娘さんの案内で近くの有名なお寺を観光に行きました。「ワット バン ライ」というお寺で、タイ国内でも有名な高僧のいた(数年前に亡くなったということです)お寺です。みんなから親しまれた超有名な僧侶だったそうです。
ワット バン ライ ワット バン ライ ワット バン ライ
像の形をした寺院像の形をした寺院象の形をした寺院が作られていて圧巻でした。
ユニークな絵ユニークな絵周りには大変ユニークな絵が描かれていました。これを建てた時、アーチストなどみんなで描いたとのことでした。おおらかな感じがしました。
マーケットマーケットその後、近くのマーケットへ連れて行ってくれました。町の中はやはり車、車…地方の田舎町ですが、活気にあふれていました。
夜はそのホストマザーの兄弟の家でみんなで夕食、酒盛りとなりました。床に料理を並べてみんなでつっつき合うタイスタイルの食事です。今回どの料理も少しピリ辛のタイ独特の味付けですが、いずれもとてもおいしかったです。行く前に一番心配していたのが「食事が合わなくてお腹を壊さないか?」ということでしたが、全く大丈夫でした。

タイでの夕食そして、とにかく今回一番うれしかったのは、ホストファーザー、マザーはもちろん、会う人みんなが息子のことを「my son!(私の息子よ!)」と言って懐かしがってくれるのです。みんなに大事にしてもらって本当に幸せだったなとつくづく思ったのでした。思い切って学生時代に行かせて良かったなと思いました。…続く
2018.01.01
「年始のあいさつ」
jagar's gardenあけましておめでとうございます。

今年は当工房の開業21年目となります。20年を一区切りとして、今年からまた新たにスタートだというフレッシュな気持ちでいます。

今年は久しぶりの展示会(個展)のほか、新たなプロジェクトも計画され、皆様と新たな出会いができることと思っています。
わくわくドキドキの2018年のスタートです。今年1年皆様にとっても良い年になりますように。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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